≪紀行文≫ |
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〜〜〜秋の里山一人旅〜〜〜 |
登山口から五頭連峰の稜線まで登りそして降りて来る。その間全く人に逢わず。静かな静かな山歩きでした。
このコース、菱ヶ岳石戸コースとして、近々会山行も予定されています。
新潟市民には人気の五頭連峰ですが、中ノ沢渓谷森林公園からの裏五頭コースとこの石戸集落からのコースは、登る人の少ない静かなコースです。でも、平日だったとは言え、全く誰にも会わないとは思いもよりませんでした。
静かな山旅でしたが秋の風情がもの悲しく身に染みる寂しい山歩きでもありました。 |
でも展望の素晴らしいコースなのですよ。
登山道も何か所か急坂はありますが山道ならそんなことは当たり前、むしろ落ち葉に覆われた柔らかく歩き易い路でした。
新潟から車で行くには遠回りになるからなのでしょうか、贅沢ですね。むしろ今回はJRの気動車を使ったのんびり旅でした。
駅から登れる貴重なコースなのですよ。
さて、歩き初めは磐越西線の東下条駅ですが、阿賀野川の流れを眺めながら30分ほどで登山口に着きます。
立派な看板がありました。菱ヶ岳登山道南口、なるほど菱ヶ岳の南尾根だということがすぐわかります。
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(クリックで拡大) |
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歩いた軌跡
沿面距離13.5Km 累積標高+1180m |
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登山口に咲くアザミの花
“さらさらと 清水(せいすい)流る 石戸川 こうべを垂れて アザミ花咲く” |
登山口の看板、「南口」とは言い得て妙。 |
少し登るとこんな案内板が、ここが登山口かな。神社と登山ポストがありました。
菱ヶ岳まで5Km、
3.5時間がコースタイムです。 |
少し登ると阿賀高原のゴルフ場の向こうに会越県境の山々が広がっていました。
ブナやナラの広葉樹が続く登山道、まだ紅葉には早かったようですが、もう少し経つと見事な紅葉が目を楽しませてくれることでしょう。
楽しみなコースです。 |
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石戸山の神「大山神社」、石戸山って?
多分「石戸の山の神」なのでしょう。 |
目も染まるような真っ赤な実、
なんの実かな。 |
ゴルフ場の奥に広がる山並み。 |
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オオカメノキは既に紅葉。
“心地よい 風に吹かれて 尾根辿る
顔に当たりし ひとひらの落葉(おちば)” |
心なごますブナの路を行く。
“木漏れ日と 落ち葉の集う 山路を
心躍らせ 一人歩るかむ” |
黄緑の風が吹き抜ける静かな山道。 |
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落ち葉が敷き詰められたフカフカの登山道。 |
紅葉の走り見つけた!
陽の光を透かしたその美しさ! |
間近に見る菱ヶ岳山頂です。
“仰ぎ見る 頂きはるか 汗ぬぐう
足元に響く 山鳥の声” |
圧巻はこの尾根が五頭連峰の稜線に突き上げる峰、そこを“野巣張”と言いますがそこからの展望が素晴らしいのです。
地図には記載がありませんが、まずはここで展望を楽しみます。
左に行くと大蛇山、右に菱ヶ岳という案内板に従って右に少し進みますと、西山展望台に着きます。ここが五頭連峰随一と言う展望台です。
風雨にさらされ地べたに倒れてしまった案内板を見ると「西山見晴どころ」とありました。素晴らしい名づけですね。 |
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残念ながら飯豊の山並みは雲の中。
“目の前に 開けし秋色 西山の
見晴どころと 人は呼ぶなり” |
これだけを見ると紅葉真っ盛り、
でもまだまだ早い。 |
天空に広がる見事な青空。 |
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本来なら、ここから飯豊連峰が手に取るように見えるのですが、残念ながら雲が多くわずかに輪郭が分かる程度でした。でも、ぼんやりではありましたが、白山や粟ヶ岳、川内の山並みから日本平山から御神楽岳までも見えました。
近くには菅名山塊、そして五頭の名峰菱ヶ岳が目の前にそそり立っていました。
コーヒーをゆっくりと飲みながらしばし見とれておりました。
静かに山を楽しむには素晴らしいコースです。皆さまも是非登ってみて下さい。 おわり |
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少し風が強くなってきたかな。 |
オヤマボクチ |
アザミの一種と思いますが、
食いつかれそうで怖かった。 |