≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜足場を確保して、潅木芝をしっかり掴んで〜〜〜 |
阿賀町の矢尽し山に行ってきました。
著書「新潟の低山藪山」にこの山が紹介されています。これを参考にしました。
また、肝心の地形図(1/25000御神楽岳)に山名は記載されていません。
黒谷集落から戸沢川に沿って林道を進む。支流の身寄沢に架かる「みよりさわ橋」近くの道脇に駐車。支度をして出発。
橋を渡って暫く歩く、林道からブナ林が見えた所で入山する。
登りやすい尾根筋を捕らえ高度を稼ぐ。斜度が増し、岩塊が突き出る場面が多くなった。
このまま登れるか・・・、考えると不安な気持ちが強くなってきた。
更に沢筋を挟んだ右手に長い尾根筋が見える。どうも取り付く尾根を間違ったようだ。
止めてやり直そうかと考えたが、もう少し進んで岸壁に阻まれたら戻ろうと決めた。
岩の場所は回りこんで潅木芝を手掛かりに足場を見て登った。 |
|
|
|
見寄沢に掛かる橋・「みよりさわ橋」 |
登リ始めて一休み |
予想外に岩場が出現、廻りこんで登る |
心配した岩稜部も終わり、細い尾根筋らしい背になり、主稜尾根に上がった。
そこは松、ブナなどお馴染みの樹林帯が広がていた。 |
|
|
|
細い尾根状になる |
主稜線上に上がるとブナの樹林帯 |
主稜線尾根の様子 |
暫く尾根を辿るが、目的の山頂は樹林に隠れて姿を見せない。さらに進むと鞍部に降り立つ。
ここは矢尽し山の砦、最後の登り口だ。見上げただけで手強さを感じる。 |
|
|
|
松と藤蔓の格闘 |
藤蔓どうしの絡み合い・蛇の如し |
鞍部の様子・最後の登りを控える |
人が上がり下がりした形跡もあるが、急峻な斜面に岩場が入り込んでる。
足場を確保して、潅木芝をしっかり掴んで一歩一歩登る。 |
|
|
|
岩場に張り付く蔓を足がかりにする |
岩壁絶景 |
頂上直下、潅木芝に掴まって登る |
岩場を避け、慎重に高度を稼いで山頂に至った。山頂は南北に細長い頂稜でシャクナゲが多く目だった。
潅木雑木、松などで眺望は限られた。
頂稜部の南端で腰を据え、眼前の景色を見ながら昼食休憩にする。鍋倉山、御神楽岳などは読み取れる。
周辺の山々は彩り始め、暖かい陽射しは秋色をさらに強める。 |
|
|
|
山頂の様子 |
山頂の様子・シャクナゲが多い |
御神楽岳方面を望む・山頂で |
|
|
|
会越県境方面を望む・山頂で |
日本平山方面を望む・山頂で |
志無燈山を望む・山頂で |
腹を満たしたら下山にする。真下を見下ろすと緊張感が走る。身を屈め、潅木芝に掴まり、岩場が混じる急斜面は緊張の連続、どうにか鞍部に降り立ち一安心。
この後、気かりだった支尾根の下りは止め、そのまま主稜線尾根を下ることにした。細い尾根で踏み跡は明らかだった。
しかし途中から不鮮明になり、踏み跡を外し藪斜面に入った。
方位を定めて無事に林道へ降りた。 |
|
|
|