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大岳を前方に見ながら歩を進める |
朝日がまぶしい光線を放つ |
アイゼンで樹林帯を登る |
途中で夏のコースと別れ長峰を登るルートをたどるが、前日のものと思われるBCスキーと登山者のトレースがハッキリ残っている。
700m付近の長峰で展望が開け、右に雪を纏った越後駒ヶ岳と八海山が現れる。
美しい眺望に足が止まる。
空に雲など一つもなく、まさに絶好の登山日和。
前方には大岳の全容が見て取れる、仰ぎ見る白い頂きはまだ高くまだ遠い。
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越後駒ヶ岳と八海山が登場 |
白い大岳の山頂、左は中津又岳 |
大岳の全容、頂上はまだ遠い |
保久礼小屋は小屋の高さを越える大きな雪の帽子をかぶっている。
1000m付近のキビタキ小屋を探したが、雪に埋もれているのか見つからない。
1150mm付近で樹木が無くなり、その先の景色は青い空と白い雪面だけになる。
高度を上げるにつれて風が強まるが、登りに影響を及ぼすほどではない。雪がサラサラに変わる。
勾配が急な場所は雪が吹き飛ばされ固い雪面が露出しているため、アイゼンの爪を効かせながらゆっくり登る。 |
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雪の帽子をかぶった保久礼小屋 |
振り返って見る里山の景色 |
樹林帯を抜ける |
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里山が眼下に広がる |
足を止めて絶景に見入る |
白銀に輝く越後三山 |
歩いて来たコースを振り返ると里山の景色の先に米山、そして、妙高山、火打山も望むことが出来る。
右に目を移せば中岳も姿を現して白銀の越後三山がさらに美しさと存在感を増している。足を止めてその絶景を味わう。
雪が吹きだまった場所に苦労しながら最高地点らしき場所に到達するが頂上を示すものはなにもない。
さて東洋一の雪屁はどうなっているか? なんということだ。
右側の青雲岳(1537m)と袴岳(1537m)は雪屁をツッパリ野郎のリーゼントを上回るほど派手に張り出している。
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風紋そして袴岳(左)と青雲岳の雪屁 |
雪屁のツッパリ具合が凄い |
大岳の左に位置する中津又岳(1388m)の雪屁を確認するため移動する。
自分が歩いている場所がひょっとして雪屁の上ではないかと思うと足にブレークがかかる。
中津又岳の雪屁は巨大な翼の形をしていた。その翼を斜め上方向へ目一杯広げ見事にツッパっている。
冬の守門岳は暴走した雪屁のツッパリ合戦だ!
翼状の雪屁の奥に粟ヶ岳、粟ヶ岳の右に川内山塊、その後方に純白の飯豊連峰。目の前に広がる大パノラマの美しさに息をのむ。
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翼のような中津又岳の雪屁と粟ヶ岳 |
川内山塊の後方に純白の飯豊連峰 |
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強風のため頂上での昼食を諦め、風の弱い場所まで下る。
1150m付近の景色の良い場所に雪でベンチを作り、ゆっくりと昼食を取る。
暖かい陽光を浴び、眼下に広がる景色を眺めながら食べるオニギリの味はいつにも増して美味しい。 |
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下山開始 |
下からBCが登って来る |
風の弱い場所でゆっくりランチ |
下山を開始、高度を下げるにつれて気温が上がり、雪が柔らかさを増す。
保久礼小屋を越えた所でアウターを脱ぎワカンに履き替える。 |
長峰で荒沢岳、越後駒ヶ岳、八海山の眺めに別れを告げて斜面を下る。
二分除雪最終点に近づくにつれ、里の風景が春を感じさせる景色に変わる。
木々が芽吹く季節はすぐ近くまで来ている。
今日の素晴らしい山行に感謝しながら、新緑の時期に再び訪れたいという思いを強くして車で帰路についた。 |
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ワカンに履き替えて下る |
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荒沢岳、越後三山の展望とお別れ |
里の風景に春を感じる |