会山行紀行文
No−057
グレード:C上
2015年
 6.14(日)
晴れ
(こうさぎさん)
光兎山

  966m
参加者 (紀行文) 2190 T/A 
21名
(男性8名・女性13名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=聖篭新発田IC(6:35)=中束登山口(7:35)…千刈口分岐(8:25)…奥山(9:00)…観音峰(9:20)…雷峰(10:10)
…姥石(10:35)…光兎山(11:20-12:25)…姥石(13:10)…雷峰(13:30)…観音峰(13:55)…分岐(14:45)…中束登山口(15:25)
=ゆーむ・入浴(16:00-17:00)=聖篭新発田IC=新潟駅南口(18:25 解散)
≪紀行文≫
                             〜〜〜光兎山の雄姿によく登れたと感動〜〜〜

 下越の名峰・光兎山(山名由来:残雪期にウサギの雪形が現れることに由来しているといわれている。)
 山行当日の早朝には小雨の跡、そして曇り空。しかし予報は晴れ、気温も上昇し蒸し暑さも加わるとのこと、バテ対策が必要と思い巡らせて駅に向かう。

 21名(内2名は聖籠新発田ICで)、定刻より少し早目の出発。
 バスの中では、リーダーからコースについての注意事項や危険個所等詳細な説明があり、初めての私は登り切れるかな?と不安がよぎる。

 高速を降りて進むと、車窓から前方左手奥に均整のとれたピラミッド形の山容の光兎山が見え始める。
 最初に南中集落に現存する立派な光兎神社で、揃って安全登山祈願。身が引き締まる思いだ。
 集落を抜け林道を進むと中束(なかまるけ)登山口に到着。

 身支度を整えて登山者名簿ポストの脇からリーダー先頭にいよいよ登山開始。
 スギやマツの植林地の広い登山道を、左右に緩やかな登りをゆっくり進む。風がなく湿度が高いと感じながら歩く。
 千刈登山口との分岐の前に最初の休憩は嬉しい。水分補給等体調を整える。
まずはゆっくりとしたペースで 千刈登山口との分岐 新緑の木漏れ日を浴びながら

 千刈分岐を通過してからも緩やかに高度を上げて行く。
 皆さん余裕の楽しい会話、そしてブナ林の緑も一段と色濃く爽やかな初夏の様相。
 鶯や小鳥の声を耳に、時々休憩をとる。
 古い石灯籠のある最初のピークの虚空蔵峰に到着するも、ここでは休まず、登山道脇の三角点を見て一旦下り登り返して二番目のピーク観音峰まで頑張る。古い整地跡に石の祠があるが、豪雪に耐えて来たのか傾いていて痛々しい。
清々しい若ブナの美林を眺めながら みんなの足も揃って会話も弾みます 虚空蔵峰を通過

 ここまで無事登れたことに感謝して手を合わせる。
 高温と多湿と無風状態の中、汗が噴き出る。大休憩が嬉しい。栄養補給水分補給に心掛け深呼吸をする。
 祠の後ろの樹林の間から、丸い山容の雷峰、そして本日の目標峰・光兎山が凛として遠くに見える。
 リーダーより「今までは序章、ここから本番ね。怪我の無い様頑張ろう」と気合が入る。
観音峰に到着 木の間越しに手前が雷峰、奥が光兎山 幾つものアップダウンを繰り返して

 観音峰の先の下りは慎重に、そして雷峰への急登は我慢のしどころ。爽やかな緑のブナ林は嬉しいが開けると陽射しが厳しい。
 三番目のピークの雷峰だ。峰の肩に雷権現。
 ここまでを感謝して参拝。頂きは狭いが眺望は良い。気温高く全身暑い。小休憩後は、いよいよ最後の峰・光兎山目指して再出発。
 急坂を下った先に、初めて可憐なヒメサユリ第一号!の姿に心癒される。
雷峰(いかづちみね)、奥が光兎山 今年の花は早い、名残のヒメサユリ

 少しすると伝説の姥石も現れる。見上げると光兎山山頂は目の前だ。
 体力気力脚力は大丈夫か?と我が身に問う。念願の頂きをしっかり踏みたい!最後の力を振り絞って頑張るのみ。

 やがて、リーダーはすでに頂上から私達を眺めておられる。
 先輩会員さんからも「ここまで来たのだからもう大丈夫よ!、あと一歩!」と温かい励ましを力に、きつい最後の登りを頑張りついに山頂へ。
 「やった〜!ばんざ〜い!」三々五々登頂して来られる会員さんとお互いに喜びを分かち合う。本当に嬉し〜い!。
姥石 いよいよ最後の難関・急登が見えます 頂上はすぐそこ、頑張りました
  
 赤い祠に無事登れたことに感謝して、また手を合わせる。
 頂上も風がなく相当暑く感じられる。どれだけ発汗したことだろう。
 大パノラマの絶景もガスって、飯豊連峰も朝日連峰も霞んでいる。

 全員揃って楽しいランチタイム。いつもの光景でお手製のご馳走が廻る。
 今日は暑さに負け大食漢の私は熱いお茶とコーヒーが最高。落ち着いたらお腹に入れなければと。他の登山客も多く賑やかだ。
   
 ゆっくりの昼食の後、集合記念写真のシャッターを他のグループの若い山ガールにお願いして、いよいよ頂上に別れを告げる。

 リーダーより「兎に角怪我に注意して、ゆっくり下りて!」と。
 山頂直下の下りは本当に狭い急な岩場。ロープ・鎖と緊張の連続。一気に下り雷峰へ。

 振り返って、光兎山の雄姿によく登れたと再感動。あんなに大変だったのに懐かしさが込み上げる。
山頂はたくさんの人で満員! 
暑さが厳しい!、下山開始
山頂での集合写真 山ツツジ越しに下山路が見える 

 一気に加速?して汗を拭き拭き下り観音峰に到着。
 先輩会員Nさんからのバッチリ冷えた心尽くしの甘い干し柿に大満足。エネルギー補給で疲れも癒される。

 元気を貰い、どんどん高度を下げて緑の美しい樹林帯に入るとホッとする今日の暑さ。
 リーダーより「バスが見えたところで怪我をしないよう、最後まで注意して下ろう」とのお声掛けに身を引き締める。
 全員無事下山!、リーダーと喜びの握手にまた感動!
駒返しの難所 とにかく暑い!、姥石でぐったり 暑さにへばりながらも、無事下山!

 同行の会員さんは「こんなに大変だったのに、また来たいね!」と。いつもどこでも思うのは、皆さんと楽しさを共有出来るからなのねと。私も全く同感、本当に楽しかった。(あんなに苦しかったのに)

 下山後は道の駅のゆ〜むでゆっくりと入浴至福の時。待望のビールで喉を潤された方々も。アイスクリームの美味しかったこと。最高!
 心身ともに満たされバスに乗り一路新潟へ。

 以前より念願だった下越の名峰光兎山に無事登れて幸せでした。
 的確に先導して下さったリーダー様はじめ、ご一緒の皆様に助けて頂き大変お世話様でした。
 これからも温かいご指導、宜しくお願い致します。                              (おわり)