会山行紀行文
No−007
グレードC緩
2015年
 2.14(土)〜15(日)
共に快晴
(ももくらさん)      
百蔵山・パノラマ台

  1003m 1328m  
参加者 (紀行文) 2097 T/Y 
24名
(男性7名・女性17名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
【2/14】
新潟駅南口(6:10) =談合坂SA(昼食)(11:17〜12:00)=大月IC(12:10)=百蔵浄水場(12:35-12:47)…(東ルート)…百蔵山(14:10-14:29)
…(西ルート)…尾根道分岐(14:41)…百蔵浄水場 (15:31-15:40) =名勝猿橋見学(15:51-16:05)=リゾートイン富士橋(16:50宿泊)
【2/15】
リゾートイン富士橋(8:05)=精進湖駐車場(8:37-8:43)…パノラマ台下登山口(8:48-9:05) …根子峠(10:09)…パノラマ台(10:30-10:50)…烏帽子岳(11:18)…本栖隧道登山口(11:56-12:13) =富岳風穴見学(12:29-12:57)=道の駅なるさわ(昼食) (13:06) =河口湖IC(14:12)=新潟駅南口(19:42)
≪紀行文≫
          〜〜〜秀麗富嶽二景・富士山を望む優れた景観の山を歩く 純白の雪を頂く霊峰富士山に会うため〜〜〜

 毎年富士山が綺麗に見え、よく晴れる時期の暮れから2月頃まで富士山周辺の山へ登っているが、今回も純白の雪を頂く霊峰富士山に会うため申し込みした。

 新潟駅から24名を乗せた小型バスは新潟駅6時過ぎ出発、今回初めて休日利用できる県庁の駐車場を経由して高速の関越道に乗り途中から雪、越後川口SAあたりから時々吹雪くが順調に走る。
 
 木・金曜日の強い風によるのか関越トンネルを抜けても谷川岳PAは新潟と同じ雪景色、かなり雪が多く吹雪いている。
 下り車線はいつもの通りスーキーヤーの車が多いのか渋滞。
 赤城高原SAで休憩したが、新潟より多い雪が10p積もっている。
 高坂SAあたりから雲がかかっていない真っ白な富士山も見え始め、車の中は感嘆の声。

 圏央道・中央道を通り、談合坂SAで昼食タイム、私は持参したカップラーメンといなりずしを食する。
 大月ICで降り、猿橋付近から目の前に大きな台形の百蔵山とその右に扇山が見える。
 市営グランド近くの登山口を超え、百蔵浄水場にバスを止める。
 計画はそれより下の市営グランドが登山開始場所だったが、10分ほどの急な舗装道路を登り百蔵浄水場とした。
 既に600m程度のそれなりの高さなので、富士山がよく見える。

【1日目】「山梨百名山」の百蔵山(ももくらさん)(1003m)

 今日登る山は百蔵山(ももくらさん)、山梨県大月市にあり、富士山の北東方向で「山梨百名山」、大月市の「秀麗富嶽十二景」のひとつ、その名の通り、美しい富士山がみえるポイントで、コースが整備されているため扇山を結ぶルートとして歩く人も多いそうだ。
 山の名が「百=もも=桃」と近隣の地名から、この辺りには桃太郎伝説があるそうだ。

 到着後12分ほど登山準備をし、登山開始(12:47)。
百蔵浄水場前で登山準備 百蔵浄水場前から富士山がよく見える 百蔵浄水場前から登山開始

 脇に雪が残る舗装道路を歩いてすぐに百蔵山への西ルート・東ルートの分岐が出てきた。

 以前この山を登った際は、西ルートから下山して来た若いお父さんと男の子の2人連れが「西ルートの方が登りやすいですよ」の一言で、西から登り東から下山というルートで登ったが、今回は東ルートから登り始めた。
東・西ルート分岐から右に折れて
東ルートから登る
暖かい日差しを浴びながら雑木林を歩く 時々日陰や登山道脇には残雪も
あるがほとんど登山道には雪はなし

 始めは穏やかな登山道で暖かい日差しを浴びながら歩く。雪は日陰にはあるが、ほとんどなく気持ちの良い歩きが出来た。
 まるで4月上旬頃の新潟で残雪の山歩きをしているような感覚であった。
 少し急になる頃から雑木林になり、時々向かいの扇山が見える。
少し展望が開けた場所で休憩 頂上に近い場所で長い急登が続く 頂上近くの尾根に取り付き
後ろを振り向くと扇山が見えた

