≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:00)=新潟中央IC=郡山JC=新白河SIC(10:05)=内松登山口(10:35)…山門跡(11:15)…山頂・昼食(11:30-12:15)
…二枚橋下山口(13:05)=白河の関跡(13:20-13:55)=南湖公園・南湖神社(14:10-14:30)=小峰城(14:40-15:15)=新白河SIC(15:30)
=新潟駅南口(18:30) |
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≪紀行文≫ |
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〜〜歴史を訪ねて「白河の山と史跡」訪問〜〜 |
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北日本は荒れ模様の天候、途中の猪苗代では積雪はあったものの、登り始めこそ曇りでしたが徐々に良くなり願っても無い晴天へと変わっていきました。
(俳句)会津路は雪一尺も積りをり
白河市郊外に位置する関山には幾つかの登山道がありますが、今回の登りは内松登山口からです。
「七界/地獄界・飢餓界・畜生界・聖観音・修羅界・人間界・天上界」石仏のおわす登山口からスタートです。
ジグザグの緩い傾斜を、心地良く落葉を踏みながら山頂へ向かいます。
(俳句)七界(ななかい)の石仏に礼冬晴るる 季語のこと話題にもして落葉道
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まずは登山口の石仏様にご挨拶 |
七界石仏のアップ |
ジグザグに造られた道をゆっくりと登ります |
山門跡には、1000年も前に源頼義によって奉納された「下馬碑」が私たちを迎えてくれました。そして山頂には、聖武天皇の勅直寺として行基が開いたと謂われる「満願寺」と、数々の由緒ある歌碑や地蔵などがあり、古くからこの山が地元の方々によって護られてきた事がよく解ります。
(俳句)千年を経(へ)し下馬碑立つ冬の山
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関山満願寺の山門跡 |
頼義公の奉納による下馬碑 |
石像などが幾つもあります |
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奥の細道、芭蕉の句碑 |
満願寺境内の石仏 |
満願寺本堂の様子 |
満願寺横手の山頂広場からは、眼前に広がる那須連山や遠く富士山が望めるのですが、生憎の雲のため見えません。 |
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関山山頂の広場 |
この方向には那須連山が見えるはず・・・ |
山頂、松平定信公の歌碑 |
風を避けて満願寺の回廊で昼食の後は、広い登山道を二枚橋へと下山し、白河観光へ。
(俳句)回廊を借りし昼餉の風寒し 気の抜けぬ下山落葉と石車
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回廊を拝借して昼食、陽も射してきました |
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この方向は富士山も見えるはず・・・ |
関山山頂での集合写真 |
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下山路の水場、美味しい軟水でした |
広い参道を下山します |
二枚橋へ下山。芭蕉自筆歌碑がありました |
「白河の関所跡」では白河神社に参拝し、種々の歴史遺跡を見学しつつ公園となっている関所跡を散策し、かっての関所の賑わいに思いを馳せる事が出来ました。
(俳句)落葉積む土塁(どるい)白河御社(おんやしろ)
冬枯れの古木白河関所跡 |
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関所跡公園の入口。曽良を連れた芭蕉の像 |
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まずは白河神社に参拝 |
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関所跡の名碑 |
白河関所跡での集合写真 |
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古関蹟の碑 |
従二位の杉。樹齢八百年、周囲5m |
「西山国師遺蹟霊場第壱番札所」の碑 |
更に、「南湖公園」と名君と謂われた藩主・松平定信公を祀った「南湖神社」に参拝して、定信公の像や遺訓を見学しました。
「士民共楽(武士も庶民も共に楽しむ)」の理念に基づいて造られた南湖公園は見どころ一杯、また南湖神社には、定信公の「渉世十法/寧静養心・含容待人・謹謙保身・安詳応事・存厚召福・寡慾延寿
・読書広智・勤倹治生・知足享楽・慎交遠害」も掲額してあり、現代にも通じる十法と領民に慕われた定信公の人柄や遺徳を偲ぶことが出来ました。
(俳句)名君の渉世十法(しょせじゅっぽう)大冬木
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松平定信公之像 |
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南湖神社入口の松平定信公(楽翁)の像 |
渉世十法。大震災の為か碑は崩れて額のみ |
湖あり並木あり芝生広場あり、いい公園です |
最後の見学である東北三名城の一つ「小峰城」では、白く輝く三重櫓の天守閣や幾何学的に積まれた見事な石垣の見物です。
この頃には眩しいくらいの好天気となり、城内から登ってきた関山も姿良く望むことが出来ました。また一部外壁などでは、東北大震災での被害個所の修復工事も行われており、改めて震災の大きさに驚かされました。
(俳句)復元の天守冬日の差しこみて
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場内の広場を歩く仲間たち |
陽に眩しい純白の天守閣 |
お城から見る関山、いい風景です |
天候にも恵まれて師走の乾いた落葉歩きを楽しみ、歴史的な由緒や史跡も見学するという今回の計画、登山に加えて三ヶ所の名所を回るという強行軍、もう少し時間が欲しかった今回のスケジュールでしたが、まずは事故も無く無事に終える事が出来ました。
新潟は雨、途中の猪苗代近辺の雪も見ましたが、現地は幸いにも好天気となってくれて本当に良かった!
参加された皆さんの、疲れも見せず満足された様子に、計画した身としてはたいへん嬉しい一日でした。
参加の皆さん、お疲れさまでした。 (おわり) |
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