会山行紀行文
No−048
グレード:C
2016年
 5月28日(土)
曇り
(たてしなやま)
蓼科山

  2530m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y 
18名
(男性7名・女11名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:05)=(北陸・上信越道)=東部湯の丸IC=七合目登山口(1,900m)(10:24-10:35)…将軍平(12:01-12:40)
…蓼科山山頂(2,530m)(13:29-13:56)…将軍平(14:27)…7合目登山口(15:57-16:10)=(北陸・上信越道)=新潟駅南口(20:25)
≪紀行文≫
〜〜〜広い山頂は大きな溶岩石がゴロゴロ、八ヶ岳連峰の展望は北横岳と赤岳のみ〜〜〜

 山頂からの展望で雄大な八ヶ岳連峰等の大パノラマを見ていただきたいと考えていたが、残念、北横岳と赤岳の頭しか見れませんでした。

 今回の蓼科山(たてしなやま)は、女ノ神山(めのかみやま)とも呼ばれており、長野県茅野市と北佐久郡立科町にまたがり標高2,530.3mの火山である。八ヶ岳連峰の最北端にあり円錐形の美しい形の山なのでどこから見ても蓼科山だとわかる富士山のような形なので、諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれており、日本百名山の一つである。

  新潟駅と巻潟東から計18名を乗せた小型バスは曇りの中新潟駅6時過ぎ出発、途中時々薄日が差す。
 北陸自動車道経由上信越道東部湯の丸ICで降り県道40号線経由で七合目登山口の無料駐車場に到着。

 一昨年実施したこの山行も土曜日でしたが駐車場はガラガラ、今回はいつもの通りの満車状態。登山準備し、登山口の七合目一の鳥居をくぐって登山開始。
七合目登山口駐車場で登山準備  登山口の七合目一の鳥居   登山開始

 「馬返し」と呼ばれている標高1960mを超えての約25分間はなだらかな坂で高木の樹林帯なので木陰で涼しく気持のよい歩きやすい道である。
火山の山なので、25分過ぎた辺りから傾斜が少しずつきつくなり、岩がゴロゴロしている道で歩きにくくなるが、この辺はまだまだ楽な傾斜。遅めの歩きなので皆さん足は揃っている。 
最初はなだらかな笹の生えた登山道   「馬返し」 「馬返し」過ぎた頃の少し急坂であるが
足が揃っている 

 2回目の休憩場所として「天狗の露地」で5分ほど休憩。蓼科山の登山道は、シラビソ等の高木の針葉樹林帯の中を歩くので見晴らしは良くないが、登山道から右に入った「天狗の露地」と呼ばれている場所はゴロゴロの岩場だが、素晴らしい眺めが楽しめる。
最初の急登の場所でも順調に登る 「天狗の露地」直前の登山道 「天狗の露地」
「天狗の露地」で2回目の休憩 岩場の登山道の周囲は全面に苔が敷き
詰められたシラビソの森の幽玄な雰囲気
いよいよザンゲ坂の始まり、かなりの急登

 天狗の露地から上の登山道は少しずつ急となるが、ザンゲ坂からはかなりの急登で、丸太がはすかけに設置され、完全な階段よりも歩きやすいように工夫されている。
丸太がはすかけに設置されたようであるが、今は荒れた感じ その荒れたガレバをジグザグに登る もうすぐで「将軍平」

 急登を過ぎて蓼科山荘がある尾根の「将軍平」直前には過去6月初旬の山行の時でも雪が残っているが、今年は5月下旬でも雪は全く無くなっていた。

 蓼科山荘がある「将軍平」に12:01到着。ここで昼食とした。
 将軍平に蓼科山荘のトイレは有料で200円とは高いと思ったが、皆さん利用していた。利用した方は綺麗なトイレだったとのこと。
蓼科山荘の前にはテントを張った売店がありオリジナルTシャツ、バッチ、手ぬぐい等を販売していた。
漸く斜度が緩くなり、通常この時期
登山道は残雪があるが今回は無し
「将軍平」にある蓼科山荘に到着 「将軍平」は大河原峠登山口からの合流点と北横岳への縦走路とつながっている
 この「将軍平」で昼食 テントを張った売店  サブザックにかえて頂上への登山準備 
 
