会山行紀行文
No−074
グレード:C上
2015年
 7.11(土)〜12(日)
共に晴れ
(はやちねさん)(やくしだけ)
早池峰山・
薬師岳

  1917m
 1645m
参加者 (紀行文) 2194 T/S 
25名
(男性7名・女性18名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
《11日(土)》
新潟駅南口(6:00)=磐越道・東北道=花巻IC(11:40)=岳(12:20)=小田越(13:00)…ハシゴ(13:45)…稜線(14:10)…薬師岳(14:25-14:35)…稜線(14:50)…小田越(15:40)=岳・大和坊(16:30・泊)
《12日(日)》
岳(6:30)=小田越(7:05)…1合目(7:30)…2合目(8:00)…御金蔵(8:30)…ハシゴ場(9:05)…剣ヶ峰分岐(9:15)…早池峰(9:30-10:00)
…千丈岩(10:25)…打石(10:35)…御座走り(11:00)…川原・昼食(11:25−12:05)…河原坊13:00=岳・早池峰神社(13:45−13:55)=ホテル・ベルンドルフ入浴=花巻IC(16:00)=新潟駅南口(21:15・解散)
≪紀行文≫
〜〜〜 「良かった!〜」どの顔も満足感でいっぱい〜〜〜

 昨年、五葉山に行ったときに「あれが早池峰だよ」と教えてもらった時に、行ってみたい!と気持が高揚し、ぜひ参加したいと会山行のコース案内を見て申し込みました。
  天気に恵まれ、素晴らしい仲間とたくさんの花に会えてとても満足しています。
 でも相変わらず皆さんについて行くのが精いっぱいで余裕がなく、記録が思うように取れなくて少し反省しています。
≪一日目≫
 新潟駅を6時過ぎに出発しました。
 バス車内で「山の唄」などを合唱しながら、磐越道、東北自動車道を通り、予定通りの時間に登山基地である大迫町岳集落の駐車場に着きました。

 登山シーズンである6月第2日曜日から8月第1日曜日までの土・日・祝日は、車の乗り入れが禁止されていて、岳集落でシャトルバスに乗り換えなければなりません。

 登山靴に履き替え、シャトルバスに乗換えて登山口の小田越に到着。
 この土日は天気予報も好天を報じており、花のシーズンでもあるので、各地からたくさんの登山客があります。

 13:00薬師岳登山口を出発し、木道を10分ぐらい歩き抜けると両側はオサバグサロードとなっており、まだ可憐な花を少し残してくれていました。
 また、岩の下などの奥にヒカリゴケが緑色の光を放っていて、とてもきれいでした。 

(クリックで拡大)
 今回歩いたコース。
一日目・薬師岳/二日目・早池峰
薬師岳登山口、しばらくは木道。 オサバグサの群落  ヒカリゴケが妖しくきれいに輝きます

 次は鉄梯子を三点確保で登り、岩場へ出ると風の心地よさに「気持ちいい〜」という声が聞こえてきました。
 森林限界を越え、岩場を過ぎた所で休憩。真正面には明日の早池峰が端正な姿を見せてくれます。
 斜面を登りきった稜線からは、左側に明日登る早池峰の登山道がしっかりと見えます。登りと下りを見て、急な道に思えてちょっと心配になりました。
ハシゴ場 対面には明日登る早池峰 早池峰の登山路の急傾斜が見えます

 14:25山頂に到着。三等三角点にタッチし、明るい空と快適な風のもと、周辺の風景を楽しみ少し軽食を摂ってから下山にかかります。
 シャトルバスの最終時間に間に合うように、同じ道を小田越登山口に戻りました。
薬師岳山頂、狭い岩の上 山頂三角点と早池峰 大丈夫?あの急坂、登れる?


