≪紀行文≫ |
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〜〜〜最高の感動に感謝〜〜〜 |
昨年は雨で中止し、今年こそはとリベンジ計画となるも参加申込が13名と少なく、バスも使えずジャンボタクシーもレンタカーも使えない中途半端な状態で苦慮。
そうこう悩むうちにキャンセルが発生し10名、これなら小生が運転しレンタカーが使える、申し込んで頂けたメンバーを案内できると実施を決断。
≪7/31(金)≫晴れ
早朝の新潟駅南口を出発し長岡付近に来ると猛烈な雨、「冗談だろう!」と心配するも柏崎を過ぎ上越を通過する頃には青空が。
糸魚川ICを降り登山口のある扇沢駐車場へ。平日だから無料駐車場は空いているだろうと思っていたが…、満杯。
結局登山口から1km先の黒部行のトロリーバス発着所がある有料駐車場に停める。 |
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扇沢の有料駐車場 |
柏原新道登山口 |
歩き辛い急登が続く |
風も無く暑苦しい樹林帯をどんどん登り高度を稼ぐと、木々の切れ間から車を停めた駐車場が眼下に小さく観える。
この柏原新道は所々に分りやすいポイント名が書かれたプレートが下がっている。
中でも「ケルン」は地図上に書かれており歩行時間の目安が分り、我々は此処まで順調と言える。
ケルンからはやや登山道の斜度は緩くなるが、依然と登りが続く。
樹林帯が切れ始めはるか前方の稜線に「種池山荘」が観える。 |
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木々の切れ間から駐車場が |
ケルン。ここまで順調。 |
稜線に種池山荘が |
「水平道」のプレート下がった付近は名前の通り平坦な道が続くが高度は稼げない。
途中大きな石がベンチの如くおいてある「石ベンチ」で休憩。とにかく暑いのでこまめに休憩。
アザミ沢や残雪部を登り、まともに直射日光を浴びながら我慢の登りを続けると前方にオレンジの屋根が観えた、「種池山荘」だ。
やっと、やっと着いた。山荘直下の斜面には見事な「コバイケイソウ」の群落が迎えてくれた。
種池山荘で景色を楽しみながら昼食休憩となった。 |
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水平道 |
石ベンチの日陰で休憩 |
観えた!!種池阿山荘の屋根が。 |
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コバイケイソウの群落 |
種池山荘 |
山荘前の広場で昼食休憩 |
昼食休憩の後、爺ヶ岳南峰を目指した。
途中振り返ると残雪が目立つ立山連峰や剣岳の全容が観えてきた。
また行く手前方には明日登頂予定の「鹿島槍ヶ岳南峰」が大きく観えてきた。 |
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種池山荘を後に、爺ヶ岳に向かう |
振り返ると山荘の向こうに立山、剣岳 |
行く手には鹿島槍ヶ岳が |
爺ヶ岳(2670m)は南峰・中峰・北峰からなっており、登山客が多く登るのが南峰、中峰。もちろん何れも登らないで進む巻道もある。 |
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前方に爺ヶ岳南方後方に中峰が観える |
爺ヶ岳南峰から観る鹿島槍ヶ岳 |
爺ヶ岳中峰からの下山路 |
少しきつかった爺ヶ岳を過ぎるとどんどん高度を下げていく(このまま平行移動が出来ればどんなに楽なことか)。
冷池山荘の手前に赤岩尾根分岐の冷乗越がある。ここからさらに急坂を下り辛い登り返しをクリアすると今夜の宿「冷池山荘」に到着。
汗で濡れた服を着替え小屋の展望台に集合。明日登頂を目指す鹿島槍ヶ岳をバックに乾杯、渇いたのどに、ビールは最高だった。 |
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冷乗越からの展望 |
漸く冷池山荘に到着 |
明日の鹿島槍ヶ岳をバックに乾杯! |
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≪8/1(土)≫(快晴)
早朝4時前に起床、外はまだ暗いが東の空は雲海の向こうが赤紫、「ご来光」が期待できる。
