会山行紀行文
No−001
グレード:B
2016年
 1.3(日)
小雨後曇り
(あわがだけ)
粟ヶ岳

  1293m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I 
10名 (俳句) 女性参加者より
(男性7名・女性3名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
加茂水源地駐車場(7:35)…第二貯水池山ノ神(7:55)…3合目(8:50)…砥沢のヒュッテ(10:50)…粟ヶ岳山頂(12:20)…砥沢のヒュッテ(13:20-14:00)…3合目(15:20)…駐車場(16:10)  沿面距離11.8Km、累積標高1,600m(頂上までの往復記録)
≪紀行文≫
〜〜〜暖冬小雪・それでも厳しい粟ヶ岳〜〜〜

 正月3日は粟ヶ岳、有志で毎年登っていましたが、会山行としてからは3回目となりました。今年の一番手の山行です。
 参加者のほとんどは初登りと言う新年登山ですが、実は、目的は新雪のラッセルを楽しむと言うマニアックな山行なのです。

 ところがどうしたことでしょう、今年はエルニーニョによる暖冬、さっぱり雪が降らない上に、この日は1月としては記録にないほどの暖かい日でした。
 例年は除雪端に車を停めて、そこからワカンを履いて歩き始めるのですが、加茂水源地の駐車場まで難なく行けました。
 準備万端整えて出発しましたが、ワカンは全く必要はありません。

 ラッセルを楽しみにしていた人にはがっかりだったと思いますが、その分順調に登れます。
 しかし、雪が少ないのは逆に、岩が露出していたりブッシュが中途半端に倒れていてむしろ歩き辛いのです。

 悪戦苦闘の登りでした。ようやく7合目の砥沢のヒュッテに到達しましたが、結構な疲労を感じました。

歩いた軌跡(クリックで拡大)
(8合目までのデータですが、3人は頂上に到達)
加茂水源地を出発。例年は此処まで車は入れませんし、最初からワカンが要ります。 3合目で一息、ピラミダルな袴腰山がくっきり見えました。この後、しばらくの間雨に降られました。 ハシゴや難所のロープが露出していました。雪が少ないのは良いのですが、かえって歩き辛いのです。冬の粟ヶ岳、初めての方も頑張りました。
登りよりも下る方が危険、慎重に歩きます。いつもなら雪に覆われた真っ白なピークで、ワカンのキックステップで難なく越えられるのですが。 もうじき砥沢のヒュッテです。ファイト!の大きな声が響きました。 ほゞ予定通りに小屋に到着しました。屋根まで雪があるのが当たり前なのに入口が見えています。中は人熱れ(ひといきれ)と炊飯のコンロで温かでした。

 5名は此処を到達点とし小屋に入りましたが、元気な5名は頂上を目指します。ここからはワカンが必要でした。ただ、上の方はガスっていて視界は悪く、その上遮るもののない稜線は強風が吹き荒れていました。やむなく2人は8合目で前進を停止し小屋に戻りました。

 俳句)山小屋に 笑いさざめく 初登山

しかし猛者3人はさらに頂上を目指します。そして見事に制覇しました。この日粟ヶ岳に登ったのは地元の山岳会を含め総勢25名くらいだったでしょうか、その内、頂上に立ったのは5名でした。いかに小雪とは言え、越後の冬の山は厳しいのです。

 俳句)冬霞 墨絵の如く 粟ヶ岳

新年早々大汗をかきましたが、楽山会のパワーが感じられる幸先の良い船出でした。
小屋からはワカンを履き、さらに上を目指します。しかし、ガスっていて頂上はおろか周囲の景色も見えません。そんな中で3人の猛者が頂上に立ちました。
下りは、さらに雪が溶けて岩が露出していました。鎖場の難所はスリルがありました。 お昼を頂いて元気を回復、下山前にハイポーズ。
どんどん下ります。 ここが最大の難関です。今年はロープが出ていましたが、いつもは雪の急斜面です。 難所を無事通過してくつろぐメンバー、思わず笑顔が出てきました。