会山行紀行文 2014年
 12.27(土)〜12.29(月)
天候は文面にて
(みくにだけ)
三国岳
1644m
参加者 (紀行文) 1854 M/T
2名
(男性2名) (写真) 1854 M/T
≪コースタイム≫
≪紀行文≫

 [天気]
 1日目 曇りのち晴れ
 2日目 ピーカン
 3日目 曇り


 毎年「今年こそ最後かな」と思って臨む年末年始の飯豊詣で、参加者2名と寂しい限りなのですが、見栄とやせ我慢ながら、今年もチャレンジ出来た事を素直に感謝したいとおもいます。


 「飯豊の湯」から川入部落への林道が不通になって復旧のメドが立たないため、11月に山形から回り込んで、御沢と、藪に苦しめられながら松の木尾根(冬ルート)の90度カーブに荷上げをしました。

 計画は初日、飯豊の湯からスキーで御沢に入り、テント泊、二日目に松の木尾根を三国小屋まで(届かなければ途中でテント泊)。

 三日目は本山狙い(天候によっては下山)と臨機応変。

 年始より年末の方が天気が良さそうなので、仕事納めの翌27日に入山することに。


 年寄り二人の健気な姿に神様が微笑んでくれたか?幸運が二つも重なりました。

 まず一つは、キツいラッセルを覚悟した川入までの林道が、除雪こそしていないものの、村民の雪下ろしの為雪上車が入り、壺足でも歩ける状態になっていたことと、もう一つは28日(日)が近年稀にない好天に恵まれたことです。

 初日順調に御沢に着く。

 夜の寒さは堪えたものの、満天の星空に励まされて眠る。


 二日目ワカンに履き替え、本格的な登りになる。

 日差しを浴びて雪が青く光り素晴らしい。

 先行パーティーはなく我々だけの世界(男だけ)だ。

 頑張ったつもりだが、流石に二人だけでは三国小屋まで届きそうもない。


 90度カーブ手前で某山岳会の精鋭9人パーティーが我々に追いつく。

 ラッセルへの労をねぎらってもらうが、実は一昨年逆に我々が彼らの世話になった経緯もあり、借りを返せてよかったということだ。

 互いの健闘を讃え合い共にここでテン張ることにする。

 彼らは翌日三国小屋に入り、年越し覚悟で本山を狙うとのこと。

 我々にとっては夢のまた夢だ。

 29日からは天候も下り始めるので、明日の下山を決める。

 長い林道歩きの末「飯豊の湯」で汗を流し新潟に向かう。

 疲れ果てはしましたが、充実感で満たされた今年最後の山行になりました。 
飯豊の湯先工事現場
幕営
磐梯山
 晴天の松の木尾根