前に日に予約してあった山荘の名物弁当を受け取り、お湯と水を購入し予定より早く小屋を出発。
テント場を過ぎ、登山道を進むうちに「あ!出る!」との声、雲海の彼方にオレンジに光が一筋、そしてその登りが早い。
あんなに暗かった山肌があっという間にオレンジ色に染まり明るくなった。 |
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東の空が明るくなってきた |
「出た〜」、突然の「ご来光」 |
メンバーの顔に朝の光でオレンジ色に |
明るくなった尾根を歩くと左手(西側)に立山、剣岳の山々にも日が当たり、その山肌に鹿島槍ヶ岳の影が映っている。
周辺の山々の夜明け姿を楽しむうちに「布引山」(2683m)に到着。
もう目の前に鹿島槍ヶ岳が大きく観えてきた。 |
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布引岳への登り途中からの眺め |
布引山からの立山連山と剣岳 |
布引山から観る鹿島槍ヶ岳 |
後は山頂を目指して頑張るのみ。先行する登山者が尾根のあちらこちらに観える。
我々もいよいよ山頂直下に取りつき、間もなく山頂に到着。
混みあう前に記念写真を優先し、その後は360度の素晴らしい展望をおかずに山荘名物のお弁当を広げた。 |
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山頂への尾根を歩く先行者 |
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頂上直下(後方は槍ヶ岳・穂高等) |
鹿島槍ヶ岳山頂で記念写真(朝日が強烈に眩しい) |
≪望めた主な百名山≫
北方面 :五竜岳、白馬岳
西方面 :剣岳、立山、
南方面 :薬師岳、黒部五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、穂高岳、常念岳
北東方面:雨飾山、妙高山、火打山、高妻山
東方面 :四阿山、
東南方面:霧ヶ峰、美ヶ原、八ヶ岳、蓼科山、甲斐駒、鳳凰三山、富士山 他 |
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五竜、白馬方面の展望 |
穂高、槍、方面の展望 |
望遠で槍ヶ岳 |
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妙高連山方面 |
立山、剣方面 |
遠くに八ヶ岳や富士山 |
名残惜しくも下山時間となった。
下りは早い、あんなに苦しく登った山なのに。
メンバーは登り切った自信にあふれ、喘ぎ喘ぎ登ってくる登山者に「頑張って!素晴らしい山頂が待っていますよ」と声を掛けていた。 |
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さあ!下山開始 |
山肌に我々9人の影が |
振り返ると布引山、鹿島槍南峰と北峰 |
眼下に冷池山荘が観えてきた。
これで後は“下る”のみとはいかない。
山荘で水などを補給し、更に下り、そして、冷乗越経由爺ヶ岳への登り返しはかなりきつく疲れた身体には堪える。
何とか時間より早く種池山荘まで戻ってきた。
早めの昼食を獲って下山開始なのだが、此処から扇沢の登山口までは南斜面にあるため殆ど風が無く、蒸し風呂のような登山道をひたすら降りる。登ってくる登山者の疲労困憊の姿を診ると今日の異常な暑さが計り知れる。 |
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眼下に冷池山荘、後方は爺ヶ岳。 |
冷池山荘で休憩 |
漸く種池山荘まで戻った |
漸く、扇沢の登山口まで下山しメンバーは此処で待っている間に、小生は車を取り駐車場まで行くことになったが、道中会話が弾んだ三条市在住の男性に駐車場まで送ってもらった。この方に親切に疲れも和らいだ。
帰路は「上原の湯」に立ち寄り2日間の汗を流した。
今回は全てにおいてスムーズに進んだが、参加メンバーのご協力があったからだと、心から感謝したい。
≪今回の山旅で出逢い、心を身体を癒してくれた花々≫ (一部だけ掲載) |
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