 尾根道に入り頂上に近づくころからこれがかなり傾斜がキツい急登のザレ場が続き、足がとられて登りにくい。
 ほとんどの人は息が切れ、かなりペースが遅くなっている。

 頂上の東の端にたどり着き平らな道を西に向かって歩くと百蔵山の頂上に到着。(14:10)

 山頂は東西に長く広がり、南側が大きく開けている。
 正面には白く雪をかぶった富士山が目の前に飛び込んできた、さすが秀麗富嶽十二景の名前に値する富士山。

 桂川の向こうに御正体山(みしょうたいやま)、三ツ峠山、高川山などが展望できる。

 百蔵山には三等三角点があり、山梨百名山の標識と百蔵大明神遺跡の石碑が建っていた。
 富士山の秀麗な姿を目のあたりにしながら休憩する、皆さんコーヒータイムと洒落ています。 
 百蔵山頂上の1003mの標識
頂上からの富士山
百蔵山の広い頂上 集合写真

 下山は(14:29) 頂上西側の大同山との鞍部から南へ尾根を下る西ルートを取る。

 なだらかに山頂から下るが、穏やか日差しに囲まれてアカマツやクロマツなどが混じった林になっている。

 しかし、日蔭は凍結しておりアイゼンをはめていないので慎重に歩く。

 やがて道は葛野部落からの尾根道の分岐点に到着(14:41)しすぐに左へ折れる。
下山開始で日陰では
凍り付いている箇所あり
大同山との鞍部から左に折れ
南へ尾根を下る西ルートを取る

 ここから少し歩くと、スギやヒノキの植林帯が続く。見上げると、とても手入れがされた植林帯になっているのに気づく。
 杉の枝はすっかり払われている。展望の全くない道をしばらく下ると、やがて突然展望が開けた場所に飛び出す。
 そこから見る富士山もとても素晴らしい。シャッターチャンスとばかりカメラで撮る。
 この場所からは眼下に町並みが良く見え、うねうねと曲りくねった中央高速もはっきりと分かる。
突然展望が開けた場所で休憩 この展望場所からの富士山と
眼下に町並みが見える
スギやヒノキの植林帯で急な下山道

 ジグザグな登山道をおりていくと、やがて貯水タンクが見えてくる。
 手前の道を左側に上ると林道終点になる場所になり広い道になる。ここに登山口の標識がある
 真っ直ぐ行くのが本来の登山道であるが、ここから左へ上がり林道終点へ出る  広い林道終点から歩く  大山祇神社があり登山無事を祈る

  少し歩くと、左側に大山祇神社があり登山無事のお礼を祈る。日蔭は凍り付いているアスファルトの林道を5分位歩くと右手に和田美術館が現れ、大きな門が建つ美術館は個人の家宝などを収蔵した美術館とか。しかし冬の期間は閉館しているのかひっそりとしている。
 西・東コース分岐点を経由して、15時31分百蔵浄水場に到着。

 
 バスの中でNリーダーから、近くにある名勝猿橋に寄りたいがどうですかとの説明があり、寄ることに賛成。

 猿橋は、広重の浮世絵にも描かれた「日本三奇橋」の一つとしても知られ、現在では現存する唯一の刎橋であり、珍しい構造で長さ31m、幅3.3mのさして大きくない木橋であるが谷が31mと深く、橋脚がたてられないため、橋脚を使わずに両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支えているそうである。
 途中に大きな門構えの和田美術館  無事、百蔵浄水場前に到着  名勝猿橋を見学


 宿泊場所のリゾートイン富士橋に到着(16:50)し、男性の部屋では夕食まで時間があるので入浴前にビール、持参の酒で飲む。


 夕食時にもビールが振舞われたためか宴会が大変盛り上がり、Iさんの詩吟が披露されるなど盛り上がる。

 

 夕食後は、真冬の澄んだ夜空に、光り輝く花々が舞う「2015河口湖・冬花火」が8時から行われるとのことなので寒い中河口湖へ。

 新潟では見られないおしゃれでユニークな花火が多く、打ち上げ場所から近いので迫力感動モノでした 。 
盛り上がった夕食 2015河口湖・冬花火 
                      
【2日目】パノラマ台(1328m)

 2日目に登る山は、富士山の北西にあるパノラマ台で、精進湖と本栖湖の間に位置する山塊にある。
 それぞれの湖から登ることが出来、今回は精進湖から登り本栖湖へ下るコースをとった。
 パノラマ台の標高は1328mで、明るく開けた山頂からは正面に見事な富士を望め、また左を見下ろすと精進湖、右を見下ろすと本栖湖が見え、のんびりしたい絶景スポットだそうだ。

