会山行紀行文
No−051
グレード:C
2016年
 6月3日(金)〜4日(土)
晴れ

尾瀬ヶ原・三条の滝・尾瀬沼
  1726m(三平峠)
参加者 (紀行文) 2070 S/F 
18名
(男性2名・女性16名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪6/3(金)≫新潟駅南口(6:10)=鳩待峠P(9:50-10:05)…山の鼻(11:00)…見晴十字路(13:05)…温泉小屋(13:45)
…三条の滝(14:45-15:00)…温泉小屋(16:00 泊)
≪6/4(土)≫温泉小屋(7:05)…見晴十字路(7:35)…沼尻小屋跡(9:25-9:35)…長蔵小屋(10:25-11:05)…三平下(11:35)
…三平峠(12:00)…大清水(13:55-14:05)=ほっこりの湯=新潟駅南口(19:00)
≪紀行文≫
〜〜〜約6万歩、歩いた、歩いた、そして楽しんだ〜〜〜

 尾瀬ヶ原や尾瀬沼を含めこの山域に幾度踏み入れたか覚えていないくらい通っている。
 20代〜40年以上毎年、多い年で年4回、でも飽きない好きな山域の一つになっている。

 しかし、数えきれない位訪れているのに“温泉小屋”に泊まったことがなく、Hさんが会山行で 
宿泊地を温泉小屋にすると聞き、迷わず申し込んだ。  

≪6/3(金)≫
 朝から快晴、定刻に新潟を出発し一路登山口の鳩待峠に向かう。
 鳩待峠には図ったように定刻到着。

 到着した駐車場は今までの峠より少し下がったところに出来、とても大きかった。

 ただ、平日なのにバスが一杯、ツアーと思われる団体がつぎつぎと登山口に向かっていく。
 我々も団体なのだが、こんなに団体が先に行くと山の鼻到着が大幅に遅れるのではと懸念。

 準備が出来、さあ出発。素晴らしい天気だ。
.(クリックで拡大)
 6万歩の軌跡
新しく作られた鳩待峠駐車場(後方至仏) 駐車場から鳩待峠登山口に向かう 鳩待峠(昨年まではここまでバスが来た)

 鳩待峠を出発して間もなく、木道の渋滞にはまる。ツアー団体の添乗員?の立ち止まっての説明が原因。
 こんなのについていたら三条の滝に行けない!と、どんどん追い越していった。
 結果大正解で、一番最初に追い越した団体が山の鼻に到着したのは我々が昼食を終えようとしたころだった。
予想通り、木道は渋滞。適宜追い越す。 我がグループは足並みも揃い、整然と。 山の鼻で昼食休憩

 素晴らしい天気で、もっとゆっくりとした休憩をとりたいところだが、今日は三条の滝まで行かなくてはならない。

 昼食を終え、集合写真を撮って尾瀬ヶ原に向け早々に出発した。

 混雑する山の鼻とは違い、比較的スムーズに歩くことができそうだ。
山の鼻で集合写真 尾瀬ヶ原に向け出発

 背中に至仏山、前に燧ヶ岳を見ながら、広大な尾瀬ヶ原湿原を進む。
 残念ながら水芭蕉は終焉となっていたが、リンドウ(種類が多く正式名はわからない)が可憐な姿を魅せてくれた。
 湿原の中間付近(中田代)の休憩ポイントは大きな地塘があり燧ヶ岳が水面に映るビューポイントとなっている。
中田代付近から観る至仏山 中田代付近から観る燧ヶ岳(池塘に浮かぶ逆さ燧が有名ポイント)

 Hリーダーの素晴らしい計画に沿うように、時間通りに進む。
 竜宮小屋、見晴十字路もほぼ予定通りに通過し、宿から言われていた「14時までに来て下さい。それ過ぎると三条の滝は行けません」のリミット14時少々前に到着。仮チェックインを済ませ、不要な荷物を預ける。
尾瀬ヶ原名物竜宮小屋 見晴十字路が見えてきた 温泉小屋到着

 三条の滝へは、歩きづらい悪路が続く。それでも予定通り約1時間で到着。
 すごい水量が滝つぼに落ち込み、そのしぶきで虹が出来ていた。
 もっとこの滝の凄さを味わいところだが、宿には16時までに戻らなくてはならず、やむなく滝を後にした。
三条の滝に向かって出発
三条の滝到着(凄い爆水音) 三条の滝をバックに集合写真

