≪紀行文≫ |
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〜〜〜思い出に残る素晴らしい山〜〜〜 |
米山登山は初めてである。
いつかは登りたいと心に秘めていた山で、今回とうとう実現することになった。しかも今朝は好天に恵まれわくわく爽快な気分である。
バスは新潟駅南口を定刻に出発、巻・潟東インターで2名乗車し北陸道を一路米山へ向かう。
車窓から眺めるいつもの景色、西蒲三山、五頭連峰、菅名岳、川内山塊などなどが気温の上昇とともに春霞に包まれていた。またゴールデンウェーク中に田植えが終わった田んぼは一面に水を張り陽光に輝いている。これぞ越後平野の春光である。
長岡JTC辺りから米山の遠景が見えてきた。西山では車窓の正面に大きな姿を見せてくれた。左右対称になだらかな稜線を引いた山容はやさしく美しい。バスは北陸道米山ICを通過すると暫くして吉尾登山口に到着。
コースは、柏崎側の大平・吉尾・谷根・野田、柿崎側の下牧・水野など登山道はいくつかあるが、今回は吉尾登山口から登り、大平へ下山するコースをとった。
各自身支度を整えて、軽くウォーミングアップをしたあと1班・2班・3班の順でスタートです。
2万5千地形図を見ると、登山口から山頂まで等高線が均一である。登山道はぐんぐん直登になっている。
視界はないが、陽射しを遮る緑のトンネルがつづく。
目に鮮やかな新緑が眩しく心は癒されるが、無風の登山道は暑い。すぐ汗が噴き出してくる。
尾根の急斜面の直登や梯子・ロープなどもあって適当に変化があっておもしろい。
お目当ての「シラネアオイ」・ショウジョウバカマ・イワカガミ・イカリソウ等々も咲き誇ってみんなを楽しませてくれた。
花博士の女士曰く、この山にはない花はないくらいだね。 |
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これより登山開始 |
登山口の橋を渡る |
お目当てのシラネアオイ |
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足並みもそろって山伏岩、女人堂を無難に通過、山頂直下の僅かな残雪を名残惜しく踏みしめながら山頂を目指します。
山頂に近づくにしたがって薬師堂の屋根が見えてきました。いよいよ山頂(一等三角点)に到着です。 |
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新緑の登山道を快適に |
大きな山伏岩が現れた |
今日一番の難所 ロープを手繰り寄せながら… |
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女人堂跡(昔は女性はここまでとか?) |
最後の登り |
登り切れば頂上です |
山頂には薬師堂のほかに、立派なログハウスの避難小屋がある。
一息いれる間もなく早速、薬師堂前で全員の証拠写真を撮る。みんな余裕の笑顔でハイチーズ。
日本海から高くそびえる孤峰米山は、刈羽黒姫山、八石山とともに刈羽三山といわれ、山頂からは間近に一望する日本海の大海原を望むことができる。
青空の下、山頂からの素晴らしい展望を満喫しながら、各々が輪になって歓談できるゆとりのランチタイムは最高に楽しいひと時である。
山頂で昼食を摂った後は、米山薬師に別れを告げいよいよ大平へと下山する。 |
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どこでランチにしようか? |
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御堂の前で記念撮影 |
これより下山開始です |
下山は吉尾コースと全然違う階段の急坂は単調で飽きてくる。だが素晴らしいブナ林の新緑が心を和ましてくれる。
吉尾コースよりブナ林の規模が大きく、たっぷりの森林浴に最適である。
山頂を出発して暫くすると、直径2mほどの大岩に赤ペンキで「ガンバレ」の大きな文字が書かれた「ガンバレ岩」がある。
これは登りの登山者を励ますものだろう。われわれは難なく通過して、さらに階段の登山道を下山していく。
展望の良い711mピークを過ぎるとロマンスヒルにつく。ここは広場になっていて上が開けているので休憩するのにちょうど良い。
ようやく林道に到着。バスが待っている大平までもうすぐだ。 |
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ガンバレと励まされて! |
二ノ字広場で休憩 |
大平登山口に着きました |
大平に下山後、早急に支度を済ませバスに乗りこみ出発。途中米山の日本海鮮魚センターに立ち寄り帰路に着く。
全員事故もなく、無事下山できたことに感謝。お陰様で米山山行を楽しませていただきありがとうございました。
思い出に残る素晴らしい山でした。リーダーはじめみなさんありがとうございました。
≪参考≫女人堂とは…女性の参詣を禁じた寺院で特に女性のために特設した堂舎。
寺院そのものとは離れた場所に設けられ、女性はここで修行などをする。 |