 リゾートイン富士橋で朝食をゆっくり食べてから旅館のご主人に見送られて8時05分出発 。精進湖駐車場に8時37分に到着し、登山準備。
旅館から朝の富士山 宿泊したリゾートイン富士橋 精進湖駐車場で登山準備

 パノラマ台へは精進湖の一番西端にあるパノラマ台下バス停が登山口になる。

 登山道には、約20pほど雪があるので、登山口でNリーダーからアイゼンを装着するよう指示があったが、今回初めて装着する人・久しぶりのアイゼンで装着にてこずっている人、左右がどちらを装着するか分からない人、締め方がわからない人などで約20分準備にかかった。
 しかし、ピン付長靴の人は余裕で、コース看板でコースを確認していた。

  9時5分自動販売機がならぶパノラマ台下バス停のすぐ裏手から山の中に入っていく。
約20pほど雪があるパノラマ台登山口 初めてアイゼン装着中 登山道入り口・登山開始

 山の中腹をゆるやかに登っていくと、登山道の真ん中に大きな松のある休憩スポットに着いた。
 ここが最初の富士山を眺める休憩スペース。富士山を眺め少し息を整えてから出発。

 さらに登山道を進むにつれ雪は多くなって来る。少し急な斜面を上がっていくと主稜線に出た。
 ここは根子峠で右は三方分山・三ツ沢峠方面、左がパノラマ台方面。
 少し視界はいいが、この分岐から南アルプスをのぞむ事ができるとあるがよく分からなかった。
雪の多い登山道 富士山の見える広い場所で休憩 主稜線、根子峠に着き右は三方分山・
三ツ沢峠方面、左パノラマ台の分岐点

 主稜線の道も比較的歩きやすい道が続き、徐々に標高を上げていく。

 平坦な場所を過ぎるとパノラマ台の山頂に到着(10:30)。
 山頂は広くて開放感がある。


 正面に青木ケ原の広大な樹海を手前にして、左右に広く稜線を広げる裾野から純白の雪を頂く綺麗な霊峰富士山が、雄大に望めた。この展望は一級品である。

 皆、あまりにも素晴らしいので絶賛の声が続く。

 眺めを堪能しながらコーヒータイムと洒落た。
パノラマ台に到着
純白の雪を頂く綺麗な霊峰富士山
 右に本栖湖が見えた  パノラマ台で集合写真

 下山は(10:50)、烏帽子岳まで稜線を進んでいく。
 パノラマ台から30分弱を残雪と雪のない登山道を交互に歩き、三角点のある烏帽子岳に着き休憩。
 ここからも雄大な富士山が見られた。

 登山道はピークから本栖湖側に向きを変え急坂が続く道となった。
本栖湖方面に下山開始 北側は雪がかなり多い 烏帽子岳頂上のNHKテレビアンテナ
烏帽子岳からの富士山 時々本栖湖が見える 暖かい日差しを浴びながら下山

 本栖湖畔の国道300号線の本栖の第一トンネル脇に出た(11:56)。
 ここが本栖湖側のパノラマ台登山口で、東海自然歩道とも書かれていた。
 アイゼンを外し、車道脇を歩きトンネルを潜ったところに車が3〜4台止められるスペースがありバスが待っていた。
本栖湖畔の国道300号線の
本栖の第一トンネル脇に出た
本栖湖側のパノラマ台登山口 本栖の第一トンネル手前でアイゼンを外し、車道脇を歩く

  「道の駅なるさわ」で昼食をとる予定だが、その道の駅までの道中に「富岳風穴」があるので観光見学をすることを今朝バスの中で決めていたので時間は少し押していたが見学(12:29-12:57)することとした。

 私も初めての場所なので、興味深々。天然記念物だそうでトンネル式の溶岩洞窟の中を歩く。
 樹木の木々が茂る中に、ぽっかり大きな口をあけた入口の階段をさがっていくと、夏だとひんやりするのではないかと思うが、今は冬、外気のあまり変わりはない洞窟を歩き、冬季しか見られない天然の氷柱が素晴らしい。
 一番奥では、かって蚕の卵や樹木の種子を保存していた貯蔵庫があった


  「道の駅なるさわ」で昼食をとり、河口湖ICで高速道路に乗り、一路新潟へ向かい新潟駅南口には、19時42分に着いた。



 今回は、2日間とも快晴で、富士山を堪能させていただきました。

 ありがとうございました。 
 富岳風穴に到着  富岳風穴入口