≪コースタイム≫
≪13日(土) 晴れ≫
新潟西IC(7:00)=佐久南IC(10:00)=毛木平P手前(11:15-12:10)…毛木平P(12:10-12:20)…十文字小屋(14:10)
≪14日(日) 曇り≫
十文字小屋(5:30)…大山(6:20)…三宝山(9:00-9:10)…甲武信岳(9:45-10:30)…信濃川千曲川水源地(11:00-11:15)…ナメ滝(12:20)
…毛木平P=八峰の湯(15:00-16:30)=佐久南IC=新潟 |
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≪紀行文≫
〜〜〜石楠花と信濃川水源地を求めて〜〜〜
≪13日(土) 晴れ≫
甲武信岳は日本百名山、山梨百名山、信州百名山であり、千曲川、信濃川の源流地であり、そして石楠花で有名です。
初めて訪れたのは平成8年、山の先輩に連れられて毛木平からのピストンの日帰りでした。
5月初旬は水源地が雪の下、勿論、石楠花の時期でもありませんでした。
そして二度目は昨年5月連休、単独で戸渡尾根(徳ちゃん新道)から甲武信小屋泊まりのピストンで、水源地はやはり雪の下、石楠花もまだでした。
で、三度目の期待で、山仲間3人と石楠花開花時期を目指して毛木平から十文字小屋泊まりの時計廻りで行って来ました。
今年は何処の山も花の開花が10日位は早いと言うことで、電話で何度も十文字小屋に問い合わせをしましたが、直前には「ゴメンね〜〜石楠花は殆ど終わっちゃったよ〜〜」と言われましたが、でも上に行くと咲いているよ、とのことで、少しは期待抱くことが出来ました。
初日は十文字小屋まで2時間の歩行なので、急ぐことも無いでしょうと7時に高速に入りました。
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(クリックで拡大) |
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初日の軌跡 |
毛木平Pに近づいたと思う処で、車は既に路肩に縦列駐車です。
もう車は入れないよとのことで、路肩に車を停め、お昼としました。
すると、これも期待の一つでしたが、少し高くなった場所一帯は紅花一薬草の群生地でした。
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紅花一薬草 群生 |
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紅花一薬草の群生地の反対側の樹林 |
ツマトリソウ(褄取草) |
シロバナヘビイチゴ(白花蛇苺) |
花を愛で、お昼も食べて、毛木平Pまで歩きますと(僅か5分)まだまだ盛りに綺麗な蓮華躑躅が咲いていました。
お昼を食べている間に帰った車があり、駐車スペースがありましたので、今回車提供&運転のFさんが歩いて車を取りに行って下さいました。
毛木平の駐車場は19年振りなので、殆ど記憶が無いのですがとても広くて、トイレ、東屋もあり、時計を反対廻りに行く場合には此処で車中泊も出来そうです
さて、林道への入口ゲートの脇からスタートです。
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蓮華躑躅 |
駐車場内の東屋 |
まずは気持ち良い白樺の林道歩きから |
10分程で源流経由で甲武信岳へ行く道と十文字峠との分岐にでます。
埼玉県大滝村栃本から長野県川上村梓山には一里ずつを現す観音菩薩があるそうで、かつての往還道なのでしょうね。
その辺の歴史は詳しくありませんが、そんな往時を少しは偲んでみました。 |
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甲武信岳と十文字峠との分岐 |
千曲川に係る千曲源流挟霧橋 |
一里観音菩薩 |
白樺、落葉松などの道を登りつめると十文字小屋に到着です。
今夜の十文字小屋は26名程。ツァーの団体が入っていますが、3段ベッドが向かい合う部屋で、1人ずつ楽に休むことが出来ました。
当初は甲武信小屋に泊まるつもりで、連絡を入れるとツァーが2団体泊まるので布団一枚に2人とも3人とも言われて小屋を替えましたが、十文字小屋はこじんまりとした山小屋らしい山小屋でした。
石楠花は探すと小屋の傍に少し、私達の為に咲き残っていました。
「高嶺の花」とは石楠花の事を言ったそうで、このような満開の群生は正に「桃源郷」と言えるのでしょうね。
次回は是非、この満開時に行きたいものです。 |
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山道らしくなってきました |
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十文字小屋 |
石楠花 |
燕万年青(小屋前に咲いていました) |
何度も電話をしたりしていた所為でしょうか「○○さん、ほら手伝って!」と言われて、夕食と朝食の配膳されたプレートを運ぶお手伝いをしてきました。
夕食はポトフ風、と野菜の煮物、完食でした。他には久保田のお酒も。
