≪紀行文≫ |
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~~~大境山行に参加して~~~ |
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バスの中でリーダーが「1回目の時は道に迷い、2回目は枝を切ったりして、藪をこいだ。
登り3時間半、下り3時間、登りと下りの時間差がないことは、いかに急であるか。ミニ飯豊と言われた。」など、説明があり、乗車している顔ぶれを見ればベテランさんやリーダー格の人たち。まずいことになったなと内心思った。
7時45分登山開始
小国、中田山崎のバス停と、酒屋さんが目安。
登山口の標識があり、白いコンクリートの蓋をした水路の道で鮮やかなシモツケが迎えてくれた。 |
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登山口 |
最後の道標 |
登り前に休憩 |
すぐに急登が始まる。梅雨の晴れ間、蒸し暑くて汗が流れる。といっても、ブナの新緑の中を心地よい枯葉をふみ、結構広い道で快適な歩みだ。30分ほど。 |
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しかし、そのうち、本格的な急登となっていった。ひたすら登る。
道端は、イワカガミの群生が続くが、葉が輝いてはいるが花はない。
カンアオイも多い。ギフチョウが育っているかもしれないが勿論わからない。
ストックは、上滑りする粘土質の地面、木の根をつかんでの、這いつくばって体を持ち上げた。 上を見ればほぼ垂直状態で皆が縦に並んで見える。
「頂上に行って何があるのだ。花もないし、この下りを考えたら、何のおもしろみもない。ただの修行だ。」と私には愚痴が頭の中でちらちら。
周りは藪であり、曇り空という事もあり、暗い。 |
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藪の道 |
藪抜け |
藪抜け一休み |
9時30分859m第一ピーク(大セド峰)で視界が開けた。左側は深い崖。
いったん下って沢の水場があり、一輪のシラネアオイにようやく出会えた。 |
そこからまた急登が続いた。
標高も高くなったので、冷たい風が吹くこともあり、又、汗でびしょりの衣類が冷たくなった。
ようやく頂上らしいものが見え、しかし、「だまし頂上」とのこと。これが3回もある。行けども行けども頂上は遠のく。
ヒメサユリが見え始めたら現金なもので疲れも和らいだ。何と、花が切り取られている。根から抜いて落ちているのもある。
これは、猿の仕業ということ。猿の糞も多い。猿にとっては、じゃまな人間と思っているのだろう。
後ろの方で、何か(もしかしたら誰か)落ちていった。猿だという声。
淡いピンクの花が、足元に咲いていた。トキソウとの事。ようやくラッキイ!イソツツジ(?)も満開 |
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まだ頂上は先 |
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第一ピーク前での展望 |
第一ピーク前分岐 |
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水場 |
トキソウ |
ヒメサユリ |
10時58分頂上、3時間15分で予定より早い。
360度の展望。飯豊の山並みが目の前にあった。朳差岳、頼母木岳、北俣岳、梅花皮岳。雲も多いので飯豊本山は見えない。
梅雨の最中と思えば、上々の天気であった。 |
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頂上は目の前 |
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頂上二等三角点 |
頂上で集合 |
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12時に下山開始。慎重に、今度はヒア汗もかきながら。
行くときには分からなかった、アオヤギソウを確認した。
14時30分 酒屋さんに到着。
登っているときは、つらかったが、花もあり、時期にはヒメサユリ、イワカガミの群生が彩っているだろう。
360度の景観は素晴らしい。
人の手がそう入っていないので、自然がいっぱい。そんなことを考えると登山の醍醐味の一つだ感じた。
とても難しい山なので、連れて行ってもらってありがたいと思った。
無事に、そしてタイムコースより早く登山できたことで皆さんに感謝いたします。 |
下山開始 |
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下山終了 |
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