会山行紀行文
No−098
グレード:C上
2015年
 9.06(日)〜07(月)
下記記載
(ふじみだいこうげん)(えなさん)
富士見台高原・恵那山
1793m
 2191m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y 
13名
(男性4名・女性9名) (写真) 2097 T/Y
富士見台高原・恵那山
≪コースタイム≫
≪9月6日(日)≫雨
新潟駅南口(6:05)=新潟西IC=(北陸・上信越・中央道)=飯田山本IC=神坂神社(11:44-11:51)…萬岳荘(14:00)
…富士見台高原(14:31-14:35)(1739m)…萬岳荘(14:57)…神坂神社(16:31)=野熊の庄 月川(17:00)(宿泊)
≪9月7日(月)≫曇り後一時雨
野熊の庄 月川(5:30)=林道ゲート(5:44)…広河原登山口(6:16-6:21)(1266m)…恵那山(9:47)(2191m)…恵那山山頂小屋(10:01-10:30)…広河原登山口(13:06-13:16)…林道ゲート(13:40) …野熊の庄 月川入浴(13:55-15:00)=飯田山本IC=(中央・上信越・北陸道)=新潟西IC=新潟駅南口(20:10)
≪紀行文≫
〜初日の富士見台高原は、千島笹に覆われた美しい高原を満喫する予定だったが、霧の中。
恵那山は中央アルプス・南アルプスの展望も見えない百名山登山でした。〜
 
 数日前から天気予報はめまぐるしく変わり、予報はよくないが初日曇り、2日は曇り時々雨ということで決行した。しかし、参加者からは中止の連絡が来るのではと待っていた人もいたようだ。

 新潟駅から13名を乗せたマイクロバスは新潟駅6時過ぎ出発、高速の北陸道に乗り、上信越・中央道と周囲は2,000〜3,000m級の山々に囲まれての道のり、途中はほぼ曇りしかし駒ケ岳SAを過ぎたあたりからポツリポツリと雨が、飯田山本ICから本格的に降り、富士見台高原登山口に向かう途中から雨が強くなってきた。

【1日目】「富士見台高原」(1739 m)
 富士見台高原は長野県阿智村と岐阜県中津川市の境界、中央アルプスの南端恵那山系にある標高1739mの山で、ゆるやかに起伏する面積約1,000ha、一面に千島笹の生い茂った高原。
 富士見台という地名から霊峰富士が見えるかと思われるが、ここから眺めることはできない。
 富士見台は昔、山伏岳と呼ばれていたが、明治初年富士教信者が富士遥拝所をここに設けてから富士見台と称することとなったとのこと。

 雨が強く、SLと一緒に外に出て中止か判断を迷ったが登ることに決めた。
 神坂神社から(11:51)スタート、登山道は雨でも泥道はなくトレッキングコースとして整備されていた。
15〜16台は停められそうな神坂神社前の
駐車場、雨なのでバスの中で登山準備
 神坂神社入り口 右神坂神社の左から登山道が伸びている 
神坂神社の左の登山口から登山開始、
登山道は整備されている
少し登って一旦林道に出ると
右カラマツコース、左ブナコースの標識
今日は、右カラマツコースで登山する
  
 距離の短い急登のカラマツコースで富士見台高原口分岐まではゆっくり登ったが予定時間より早く着く、森林の中では雨も強く感じないで、避難小屋としては立派な萬岳荘に到着(14:00)、休憩してから晴れていれば一番見晴らしがよい笹原高原を登る場所だが、霧の中周囲は見渡せない。
カラマツコースの登山口 急登の林の中をジグザグにゆっくりと登っていく
富士見台高原口ブナコースとの分岐手前で、漸く緩やかな登りに、少し明るくなってきた 富士見台高原口のブナコース(右)との
分岐点で休憩、正面奥がカラマツコース
池の平という広い場所に萬岳荘まで
あと2km表示、神坂神社から既に4km歩く
富士見台高原口から萬岳荘までは
このようなほぼ平坦な登山道、
泥道ではないので歩きやすい
萬岳荘に到着し室内で休憩、
立派な山小屋である
萬岳荘にて休憩後いよいよ富士見台高原へ

 富士見台高原頂上に14:31到着。高原と名前は付いているが1739mのちゃんとした立派な山です。晴れていれば山頂からは恵那山、北アルプス、南アルプス、中央アルプスの360°の大パノラマが楽しめ、深田久弥「日本百名山」の二十三座が一望できるはずだったのですが、残念でした。
 頂上で集合写真を取り、360°の大パノラマの山々の名前が入った看板を眺めて下山した。(14:35)
 富士見台高原山頂に到着
下山しているが、ここから晴れていれば
上は笹原高原があるのですが
山頂で集合写真
カラマツコースの登山口に到着、
お疲れ様でした
神坂神社少し手前の
神坂神社登山口へ到着
広い駐車場に
我々のバス1台しか駐車していない


