≪紀行文≫ |
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〜〜〜沢歩きの醍醐味―真夏日の涼〜〜〜 |
今日は、新潟県内どの地点をとっても33℃前後の真夏日、こんな日は沢に限るとばかり野郎7人で出かけました。
出かけた先は、東洋一の大雪庇がかかる守門山塊の中津又沢でした。自分には初めての沢でしたが、それほど難しくはなく、その割に楽しめる沢でした。ただ、入渓点までのアプローチが長く、行きも帰りもうんざりするところが難点でしょうか。勿論、登山口からすぐに入渓して沢を遡るルートもありますが、時間的にはしばらく登山道を登って入渓した方が有利であるとのこと。それでも、入渓までたっぷり2時間はかかるのですからうんざりしてしまうはずです。
でも、ひとたび沢の清流に足をつければ暑さなど吹っ飛んでしまいます。今回は、時間の制約もあり、正午を前進限として遡り、下りもその沢を降りて来るという計画でした。沢の上り下りですので納涼感はたっぷり味わえます。
中津又岳、中津又沢と言っても知らない人が多いかも知れません。ロケーションをもう少し説明しますと、守門の北側に雪庇や山スキーで馴染みのある大岳がありますが、その1つ北のピークが中津又岳です。まさに大雪庇が張り出す稜線上にあります。その中津又の峰に突き上げているのが中津又沢ということになります。尾根沿いに登山道もありますが、現在は通る人も少ないマイナーな登山道になってしまいました。踏み跡は明瞭なのですが、少し藪っぽい感じですし、沢沿いのヘツリ道はかなり歩きづらくなっています。
さて、どんな沢なのか、想像を醸してわくわくする反面、自分でもこなせる沢なのかという不安感も拭えません。でも、いざ入ってみるとそれほど難しい沢ではありませんでした。勿論、今回は時間切れの為上流部まで行けませんでしたが、話を聞く限り、我々でも十分楽しめる格好の沢と言えるでしょう。 |
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今回の歩いた軌跡です。青が中津又沢です。歩いた距離:約13.3Km、累積標高:+1290m |
今回使った沢の遡行図です。
私等はほゞ中間から入渓しました |
大岳から中津又岳を俯瞰、3月上旬の守門の雪庇です。スキーで中津又尾根を滑り降りました。右奥は粟ヶ岳。 |
入渓点は、沢全体のほゞ半分くらいのところ、しばらくはゴーロ帯を登ります。
ゴーロ帯とは、ゴロゴロと大岩や石が散乱する平坦な河原のことです。
景観も今一ですし、大きな石を登ったり下りたりと非常に疲れます。あまり好きではありません。でも我慢我慢、そこを過ぎれば美渓が待っているのです。 |
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出発する一向。
この支沢の橋が中津又岳の登山口です。 |
素晴らしい道だなと思う矢先に藪っぽい道、
はたまたヘツリ道等結構大変でした。 |
厳しい崖を降りると爽やかな沢に出ました。
シモツケソウが彩りを添えてくれました。 |
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しばらはこんなゴーロ帯が続きます。
まさに体力勝負。
ここで負けたら美渓には出会えません。 |
ゴーロの先に一条の滝、
いよいよ沢らしくなってきました。 |
沢の両側は結構ステップがあります。
濡れずに歩くこともできますが、この暑さ、じゃぶじゃぶと水線を中央突破。 |
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何の変哲もない沢のようですが、水は冷たくどこまでも澄んでいました。
この水を飲みながらどんどん遡行します。 |
体が冷えたら岩の上で甲羅干し、至福のひと時です。 |
沢の様相が明らかに変わって来ました。
ゴーロ帯を過ぎ、ナメが続きます。
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穏やかな中にも激しい流れ、しばし見とれます。じゃぶじゃぶと水を跳ね上げ歩く爽快感、贅沢な遊びです。 |
落差のある滝の一番目、これが“黒い滝”かな、オイッ!どこ登る? |
左から攻めたら難なく攻略。
ロープも要りませんでした。みなさん強いな。 |
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この沢は、滝もそれほど多くないので、どんどん進めました。しかし、アプローチの長さもあり、ついに中津又岳に突き上げる最後の分岐手前で正午になってしまいました。
無理はしません、欲は言いません、潔くここを前進端として、清流のせせらぎの音を聞きながらお昼としました。
さて、お腹も満たし、一服したところで今度は沢の下降です。
沢の下りは登り以上に注意が必要です。慎重に降りますが、やはり、重力に引っ張られる格好で勢いがついてしまいます。
そこで思わぬハプニングが発生、何と、入渓点を通り過ぎてどんどん下ってしまったのです。
一息ついたところで、何気なくGPSで位置を確かめてみると、入渓点を通り過ぎていたことが判明、登り返しです。
疲れ切ったところでの登り返しは本当につらいものでした。
最後にハプニングはあったものの、総じて楽しい中津又沢遡行でした。今度また皆さんも一緒にいかがですか。
おわり |
ナメ床(滑床)を歩くのは実に楽しい。
この後写真ありません。なんと、メモリーのSD-Cardを差し忘れていました。悔やまれる大失態です。これからが本番なのに、トホホ。お花も沢山撮ったのに |
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