≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜夏行(げぎょう)のような一日〜〜〜 |
鋸山は長岡市にある東山連峰の最高峰です。
花立峠登山口から鋸山に登り、花立峠から長工新道を通って萱峠を経由して萱峠登山口に下るコースを一度試してみたいと思っていました。
折りよく平日に休みが取れたので仲間を誘って出かけたのです。
今日も35度を超す猛暑日になりそうです。朝から気温は上昇しています。日影はひんやりですが、木陰を外れるとじりじりの猛暑で頭から水を被ったような汗をかいてしまいました。
花立峠に上っても風を感じません。稜線のブナ林の通し道は幾分涼しいかなって感じです。 |
|
|
|
冷えたすいかは如何 |
ブナ林は涼しい |
鋸山へ向かいます |
絶壁の縁を通過する時だけ下から吹き上げる涼風が心地いいですね。
山頂は日影がないので三角点にタッチしたら直ぐ折り返して涼風が吹き上げる絶壁の縁に陣取ってランチにしました。 |
|
|
|
山百合が花盛り |
山頂はタッチだけ |
冷えたビールで乾杯〜! |
午後いよいよ花立峠から長工新道を通って萱峠を目指します。兎に角暑い。風を全く感じません。
点711m峰を越えた辺りに「仁王ブナ」の杭が現れました。所々にブナの巨木があって中々雰囲気のある径が続きます。 |
|
|
|
絶壁は涼しいー! |
花立峠に戻りました |
仁王ブナです |
アップダウンを繰り返して次は点698峰を下った鞍部に「割坂峠」とペンキの剥げかかった標識杭が立つ地点に出ました。
兎に角暑い。もう焼けくそ気分で急坂を上って行きました。途中で一人の登山者とスライドしましたが、相手も暑さで気もそぞろで懸けた言葉に返答もありません。
この稜線唯一の三角点718mの枡形山の肩でとうとう足が攣ってしまいました。
足攣りの時は休むに限ります。10分も休んだら回復したので先を急ぎました。
ロープの張られた急坂を下りた所が萱峠の一角でした。でも牧場と云われる斜面は草茫々です。 |
|
|
|
ブナ林の道は素敵です |
アップダウンが続きます |
萱峠は草茫々 |
道は行き止まりで木の幹に迂回路の表示がありました。
2万5千地図の破線どおり行くか迂回路を行くか、ここが暫し思案のし所です。
昨日地元の女史会員の方に聞いたことを思い出しました。「兎に角、右へ右へと行けば戻れるわよ。」って。
先輩会員の言葉に従うことにしました。
広大なブナ林の斜面を下って行くのです。あー素晴らしい景色です。でも、この後旧道と合流してからが長かったのです。 |
|
|
|
さて、どの道を行こうか? |
ブナの美林を下ります |
旧道出合です |
草茫々の荒れた林道を下って行きました。
所々で合流する分岐道の標識も不鮮明で、こうなると山勘に頼るほかありません。
途中案内書にあったコハ清水は涸れていました。
鋸山から萱峠に至る稜線が見える高台に出ました。
暑い中よく歩いたねって顔を見合わせました。
ここから下山口まで更に40分を歩かなければならなかったのです。
今日は猛暑日の夏行(げぎょう)のような一日でしたが、思い出に残るいい山旅が出来ました。
(おわり) |
|
|
コハ清水は涸れてました |
|
|
|
今日歩いた稜線を望みます |
下山してから長かった |
桂温泉で汗を流しました |
|
|