≪紀行文≫ |
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〜〜〜天の悪戯か突然の雲が〜〜〜 |
≪1月10日(日)≫晴れ
毎年、道路状況や天気が安定し、美しい富士が観られるこの時期を選んで計画しているが、今年はあまりにも天候が不順、何より暖かすぎることが不安を掻き立てる。
しかし、現地の天気予報はまずまずということで、鉛色空の新潟を後に出発。予想通り県境のトンネルを抜けると快晴で思わず歓声がでる。
関越道から圏央道に入ると前方に冠雪した富士が観えはじめどんどん大きくなっていく。
足和田山の登山口一本木には計画よりもやや遅く到着するも、各自手早く準備し登山開始。
登山口には鹿除け(猪も多いらしい)のフェンスがあり開けて入り、きちんと閉めておく。
登山口からは緩急を繰り返す階段状の登山道が続く。 |
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快晴の一本木登山口で登山準備 |
登山口の鹿除けフェンス(ここを空けて入る) |
緩やかな階段状の登山道を進む |
山頂まで約1時間半弱の登りが続くが、時折木々の切れ間から富士を望むことが出来写真タイム等で立ち止まることからあまり疲れを感じないが、階段状の登山道は「もう終わり」、「また階段」と幾度も騙されながら登ることとなる。 |
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急な階段状の登山道もあり |
時折富士山が美しい姿を魅せてくれる |
落葉を踏みしめ |
山頂では、温かい陽射しを浴び富士や遠く南アルプスの遠望をおかずに昼食タイムを摂った。
山頂には展望台があるが、冬は日陰になる展望台より外の方があたたくて休憩するには良い。 |
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山頂(五湖台)から観る富士 |
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遠く南アルプスも望める |
足和田山山頂(五湖台)での集合写真 |
五湖台からは緩やかなアップダウンを繰り返す登山道で終始、右手に西湖、左手に富士と言うロケーションが続く。
やがて広いピーク三湖台に到着。
足和田山では三湖台の富士が一番雄大で美し観えるので、此処だけの登山者(ハイカー)も多いと聞く。 |
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三湖台に到着、富士が雄大に観えるポイント |
三湖台で富士をバックに集合写真 |
三湖台からは焼間下山口まで下るのみ。
途中古い展望レストランがあるが、トイレを借りることが出来る。(かつては賑わったのだろうか)
下山口で待つバスに乗り込み、宿の向かうが時間が押しているので本栖湖のビューポイントに直行。
このビューポイントは現千円札の裏に描かれているポイントとして有名で多くの観光客でにぎわっていた。
雪が多いと夕方には夕陽が当たる“赤富士”が観られるのだが、今年は期待薄と言うことで早々に宿に向かった。
宿に到着後、入浴、ミーティングそして楽しみの名物“しし鍋”とお酒を頂き楽しかった一日を終えた。 |
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本栖湖から観る富士 |
名物しし鍋を囲みながら、夕食となった |
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≪1月11日(祝)≫晴れ後曇り
いよいよ今山行の名物“ダイヤモンド富士”を観る為の登山。
真っ暗な宿からは満天の星空、誰もが今日も美しいダイヤモンド富士が観えると確信し宿を出る。
登山口近くのキャンプ場駐車場でバスの明かりを貰い登山準備と入念なストレッチを済ませ出発。
この暗闇では駐車場から登山口までは経験者が居ないと歩けないと思われるほどの迷路と化す(昼間は何でもない道なのだが)。
無事登山口に到着し、ここから暗闇の急登が始まる。 |
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バスのライトの中で準備とストレッチ |
暗闇の登山口 |
登山口でのメンバー「さあ出発!」 |
九十九折の急登を頑張ると、第一展望台(勝手に命名)に到着。
目を凝らすと黒く富士のシルエットが浮かび、その上に金星が輝きを目立たせていた。
此処から小さなアップダウンを経て少し登ると石仏が祀ってある第二展望(勝手に命名)に着く。
此処まで来ると富士のシルエットがハッキリとしてくる。
石仏の脇を通り緩やかな九十九折を登りながら、刻々と変化していく富士の絶景を楽しむ。
やがて九十九折が終わり直線に入ると山頂も近い。 |
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第一展望付近からの富士 |
第二展望付近からの富士 |
山頂近くの直線登山道付近からの富士 |
山頂に到着すると既にカメラをセットした方やテントの方も居た。
富士のシルエットはどんどんクリアになりバックの空も刻々と明るくなってくる。真逆の方向では南アルプスが既に太陽を浴びて赤く染まったいる。「今年も綺麗なダイヤモンドが観えるぞ!」と誰もが確信していた。
しかし、ダイヤモンドまで後20分頃、急に雲が湧きあがり、みるみる富士を隠してしまった。
ダイヤモンド富士が出る時刻にはぼんやりと丸い太陽…のみ。
思わず「何で?」と叫びたくなるが自然の力にはどうしようもない。「来年また来なさい」と言っているようだった。 |
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山頂到着後の富士 |
間逆方向の南アルプスが赤く光っている |
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後少しでダイヤモンドが観られる! |
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何これ?、突然の雲が富士を隠した |
寒さの中待ち続けたのに残念。でもニッコリ集合写真。 |