女将さんは長岡出身で、冬場は甲武信小屋管理のご主人と一緒に長岡でも過ごされるのだそうです。
私達が泊まった夜にBS TBS「日本の名峰 絶景探訪」で放送されました。事前に知ったので、録画して来ました。
明日の晴天を祈って今夜はお休みです。 |
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女将さんと |
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夕食メニュー(ポトフです) |
小屋内に飾ってあった写真 |
夜も更けてランプの灯り |
≪14日(日) 曇り≫
(二日目の軌跡で十文字小屋から左上に伸びている直線は何かの弾みで、記録されてしまった線で、関係ありません。)
夜半には雨の音がしたとかで、朝起きるとポツポツと当たります。
いつでも取り出せるように雨具をトップに入れて出発です。
今日は長丁場です。
小屋を出てから、いきなり急登りで、木の根の張出しや岩場等とても歩き辛いです。 |
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(クリックで拡大) |
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十文字峠は小屋のすぐ後ろ |
二日目の軌跡 |
鎖の付いた岩場を登り切ると最初のピークが「大山」で、それを過ぎて、武信白岩山は山頂は禁止なので下を巻いて、三宝山へ向かいます。
途中、観たそのままの“尻岩”を観たり、岩稜の“武信白岩山”を振り返るなど変化も楽しめる登山道です。
三宝山は一等三角点があり標高は2483mで埼玉県の最高峰なのですが、地籍は埼玉県にある所為でしょうか?知名度は余りありませんね。
やはり甲武信岳の名前を伏せられた三県を跨ぐ甲武信岳には負けましたね。 |
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木の根の張り出している道や鎖場 |
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大山山頂付近からの展望 |
石楠花 |
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登頂禁止だけど“武信白岩山頂”への分岐 |
巻いた処から見上げた「武信白岩山」の岸壁 |
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巻道と言っても岩場の急斜面 |
尻岩、なかなか豊かなお尻ですね。 |
三宝山 |
地図上の等高線を診ると、三宝山から甲武信岳へは差ほどのアップダウンが無いようにみえましたが、実際にはアップダウンと山頂直下には急な登りが待っていました。
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到着した山頂には多くに登山者が記念写真などを撮っていましたが、昼食をとっている人は少ないようです。(未だ10時になっていませんから)
しかし、これから下山する私たちにとっては、やや怪しくなる空模様や、雲のかかった遠望の山々を観て、早々の昼食とした方が得策と考えました。
昼食後、記念写真など撮り、名残惜しいですが、下り開始です。 |
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三度目の登頂です。 |
金峰山方面 |
少し下がった展望台から見上げる甲武信岳 |
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山頂から暫く下ると大弛峠への分岐点に、此処から急斜面を一気に下ると“信濃川(千曲川)の水源地”に着きます。
水源地ではとても冷たく美味しい“大河の一滴”をご馳走になりました。
水源地からは渓流(西沢)に沿った緩やかな登山道を歩きます。 |
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千曲川信濃川水源地標 |
大河の一滴が湧き出るその場 |
水源地からは渓流に沿った道 |
途中、岩が水流に削られて滑らかになって出来た“ナメ滝”等の渓流美を楽しみながら下山。
少々、飽きたかなと感じるころ大山祠神社の祠があり、無事のお礼を言い、毛木平の駐車場に着きました。
本日の歩いた時間は7時間30分。お疲れ様でした!と自分の足と体に言いました。
同行の3名の方々にもお世話になりました。
帰路は大好きな「八峰の湯(ヤッホーの湯)」で汗を流し、今回は自分の車ではないので、生ビールとラーメンを食べて帰路に着きました。
一度行けば、二度行きたくなり三度行けば満足といつも言っていますが、此処(甲武信)は四度目に又、来年行きたくなります。
奥秩父の山は未踏の箇所が多く、心そそられる峠、その峠に立つ山小屋に憧れを抱きます。
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