 下山後、全身びしょ濡れの登山着は全て月川温泉の野熊の庄・月川旅館のボイラー室で乾かし、汗まみれの身体も温泉で洗い流しゆったりとした気分。


 夕食懇親会で盛り上がり、明日の恵那山登頂に向け英気を養った。
夕食懇親会で盛り上がり、
明日の恵那山登頂に向け英気を養った
【2日目】「百名山」の恵那山(えなさん)(2191m)
 二日目の恵那山(えなさん)は長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがる、木曽山脈(中央アルプス)の最南端の標高2,191 mの山である。日本百名山及び新・花の百名山に選定されている。
 濃尾平野の広範囲の地域から、その大きな櫛形の山容を望むことができる美濃の最高峰である。山頂の標高2,191 mの最高点の南東には、一等三角点、展望台、恵那神社奥宮本社がある。山頂展望台は、周囲にトウヒやコメツガなどの背が高い針葉樹林があるため、展望はあまり良くない。
 中津川の支流である黒井沢からの登山道と主稜線の合流点には、恵那山頂避難小屋があり、その裏の岩場からは、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山などの展望が得られる。
 北東には、山体を貫く形で中央自動車道の恵那山トンネルが通っている。北山麓には中山道の馬籠宿と妻籠宿がある。馬籠で生まれ育った島崎藤村が幼少時代に眺めていた山であり、『夜明け前』で描かれている。

 旅館で早い朝食を食べ、5:30旅館を出発し林道ゲートの駐車場に5:44着。
 駐車場からは30分弱かけて林道歩きが始まる。右手の斜面は山道より6月に通行止めした登山口までの林道の方が危険な個所があり、その土砂崩れ箇所は工事していたがそれ以外の箇所でも大きな石が転がっていた。トンネルを過ぎ広河原登山口に6:16に到着。
 6:21登山口からは一旦降りて本谷川に架けてある立派な丸木橋を渡りいよいよ急登の始まり。
出発時は曇りで登山中は薄日が差したが、残念ながら中央アルプス、南アルプスは見えない。この山は霧がかかっている日が多く、めったに晴れないとのことなので今回の天気はいつものことらしい。
 林道ゲートの駐車場に到着、登山準備。ここから先は一般車通行止め  林道を歩く
落石防止工事の看板で「本当に危険」
「本当に本当に危険」等何か所も立っていた
このような落石防止工事現場が3か所あり、林道中は左側に寄って歩く   この先の標識の場所が広河原登山口
広河原登山口、ここから河原まで一旦下る  本谷川に架けてある立派な丸木橋を渡る  河原から登山道方面
最初からジグザグで岩場の急な登りになりこれが1時間20分ほど続く

  2/10、3/10と書かれた標識に励まされながら急坂を登り、展望の良くない頂上へ到着。
 山頂避難小屋で昼食を取り、同じ道をたどり下山した。昨日の雨で木の根が多い箇所で滑って転倒をしないようにゆっくりと下山。
 下山後の旅館で入浴中から激しい雨となり、早い時間から登って正解であった。  
300mおきに1/10、2/10の標識があり、
それに励まされながら雑木林の急坂を登る 
3/10標識を過ぎた辺りに笹原が目立ち、
斜度も緩くなる箇所が出てくる 
4/10の標識まで来ると
漸く斜度も少し緩くなる
5/10標識を過ぎ、暫く笹原で尾根歩きの登山道になり、この辺から霧が晴れていれば中央アルプス、南アルプスが見える処である 8/10標識を過ぎた場所の
漸く息が抜ける登山道  
頂上直前の最後の急登
恵那山頂上に到着 
恵那山の山頂は広く開けた登山道の広場で一等三角点と木製の展望台が建っている、展望台に上がっても展望はない  山頂で集合写真 
恵那山山頂小屋までの間に
恵那神社の奥宮本社が祀られている 
恵那山山頂小屋で昼食をとる  小屋の内部、この場所の右手に
寝泊まりできる広い板場がある 
5/10標識の過ぎた場所で
今日初めて周囲の山が見えた 
コメツガの林と笹のコントラストが美しい  本谷川の丸木橋に到着
丸木橋を渡る  広河原登山口に到着  登山口近くの林道で靴の泥洗いや着替え