≪コースタイム≫ 《20日》
新潟駅南口(5:20)=中部横断自動車道 増穂IC(10:25)=羽衣P(11:10-11:20)…途中昼食…敬慎院(15:35) 宿泊
《21日》
敬慎院(7:00)…七面山 山頂(8:10-8:30)…敬慎院(9:05-9:40)…白糸の滝(12:55-13:10)…羽衣P(13:20)=本栖湖=精進湖=西湖
=河口湖IC=新潟駅南口(21:30) |
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≪紀行文≫ |
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今回の山行は身延山地の中で最も高い七面山ですが、日蓮宗、法華経の聖地として知られている山です。宿泊は宿坊の「敬慎院」です。
七面山は富士山のほぼ真西に位置するため、春と秋のお彼岸の中日にはご来光時、ダイヤモンド富士を見ることができることで有名です。
参加者はこのダイヤモンド富士と宿坊「敬慎院」の宿泊を期待して集まった、男性6名、女性14名の計20名です。
新潟駅南口を5時すぎに出発したバスは米山SA、小布施PAで休憩をとりました。天気は曇りでしたが、太平洋側の晴れを期待です。
八ヶ岳PAでも休憩をとりましたが、天気は曇り晴れで、甲斐駒ケ岳の姿がよく眺められました。
高速道は中央道から中部横断自動車道に入り、10時30分に増穂ICを降りました。
七面山登り口の羽衣パーキングエリアには11時30分頃に着き、登山を開始しました。
登山路は階段状に良く整備されており、両側は杉や樅ノ木の木立です。
○丁目と表示された石灯篭が点々と設置されており、「敬慎院」の50丁目まで道標のように立っております。
4箇所の坊やベンチも整備されておりました。
この登山路を登ることは修行の一つで「登詣」と呼ばれています。
登り始めてすぐにある13丁目の肝心坊で昼食をとりました。
登山路を進むと、春のお彼岸の時期であり、白装束の信徒の集団が「南無妙法蓮華経」と大きな声で唱えながら登っていました。
30人程の老若男女で全国から集まっているとのことでした。
宿坊では我々といっしょに泊ることになると思います。
予定どおり3時半すぎに到着、修行僧の方の大きな挨拶の声で迎えられました。
早速、お風呂を使わせいただき、汗を流した後は部屋で車座になり、喉を潤しました。
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(N/O) |
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歩いた軌跡(クリックで拡大) |
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肝心坊での昼食 |
夕食は5時からで本当に肉、魚ぬきの野菜と海藻のみの一汁一菜のような精進料理でした。
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夕食前のミーティングです |
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その後は6時と7時からの2回にわたる勤行に参加、寒さと正座での足のしびれに我慢しながら、荘厳な読経と説教を拝聴しました。
9時消灯でしたが、ふとんは掛も敷も名物の4m幅の巻ぶとんでした。
無料で湯たんぽの貸出しがあり、安らかな眠りにつけました。
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夕食の御膳(精進料理です) |
二日目の朝は5時に起床、全員で富士山頂に昇るご来光(ダイヤモンド富士)を期待して遥拝所に出かけました。
外に掛けてある寒暖計を見ると、マイナス4〜5℃でした。
未明に雪が2cm位降ったようです。
天気は薄曇り、残念ながら富士は雲海の中、かろうじて頂の一部が朱色に染まっているのが見える程度でした。
それでも雲海の中からご来光の見える頃には、遥拝所の中心に集まった信者の「南無妙法蓮華経」の声が一段と大きくなっていました。
「敬慎院」に戻って朝食をいただいた後、七面山の山頂へと出発しました。約1時間の登りです。
進むにつれ雪が深くなり、途中でアイゼンをつけました。
風はなく、薄曇りでしたが、山頂からは富士は見れませんでした。
参加者全員で記念写真を撮り、小休止の後、「敬慎院」に戻りました。
休息後9時40分に麓の羽衣パーキングエリアに向け下山を始めました。 |
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雲海の中からご来光 |
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神力坊で出会った里帰りするお坊さん
ベンチ掃除用の箒片手に |
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七面山山頂での集合写真 |
宿坊前での集合写真 |
途中で昼食をとったり、白糸の滝とお万の方の像を見学後1時過ぎに到着しました。
朝のご来光時また山頂登頂時、富士山を見ることができなかったことから、予定を変更し、本栖湖や西湖等を回り富士山を拝んでから帰ることになり、富士五湖方面へバスを走らせた。
幸い本栖湖から千円札の裏にあるような富士を望むことができました。
道の駅でお土産や飲み物を買い、河口湖ICから帰宅の途につきました。
車中、歓談しながらの旅でしたが、安曇野SAを過ぎた辺りで常念岳の方向に沈む太陽の周りに丸く虹がかかるという、珍しい光景を見ることができました。
予定外の富士五湖巡りで時間がかかったことから新潟駅到着は予定よりだいぶ遅く9時過ぎなりましたが、めったに泊まらない宿坊に泊まり、
有意義な山行でした。 以 上 |
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本栖湖からの富士 |
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