会山行紀行文 2015年
 5.08(金)
曇り、晴れ
(はかまごしやま)(つちうずみやま)
袴腰山・土埋山
602m    697m
参加者 (紀行文) 1977 T/A
単独
(男性1名) (写真) 1977 T/A
≪コースタイム≫
入山駐車地(6:25)…袴腰山(8:35-45)…580m峰(10:15-30)…550m昼食休憩地(11:20-12:00)…土埋山(13:50-14:05)
…登山口(15:00)…駐車地(15:40)
≪紀行文≫
                        〜〜〜裾野が広大で新緑の樹海に君臨する姿が美しい〜〜〜

 阿賀町の袴腰山と土埋山に行ってきました。
 標高は600m〜690mの低山ですが物好きには魅力の山域です。
 前年には下見として個々に訪ねました。今回は周回の予定です。

 朝、阿賀町・津川CC管内に入り、入山許可願いで管理棟に向う。正面玄関のドアが開かない。
 手続きは下山後にし入山口の路肩に無断駐車して出発。
 曇り空で雨粒が落ちたが直ぐに止んだ。先ず袴腰山を目指す。車道脇の土手斜面に入る。

 初夏、木々の葉は緑色を強め、躍動の感触を手に受ける。
 前年のル−トを手掛かりに尾根上に上がる。一度歩いた尾根で気が軽い。
 松などの木々に眺望は遮られているが、僅かに穴場はある。景色が見える所で小休止。

 空は明るく回復してきた。新潟、福島県境の山並、御神楽岳方面に目が注ぐ。
 目前には袴腰山が控えていた。

 登りを続け、ブナ林と藪を抜けると狭い山頂に着く。腰を下ろす余地がない。
 ツゲや雑木が占有した山頂でした。

 視界は限られるが、場所を変えると土埋山が一際目立つ。
 その裾野が広大で新緑の樹海に君臨する姿が美しい。時間を見て袴腰山を去る。
 目指す袴腰山
藪の頂・袴腰山々頂 土埋山眺望・袴腰山から 稜線尾根の様子・袴腰山を下って

 この先は未踏、東に延びる稜線尾根を辿り、県境580m峰を目指す。
 大きく湾曲した細尾根を上下し高度120m程下げる。先人の切痕を目にしほっとする。

 周囲の景色に目をやる余裕はない、ひたすら手足を動かす。
 ブナの群がる山腹を登りきると県境稜線上の580m峰に着いた。
 広い頂上部は眺望を提供しない。一面がブナ林で天井は緑色が散らばった森の山である。

 小休止後、県境稜線を北上し土埋山を目指す。新緑の森から幅広い県境稜線は標高差が少ない。
 濃密な藪にあがくこともない。順調に行程を進めた。ただ眺望には縁遠い。

 見覚えのある場所に来た。標高550mの下見で引き返した所だ。
 ここで早めに軽く昼食を済まして置きたい。腰を下ろすと気分が楽になった。
 小鳥の囀りが響き渡る。
県境稜線の580m峰を望む
580m峰・山頂はブナの森 県境稜線尾根の様子 昼食休憩地にて

 休憩とエネルギ−補給をしたら行動開始の気が沸いた。土埋山の距離が迫ってきた。
 疲れが足に来ていた。己の歳を顧みず、気持ちで乗り切れと意気まくる。

 道なき県境稜線は頻繁にブナ林を通過する。終焉にブナの林と、急斜面のガレ場が待っていた。
 潅木芝を掴み、止まって休みして南端の肩に着いた。霞がかった遠望の飯豊連峰が見える。

 一通り眺めて三角点の頂上に向った。一等三角点の標石は北端にある。 満足感を込めて三角点にタッチした。

 休息後、さわやかな薫風に吹かれて登山道を下った。そして車道を歩き、車に戻った。管理棟で入山料を払い帰途にした。
                                                                           おわり
土埋山の最終登り 袴腰山と御神楽岳を望む・土埋山から 土埋山の一等三角点