 16:30頃、民宿に到着して風呂に入り、夕食は明日の早池峰が百名山完登達成の2017・MTさんの前祝いと言う事で乾杯し、横断幕の披露もあって、持込みのお酒やワインで大いに盛り上がってしまいした。


 宿の食事も美味しく戴き、明日に備えて早めに休みました。
民宿での宴会。盛り上がりました。
 ≪二日目≫
 今日も昨日と同じに、シャトルバスに乗って登山口に向かいました。
 小田越登山口は早朝なのに、もうたくさんの人で賑わっています。環境保護に厳しいこの山域は携帯トイレの使用が義務化されています。何名かの方は、450円の携帯トイレを購入され、小田越を7:05に出発、
 出だしの20分ほどの木道歩きを終え、森林限界を過ぎた休憩時に振り返ると、昨日登った薬師岳がすっきりと見えました。
シャトルバス乗場、早朝から混雑 昨日の薬師岳を見ながら休憩 岩場を登ります

 真っ青な空と心地よい風、気温が高い割には不快感はそれほどありません。
 岩場の近くにオダマキが咲いていたり、ハヤチネウスユキソウも数が多くなり、他のウスユキソウと違って花びらも厚ぼったくフカフカした感じが、やっぱりエーデルワイスに近いと思いました。
 五合目の岩場を過ぎて、道が歩きやすくなりまた薬師岳をじっくりと見ました。
 この山の代表・ハヤチネウスユキソウ  なだらかな道となり  ハシゴ場を越えて

  垂直梯子を慎重に登り、剣ヶ峰分岐と表示された稜線に到着しました。木道沿いにお花畑が広がります。
ハクサンチドリ、ミヤマシオガマ、コイワカガミ、チングルマ、コバイケイソウなどきれいに咲く木道の稜線を歩いた先が山頂です。
 稜線のお花畑、いろんな花が繚乱  山頂手前、人が多い!

  9:30早池峰山頂に到着!。
 早速、一等三角点にタッチして神社のお参りを済ませ、「百名山完登」の横断布を持った2017・MTさんを中心に全員による集合写真の撮影です。

 山頂はたくさんの登山客であり、写真を撮るのも順番待ちでした。

 山頂の大岩の後ろ側に回り込めば、たくさんの山並みの向こうに岩手山も遠望されます。
 今度行けたらいいなぁ〜、と思ってしまいました。 
 遠くを眺めるハヤチネウスユキソウ
 山頂風景
東北の山々を楽しむ仲間たち  早池峰山頂での集合写真、「百名山完登」の2017・MTさんを囲んで 

 10:00に河原坊を目指して下山開始です。昨日、薬師岳から見たキツイ勾配、大小の岩が連続する急斜面がきつく感じられましたが、足の置き場もあり岩につかまりながらなので、心配するほどでもなく安心しました。でも油断できず、登ってくる人と譲りあいながら一歩一歩を慎重に下りました。
 岩ゴロゴロの急斜面、慎重に!  足元の花に慰められつつ・・  ほぼ半ば、千丈岩付近 

 また、ナンブトラノオ、ナンブトウチクソウ、ジャコウソウ、ギボウシ、カラマツソウ、ミヤマハンショウヅル、アズマギクなどたくさんの花に癒されました。チングルマは、上の方では咲いていましたが、下の方では、もう風車になっていました。
 危険地帯を下りきった川原近くで、下ってきた急斜面を眺めながら昼食を終え、これより先は沢沿いの道を歩きます。
 13:00遅れる人もなく、全員無事に河原坊に降りてきました。
 「良かった!〜」どの顔も満足感でいっぱいの様子が見えます。
打石(ぶちいし)、巨岩です   御座走りから下った道を仰ぐ  河原坊へ下山、お疲れさまでした 

 河原坊からシャトルバスに乗って岳集落の早池峰神社で下車。
 神楽舞で有名な早池峰神社に参拝を済ませてから、民宿前で待つマイクロバスに乗り込み新潟へと向かいます。

 途中で入浴し、すっきりして帰路へ。バス車内では昨夜の飲み残しワインが回ってきて、賑やかな道中となりました。

 21:15新潟駅に無事に到着し、解散しました。

 今回は天気にも花にも、そして素晴らしい仲間と東北の二名山に登ることができて大満足でした。
 ご一緒した皆さん、大変お世話になりました、有難うございました。
 早池峰神社本殿    (おわり)

≪今回見られた花々≫
ハヤチネウスユキソウ、ヤマオダマキ、アズマギク、コバイケイソウ、ヨツバシオガマ、チングルマ、ハクサンチドリ、シナノキンバイ、コイワカガミ、センジュガンピ、クガイソウ、ホソバウスユキソウ、オサバグサ、マイズルソウ、ヒカリゴケ、カニコウモリ、カラマツソウ、ナンブトラノオ、ナンブトウチクソウ、ミヤマハンショウヅル、ジャコウソウ、ギボウシ・・・etc。