 将軍平にザックを置いてサブザックにかえて頂上へ登山開始。
 将軍平から先、岩石帯で頂上直下まで苦しい傾斜のある登山道である。
.
 大きな岩に足をかけて登る連続で、途中に鎖が設置されており、危険箇所というよりは、登りやすくするために取り付けられてある感じ。
 昼食後に登り始めたので、頂上で食事休憩をした下山者が多く、なかなか登れず、少し時間がかかってしまった。
頂上へ登山開始 頂上までの岩石帯、だんだん岩が大きくなる 背中は軽いが、お腹は重たい
  
 森林限界を超えた場所は更に厳しい急登の岩場、そこを超えると頂上直下から斜めの登山道になり、漸く蓼科山頂ヒュッテに到着。


 少し、メンバーが離れたので、5〜6分蓼科山頂ヒュッテで全員集まるまで休憩。


 事前に蓼科山頂ヒュッテに雪の状況など聞いていたOさんは、スタッフに会いたいとヒュッテの中へ、中から女性のオーナーとスタッフが出てきて我々を歓迎していただいた。
  頂上直下の急登での岩登り、森林限界を
超えた岩場から下に蓼科山荘が見える  
蓼科山頂ヒュッテに到着  蓼科山頂ヒュッテ前にある
蓼科山頂周辺の案内図
蓼科山頂ヒュッテオーナーの女性(右)と
スタッフ

 全員集合したので、蓼科山頂ヒュッテその脇を通って山頂へ。
 蓼科山山頂に13:29到着。山小屋のスタッフからは、午前中は晴れてよく見えていたという八ヶ岳連峰等の大パノラマは、午後になるとやはり雲が上がってきていたため、八ヶ岳連峰の主峰赤岳の頭が見えただけであった。

 山頂の光景は月のクレーターのような岩だらけの風景で、山頂の中央が窪んでいて、周囲が少し高くなっている。
 やや中央には蓼科神社奥宮があり、反対側には方位盤がある。この頂上を散策するために集合写真を撮った後、20分休憩を取った。
 20分間、頂上から八ヶ岳連峰を少しは望めるか雲が切れるのを期待していたが無理とわかり、下山開始。
 もうすぐ山頂だよ、向こうに山頂ヒュッテ
 蓼科山頂標識 蓼科山頂上で集合写真  

 下山の急坂の岩場は慎重に降りていく必要があり、ゆっくり降り蓼科山荘がある「将軍平」に到着。
 ザックを整理している間、メンバーは売店からオリジナルTシャツ、手ぬぐい等購入していた。
 下山開始の際に見えた中央は前掛山、
右は双子山か?
「将軍平」への岩場から登りでは
見えなかった前掛山 
 下山の岩場は慎重に降りる
 「将軍平」にある蓼科山荘に到着 蓼科山荘前で下山準備   テントの売店で買い物
 
 「将軍平」から同じ登山道を下ったが、足も揃って順調に七合目登山口へ15:57到着した。
 途中、周囲全面に苔が敷き詰められたシラビソの森の幽玄な雰囲気の中ゆっくり下山できた。    
下りはガレバで尻餅をつかないように   足も揃って順調に下山中 七合目登山口に全員無事到着 

 風呂に入らない計画なので、七合目にある東屋・車で着替え。帰りは同じ道を戻り、新潟駅南口に20:25到着した。

 曇り空の山行でしたが、雨にも当たらず、全ての行程はほぼ予定通りに到着するなど、SL、班長、会計さんとメンバーの皆さんに恵まれて、無事終らしていただきました。

 ご協力ありがとうございました。
 これからも、山行でご一緒することがあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。