 宿との約束時間16時までに、戻ることが出来、急ぎ名物の温泉に。 何せ17時から夕食とのこと、慌ただしく入浴。
 夕食は結構品数も多くボリュームがあった。この日誕生日のNさんのためにリーダーはケーキを用意していた(素晴らしい配慮)。
 夕食後、庭に出てミィーティングとなったが、急激に温度が下がってきて寒い。
 また、宿のすぐそばに鹿が2頭やってきて、悠然と歩いていた。
温泉小屋の夕食(結構品数はあった)  夕食後庭でミィーティング(肌寒い)  直ぐ近くに鹿がやってきた
  
≪6/4(土)≫ 

 昨夜はとても早く寝たため、4時に起床。カメラ片手に外に出てみる。
 そこには、徐々に開け行く空と、低く立ち込めた霧、そして墨絵のような山のシルエット。素晴らしい、早起きは三文の徳。
 少し早めに朝食を頂き、手早く準備しほぼ定刻に出発。今日は白砂乗越を超えて尾瀬沼に向かう。 
宿の中庭から観る、早朝日の出前の幻想的な風景(奥は至仏山) 宿の前で出発準備
 
 宿からは、昨日歩いた見晴十字路からの道を戻り、見晴十字路へ。この名物“弥四郎清水”で冷たく美味しい水を補給。
 見晴十字路から沼尻までは白砂乗越というピークを超えるが、その道は緩やかで新緑が美しい。
早朝の尾瀬ヶ原を見晴十字路に向け歩く 見晴十字路名物“弥四郎清水” 新緑の樹林帯を進む

 白砂乗越を超え、湿原に出た…?、「あれ??沼尻小屋が無い」。一瞬道を間違えたかと思うほど見慣れた景色がそこには無かった。
 気を取り直して、尾瀬沼北岸を歩き長蔵小屋に向かった。
 広い大江湿原に出れば、もう長蔵小屋はすぐ。
唖然…!沼尻小屋が…焼け落ちていた。 湖畔を見ながら北岸を進む 大江湿原。長蔵小屋は近い。

 尾瀬沼と言えば長蔵小屋と言える、超有名な小屋に到着。
 売店付近はかなり混んでいたため、小生がいつも食事を食べる穴場にメンバーを案内し昼食となった。

 昼食中に嘗て苦楽を共にした職場(東京)のメンバーと出会うことになった。メンバーの一人が楽山会のホームページを見て「尾瀬ならFさんが来ている」とメンバーとともに会いにきてくれたのだ。とてもうれしく感動した。

 昼食後、集合写真を撮り三平下に向け出発。会いに来てくれたメンバーは先に出発していった。 
 三平下に向かう途中は尾瀬沼と燧ヶ岳を重ね撮るビューポイントが何か所かあり、休憩広場のあるポイントで集合写真を撮った。
 
 長蔵小屋(小屋の前の湧水もうまい)
長蔵小屋脇で集合写真(バックは燧ヶ岳) 三平下に向かうビューポイントで

 三平下で、若干の休憩。尾瀬沼と燧ヶ岳を観ることが出来る最後のポイント。
 三平下から一登りすると三平峠に到着。今回の最高点は静かな樹林帯に囲まれた場所で、大きな標柱が建っている。
 ここからは下るだけの登山道で、小さな滝が観え、やせせらぎ沿いの広い道に出ると一之瀬休憩所は近い。

 一之瀬休憩所に来ると大勢のツアー客で賑わっていた。
 休憩の後、ゴールの大清水まで広い林道を約一時間歩く。これが意外に長く感じる。
 大清水にはほぼ予定通りの時刻に到着。約6万歩の山歩きが終わりました。
三平峠(今回の最高点) 山道を降りきりもうすぐ一之瀬休憩所 長い林道歩きで大清水到着

 大清水からは迎えのバスに乗り、日帰り温泉“ほっこりの湯”経由で新潟に向かった。
 新潟には見事計画通りの時間に到着。

 今回、リーダーの労を担われましたHさんには本当に感謝します。そしてご一緒頂いたメンバー にも感謝です。
 いい山歩きでした。 

≪尾瀬で出逢った花々≫(他にもたくさんありました)