≪紀行文≫ |
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〜〜〜フラワーロードから焼山へ〜〜〜 |
2010年に35周年記念登山で、T/Hリーダーの山行で金山に登りました。その時、焼山の姿が素晴らしかったこと、そしてそこまで続く稜線に魅せられたこと、それにプラス天狗原山〜金山は花の宝庫。焼山に登る時はぜひこのルートで行こうと計画を温めていました。
雪が消え金山から富士見峠までの刈り払いが終わったこの時期、お天気と相談しながら出発を決めました。
ただ1つ問題は、途中水場がないこと、2日分の水を担かなければなりません。もちろんビールは外せない。久しぶりに重いザックを背負っての出発。
金山登山口前の駐車場は、すでに4台の車で一杯でした。
焼山の噴火に備えて、登山口には衣装ケースにヘルメットが用意されています。
車から降りるや否や虫の攻撃、虫対策を幾重にも用意して来たが間に合わない。敵は素早いです。今回は3種類の虫よけを使ったが、それにしても虫が多かった。 |
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登山口の先は通行止め |
金山登山口 |
ヘルメットの用意 |
登山口から水場まではブナ林の中の急登、ただ九十九折になっているので歩きやすい。
水場は予想どおり、わずかに流れているだけとても当てにできる量ではありませんでした。
小さなアップダウンの繰り返しに、沢の中の滑りやすい道となかなかバラエティに富む登山道です。
ガレの頭はザレた急登でロープがあるものの上りも下りも難儀しました。 |
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鬱蒼としたブナの林 |
枯れかけた水場 |
名前通りのガレの頭 |
樹林帯を抜け、視界が一気に広がります。連なるお花畑の向こうに焼山が見えます。
ハクサンコザク、チングルマ、アオノツガザクラ、ミヤマキンポウゲと見事なお花畑です。
天狗原山手前のお地蔵さんも花に埋もれていました。
天狗原山からは花の園「神の田圃」へ下ります。登山道も雪渓が消えたばかりで、小さな芽吹きが見えます。 |
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焼山が見えて |
見事なフラワーロード |
お地蔵さんも花の中 |
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もうすぐ天狗原山 |
神の田圃へ下る |
雪渓も残って |
金山からの下りは、標識がなく分かり難い。
たまたま、火打山から縦走してきた2人の若い女性がひょいと笹ヤブの中から出て来たので、納得。ここを下れば良い。
金山の直下に一部足元の悪い所があったが、その後は焼山、火打山を見ながら、富士見峠までは快適な稜線漫歩です。
これも山の大きな魅力の一つ。
近くに感じていた富士見峠ですが、歩いてみると意外と長かったです。 |
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これは獣道? |
滑る刈払いの跡 |
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快適な稜線漫歩 |
焼山を正面に捉え |
富士見峠の標識 |
今夜の宿泊所、泊岩避難小屋は富士見分岐点から10分。小屋には先客1名分のザックがあります。満員でなく良かった。
荷物を置いてから焼山に向かう。森林限界を超えるとザレの連続、疲れた足にはこれが堪えます。一歩一歩、ガマン、がまん。
前に立ちふさがる岩山、え〜、これを超えなければいけないの!しんどいな〜。気を引き締め、ロープにつかまって慎重に乗り越える。 |
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富士見分岐点の標識 |
ザレの上りはキツイ |
この岩を越えなければ |
まだある、もう一つ越え、上り返してようやく山頂。距離は短いが、辛抱が必要でした。ようやく、本当にようやくです。たどり着きました。
ヤッター!焼山の山頂に立てました。 |
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山頂はまだ先 |
スマートな標識 |
山頂のお地蔵さん |
ガスのかかり始めた山頂に別れを告げ、泊岩の避難小屋に戻ります。お泊まりさんはもう1名増え、今日は4人の宿泊です。
岩を利用した避難小屋、内部は敷き詰めたハッポウスチロールの箱の上にブルーシートが敷いてあり、思った以上に快適に過ごすことができました。
早速、頑張って担ぎ上げたビールで乾杯。冷たくっておいしかったこと。山をやっていてよかったと思う瞬間です。 |
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三角点 |
泊岩の避難小屋 |
小屋の中の様子 |
充分睡眠をとって、ゆっくりと出発。
小屋前から日本海、頚城の山々が、長野方向には、黒姫山、飯綱山、高妻山が見渡せます。振り返ると昨日登った焼山の向こうに影火打山、360度の眺めを楽しむことができました。 |
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日本海に続く山並み |
高妻山方面の山並み |
焼山に薄っすら影火打山も |
帰路は、花々を楽しみながらの下山となりました。
このルートを毎年刈払いして下さっている高谷池ヒュッテ元管理人の築田博さん(HP:火打山の風)とそのお仲間に感謝申し上げます。
おかげ様で、素晴らしいフワラーロードを歩かせて頂きました。
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≪今回見られた花≫ |
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