≪紀行文≫ |
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今回の山行は参加者が10数名程度と見込んでいて、参加申し込みの郵便物が届くのもポツリポツリだったので、予想通り参加者は少ないと確信し、アプローチは自家用車の乗り合わせにすることにし、バスの手配は放っていました。
でもポツリポツリが積もり積もって、申し込みの締切日には参加者が16名になったのですが、いまさらバスは面倒だと思い、自家用車の相乗り調整を行いました。
ある程度の上位グレードになると、山行に使える自家用車を保有している方が多くなるので、自家用車の台数確保にはほぼ問題がありません。あとは登り口での駐車場所が確保できるか否かです。今回は駐車場所の確保もOKなので、自家用車の相乗りとしました。
登り口に駐車する自家用車の台数を極力少なくするために、路程途中の関川の道の駅「桂の関」の道路向かいの“ふれあいどーむ”の駐車場で一人乗車の自家用車5台を1台に集約して、計4台の自家用車で国民宿舎飯豊梅花皮荘(いいでかいらぎそう)に向いました。
関川のふれあいどーむに午前8時集合としていましたが、高速道路などを使ったら思いのほか早く到着するようで、8時前に飯豊に向けて出発できました。当然飯豊梅花皮荘の駐車場への到着も早くなり、当初の計画より1時間ほど早く登り始めることができました。
登り口は梅花皮荘から5分ほど奥に歩いた西ノ俣沢の出合左岸です。西ノ俣沢の出合に架かる橋の袂でワカンを装着し、杉林を抜けて、急斜面を尾根に向けて登ります。 |
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国民宿舎飯豊梅花皮荘 |
駐車場で出発準備 |
西ノ俣沢出合でワカン装着 |
急斜面を登り切って出た尾根は急傾斜の痩せた尾根で、随所で雪が割れて、いわゆる“まる危”箇所でした。
気温が高いので痩せ尾根に不安定に乗っかった雪はグシャグシャです。行きは何とか通過しても、帰りはさらに気温が上がる予報なので、ヤバイのではと心配になりました。こうした事態は多少想定していたので、私は20mのロープをザックに入れてきていました。しかし、尾根の状況からすると、ロープはあと20m欲しいなと思い参加者のロープ携行状況を確認しました。
痩せ尾根部を通過すると、あとはウサギダナイの直下まで、広くて穏やかな尾根のルンルン歩きになります。 |
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尾根に向かう急斜面 |
痩せて急傾斜の尾根 |
痩せ尾根を突破すると
広く穏やかな尾根が続く |
広くなだらかで、快適に歩ける尾根が続きます。高度があがるに従い周囲も見通しが良くなってきます。
789m峰のピークの下場に着くと一気に見晴らしが開けます。前方にウサギダナイも見えてきます。 |
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快適な尾根歩きが続きます |
周囲の見晴らしも開けてきます |
789m峰ピーク下、前方右にウサギダナイ |
多少のもやはありますが、空は晴れています。風はありません。快適な稜線歩きが続きます。 |
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正面は杁差岳の稜線 |
歩く人、眺める人、写真を撮る人など様々 |
ヤドリギをたくさん着けたブナ |
ウサギダナイは西俣ノ峰から枯松山に続く稜線上のちょっとしたコブ程度のピークですが、近付くと結構な存在感があります。 |
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ウサギダナイ |
ウサギダナイ直下の登り、急傾斜です |
山頂まで標高差あと1m |
晴れています。風はありません。皆さん随分余裕があります。ウサギダナイの山頂でゆっくりと昼食を摂りました。 |
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わーぃ、山頂だ! |
山頂から登った尾根を見下ろす、急です |
山頂脇の雪庇、例年より小さ目の感じ |
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枯松山 |
稜線先は西俣ノ峰、
その先頼母木山、地神山 |
杁差岳 |
尾根は広くて邪魔物があまり無いので、ぐんぐん降りれます。足元の雪は緩んでザクザクなので、転ぶ姿が目につきます。
心配していた痩せ尾根部も、何とか雪は尾根に張り付いて残っていてくれ、ロープを出さずに通過できました。痩せ尾根部分は慎重に、慎重に
通過しました。
(おわり) |
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山頂からの下り |
広い尾根の下り、わいわいきゃあきゃあです |
危険地帯を脱出し、
ほっとしてます、恐かった |