≪紀行文≫ |
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〜〜〜風も強く、寒く、でも良い山“巻機山”〜〜〜 |
≪9/23(水)晴れ≫
昨年の秋に続き、巻機の避難小屋に泊まりたいとの思いから計画し、友人と共に巻機山の桜坂登山口に向かった。
シルバーウイークの最終日と言うことで駐車場は…?、と心配はしたが登山口の駐車場に停めることが出来た。
登山準備と登山届の提出を済ませ登山開始。一般的な尾根コースから登るのだが、結構大きな石がごろごろとしていて歩き辛い。 |
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駐車場と登山口 |
尾根コース入口 |
歩き辛い登りが続く |
滑りそうな岩や粘土質の登山道をひたすら登り続けると、何年も同じ場所に倒れたままの四合目標柱の脇を通過し、急登を登り切ると五合目に出る。此処からは米子沢とその上部に巻機山の山頂が望め、振り返ると特徴ある山容の大源太山の望める。 |
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やっと五合目に上がる |
五合目から山頂を望む |
振り返ると大源太山が |
五合目から六合目の特徴は何と言っても美しいブナ林と思う。まだ完全には色付いていないが薄っすらと黄色く色づき秋を感じる。
そのな美しい林を楽しみながら登って行くと展望が開けた六合目に出る。
六合目からヌクビ沢、天狗岩そしてその上部に美しい三角形の割引(われめき)岳が望める。 |
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やや薄黄色に色づいたブナ林 |
すっかり秋の木々も |
天狗岩や割引岳が望める六合目 |
六合目からは木々の切れ間に割引岳を望みながら登って行くとやがて大きな岩原のような七合目に到着。
ここで大展望を楽しみながら昼食をとった。
七合目から先は木々も少なくなりニセ巻機の山肌を覆うような熊笹や草紅葉を楽しみながら急登。(熊笹の根っこは歩き辛い) |
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木々の切れ間から観る割引岳 |
展望が広がる七合目 |
ニセ巻機の斜面は草紅葉 |
八合目を過ぎると植生地と区別がつき辛い階段が続き結構辛いものがあるが「ここを上がるとニセ巻機」と思う気持ちが足を前に出す。
九合目すなわち「ニセ巻機山」…ちょっとかわいそうな名前。せめて「前巻機山」にしてやればいいものを。
このピークに着くと巻機に来たなあと思うほど素晴らしい展望に感動する。
この素晴らしい展望を観ながら下って行くと今夜の宿“巻機避難小屋”が観えてくる。 |
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八合目 |
ニセ巻機(九合目に続く階段) |
ニセ巻機山(九合目) |
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ニセ巻機山からの大展望“割引岳と巻機山” |
避難小屋が観えてきました。 |
小屋に荷物をデポし、山頂経由割引岳を目指す。
小屋から山頂へは途中池塘を楽しみながら一登りで着く。
割日岳へは山頂の左側(登ってきて)を下るように、やや朽ちた木道を進む。
やがて美しい山容の割引岳への登山道が真っ直ぐ伸びている。
割引岳からの展望は何と言っても“越後三山(八海山・越後駒・中岳)”だ。 |
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巻機山山頂(最高点では無い) |
割引山と真っ直ぐ続く登山道 |
割引山山頂(後方が越後三山) |
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小屋に戻り、小屋から少し降りた沢からくみ取ってきた水で夕食の準備。
他の宿泊者も同様に夕食の準備を始めた。 |
電気もない無人小屋なので、当たり前だが
陽が暮れれば、同時に睡眠時間となる。
それまでに食事を済ませ明日の用意を手早く済ませた。
明日の朝は暗い内に出発予定。 |
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暮れ行く小屋の前 |
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持ち寄った材料で楽しい夕食 |
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≪9/24(木)曇り≫
一晩中吹き荒れた風や部屋の寒さに幾度も目が覚める内に朝を迎えた。
ヘッドランプを頼りに登山準備をしたが風がとても強く、そして寒い!。
歩きはじめると直ぐにヘッドランプが要らない程明るくなり遠望の山々も夜明けを迎えてきている。
急がないとご来光が間に合わない!とばかりに、山頂標を横目で見て最高点に急ぐ。
間に合った!、素晴らしいご来光を観ることが出来た。身体が横ぶれしそうな強い風の中しばしご来光を楽しんだ。 |
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明ける遠望の山々(上州武尊かな) |
巻機山最高点でご来光を浴びる |
しかし、空を覆う雲に吸い込まれるように太陽は消え、強い風と寒さだけが残った。
今朝の予定は牛ヶ岳山頂での朝食なのだが…、寒すぎる。
牛ヶ岳への道は気持ちの様草紅葉と熊笹の稜線を歩く。
山頂標?らしきものが建ってい居たが先の方に進んでみたものの道は行きどまりで途切れていた。
要は細長い山頂の様だった。 |
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巻機山最高点から牛ヶ岳に続く稜線 |
牛ヶ岳山頂標?(文字が消えて読めない) |
山頂標の先に進むが道は途切れる |
牛ヶ岳山頂では風が強すぎ、そして寒い為巻機山の山頂まで戻り熊笹の陰で風を避け暖かい朝食を頂いた。
後は小屋に戻り、下山準備を手早く済ませ下山開始。
風はますます強くブナ林を通るころにはその風が薄気味悪い位だった。
それでも何とか登山口まで雨に降られることも無く無事下山することが出来た。
自身の誕生日と言うこともあり良い山旅が出来たと感謝、来年もまた来ようと思いながら。
≪こんなに寒くても健気に咲いていた花々≫ |
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