≪コースタイム≫
登山口(12:05)…樹林下の登山道(昼食12:35-12:55)…御柱岩(13:15)…唐倉山山頂(13:45-14:05)…万年松14:20…登山口14:50 |
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≪紀行文≫
〜〜〜尾根の岩稜ルートは険しい〜〜〜
この日はワタスゲ狙いで駒止湿原にやって来ました。
高速料金は往復4600円、駒止湿原だけで帰るのは惜しいので、駒止湿原近くの唐倉山にも登ることにしたものです。
駒止湿原には駒止峠近くに峠の茶屋があったころから来ていて、今回がたぶん5回目だと思います。
唐倉山は登ったことはありませんでしたが、近くに来た折に登山口に立ち寄ったことがあります。
10年以上前なので、今とはかなり様相が違っていたように思います。
当時から唐倉山が修験の山だと聞いていて、登山口にもそれらしい雰囲気があったように記憶していますが、今でも修験の山と看板には書いてありますが、修験などと言う雰囲気は感じられませんでした。
唐倉山は上部が岩山で、滑落事故も結構あるようですが、お天気の日に落ち着いて歩けばスリルを楽しみながら登れる山だと思います。また、危ない箇所でのすれ違いを避ける為でしょうか、登山道は周回ルートになっていて、ルートを時計回りに周回登山することが推奨されているようです。
駒止湿原でお昼にするには時間が早すぎたので、唐倉山の登山口駐車場で昼食を摂ることにして唐倉山に向いました。
唐倉山登山口の駐車場に到着し、いざ昼食をと車外に出たら、ビックリ仰天、至る所ケムシだらけでした。これでは落着いて食事はできないということで、唐倉山に入って日陰になる場所で食事を摂ることにしました。
しかし、いくら進んでも周囲はケムシだらけです。仕方ないので、草があまり生えていない場所で食事を摂ることにしました。そこでは草が無いのでケムシは目に付きませんでしたが、食事をしていてズボンを見るとケムシが這い回っています。以降ズボンやシャツにケムシが這い回ります。ふと上を見ると木の葉にいっぱいケムシが付いています。良く見ていると木の葉からケムシがポトリポトリと落ちてきていました。ケムシが這い回る原因が判明した以上到底落ち着いて食事などしておれないので、早々に食事を切り上げました。
登山ルートはしばらくは谷合を進みます。頭上に木の葉越しに岩尾根がかいま見える頃になると、谷合から急斜面を登って尾根に向います。
急斜面にはロープが設置されていますが、足位置が窪んでいるのでロープにすがらなくても登れます。
急傾斜の斜面に入ると、あれほどわらわらいたケムシがぴたりといなくなりました、やれやれでした。
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登山口付近からの唐倉山 |
谷合の登山道の様子、ケムシが一杯います |
急斜面を登ると上は岩尾根です |
尾根に上がって少し進むと有名な(?)御柱岩があります。御柱岩には御幣が立ててありました。
御幣を見ると修験の山であることを思い出させられます。
尾根上のルートは岩の下部を巻くように付けられているので、岩の上を這って進む必要はありません。
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御柱岩 |
御柱岩の裏側 |
ルートは岩の下部を巻いて進む |
岩尾根の巻道ルートを進むと両側が開けた岩の痩せ尾根に出ます。見晴台と呼ばれているそこからは谷合を一望にできます。
写真では小さすぎて判別できませんが、肉眼では登山口の駐車場に止めた車が見えています。
見晴台から少し進むと“これより先は、危険です”という注意標識が立っています。たしかに標識から先の岩尾根は尾根の下部を巻くのではなく、
もろに岩尾根上を通過しなければなりません。
“初心者は引き返せ”とも書いてあります。しかし、今更そんなことを言われても、という感じです。この標識を見て、ほんとに引き返す人などいるのかしらと思いましたが、雨で岩が濡れている日には初心者ならずとも引き返した方が無難です。
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見晴台から谷合を望む |
尾根の注意標識 |
頂上に向かういわ尾根 |
進むに従い尾根の岩稜ルートは険しくなります。そしていよいよ唐倉山の岩稜のクライマックス、飛び岩が現れます。飛び岩は小さなキレット状の
岩稜部です。怖がってパニくると危険です。しっかり鎖に捕まって、落ち着いて、足場をよく確認して対応すれば大丈夫です。
飛び岩を越えるとルートは間もなく樹林の土の尾根ルートに変わり、ほどなく唐倉山の山頂に到着します。
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岩稜ルート |
飛び岩 |
唐倉山 山頂 |
下りのルートも山頂からしばらくは急傾斜の岩場が続きます。トラロープが付いているので、ロープでバランスを保持できます。
尾根途中に大きな赤松が折れて倒れていました。
銘板が無かったので正確には分かりませんが、千年松と呼ばれていた赤松が折れたのではないかと思いました。
折れた赤松から少し下ったところに赤松の巨木があり、その赤松には万年松と銘板がありました。 |
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下りルート山頂直下の岩場 |
下りルートの岩場 |
万年松 |
下るに従いルートは岩場から土の道へと変わります。同時に傾斜もしだいに緩やかになります。
下りのルートは、ケムシが居ることは居るのですが、登りのルートに比べてずーっと少ない状態でした。それにしてもケムシは一体全体どうしたと
いうのでしょうか。この山は特別ケムシが多い山なのか、たまたま今年のこの日のこの場所にケムシが集中していたのでしょうか。
しばらくはケムシを見ると唐倉山を思い出すと思います。
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岩場から下るに連れて土のルートに変わる |
ミズナラ林の中の気持ちの良い下山路 |
目の前に登山口駐車場、車も見えます |
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(おわり) |
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