≪コースタイム≫ (15日)
新潟駅南口7:00=富山IC10:45=富山県立植物園・昼食(11:10-14:00)=氷見番屋街(15:15-16:00)=いけもり(泊)16:15
(16日)
いけもり7:55=倶梨伽羅案内所・埴生八幡宮(8:40-9:15)=長坂登山口9:40…天池茶屋跡10:20…矢立10:30…塔の橋10:45
…砺波山11:00…猿ヶ馬場・倶梨伽羅峠(11:10-12:00)=三井アウトレット(12:25-14:00)=福岡IC14:15=新潟駅南口18:30 |
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≪紀行文≫ |
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~~~ 源平合戦の戦跡、「倶梨伽羅いにしえの街道」を歩く ~~~ |
(トレッキング・一日目)
まずは登山口近くまで行って「雨が酷ければ観光に切り替えます」という約束で、バスのフロントガラスに小雨が当たる中を出発。
案の定、立山ICまで行っても雨が止まず、今日の予定の尖山登山は諦めて、富山県中央植物園の見学としました。
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資料・「富山県中央植物園」富山県のHPより
富山県植物公園構想の中核を担い、日本一の花と緑の県のシンボル施設としてつくられた富山県中央植物園。植物の観賞、栽培、
保存や調査、研究など植物園に必要な機能をすべて揃えた、日本海側初の総合的な植物園です。
世界の植物ゾーン・日本の植物ゾーンから成る屋外展示園、熱帯雨林植物園・ラン温室・高山植物室・熱帯果樹室のほか、植物の
宝庫といわれる中国雲南省の植物を展示した雲南温室があり、世界中の植物を楽しむことができます。
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植物園の配慮でサンライトホールをお借りし、屋根のあるきれいな部屋で昼食を摂る事ができました。
花のシーズンとしては適期とは言えませんが、外来種の珍しい花や果実などがたくさん見られました。
そして大きな二つの池を巡り、芝生広場や樹林間の小道、桜並木のプロムナードなどかなりの距離を歩く事ができます。
屋外、屋内ともに充実した施設、園内を一周して珍しい植物の数々を見学、1万歩以上も歩く事が出来て、参加者の皆さんも満足の様子でした。 |
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大池越しの植物園温室群 |
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中国雲南省の石材 |
珍しいアメリカの呼吸根(呼吸する根) |
散策する仲間たち |
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紅葉のきれいな落葉道を散策 |
集会やコンサートなどもできる芝生広場 |
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東南アジア産・ラフレシア |
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小笠原諸島の固有種・マルハチ |
植物園前庭で集合写真 |
植物園見学を終え、新しくできた「氷見番屋街」を訪ね、海産物などの店を回ってから氷見市の「温泉民宿・いけもり」に向かいました。
今年は海水温が高いので期待できないかと心配した寒ブリも出して頂き、宴は盛り上がりました。
民謡を歌い、踊りも飛び出して富山の夜を満喫です。
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寒ブリなどの魚料理、歌ったり踊ったりで盛り上がりました。 |
(俳句・一日目)T/Kさん
冬ざくら今咲き満ちし植物園 獅子柚子の実は幼な児の頭ほど 夕菅のそそと一輪返り花
さまざまな木の実賞でつつ園めぐる 氷見の夜富山の鰤を存分に
(トレッキング・二日目)
心配された天気もすっかり回復し、予定通り小矢部市の「倶梨伽羅いにしえの街道」へと向かいました。
まずは観光案内施設「倶梨伽羅源平の郷」に立ち寄り、各種の展示物やパンフレットによる源平合戦の勉強をしました。
また、木曽義仲が戦勝祈願をした「埴生護国八幡宮」に参拝してから、出発口の長坂に向かいました。
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資料・「倶梨伽羅いにしえの道」
富山・石川県境にある倶利伽羅峠。
この地は、800年ほど前の源平合戦の時代、木曾義仲の軍が、奇襲戦法「火牛の計」を用いて平維盛が率いる平家軍を撃ち破った
ことで知られています。
現在、源平合戦が展開された「みち」である歴史国道は「倶利伽羅いにしえ街道」として手軽なハイキングコースとして付近の住民に
親しまれています。また、毎年、小矢部市は石川県津幡町と合同で、歴史国道イベントを実施し、にぎわいづくりに力を入れています。
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歩きやすく整備された道をしばらく登り、「東宮陛下行啓御野立所」や「なかたるみの茶屋跡」を経て「天池茶屋跡」です。
幾つかの歌碑が建ち、旅人が疲れを癒したであろう明るく開けた広場で、ゆっくりと休憩しました。
更に「矢立」~「塔の橋」~「砺波山」と歩きますが、いずれも歴史的由緒のある地名ばかり。
それぞれに説明板があって、昔をしのびつつ歩きました。
また、昔からの歌人や有名人の句碑や歌碑がいろんな個所に建っており、退屈しません。
俳句に造詣の深いT/Kさんが解説して戴けるので、門外漢である自分たちにも解り易く充分楽しむ事が出来ました。
T/Kさん曰く、「この街道は恋の歌が多いわ」&「この時代は、男女の仲が今よりも緩やか?だったのよ」とのこと。勉強になりました。
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矢立の像 |
塔の橋 |
小矢部市郊外の様子 |
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砺波山の紅葉広場 |
軍議をした平石の残る平家本陣跡 |
暑くなく寒くなく、最高の天気に恵まれてたっぷりの時間をかけながら楽しむうちに、今日の終点である源平合戦の地「倶梨伽羅峠」に到着です。
二本の角に松明を結わえた500~600頭の牛が、寝静まった10万の平家軍を襲って谷底に追い落としたという「火牛の計」で知られる倶梨伽羅峠には、幾つもの史跡があります。
「平家本陣跡」には大きな平石を囲んで軍議をした場所、角に松明を結わえた「火牛の計」の像、「源平慰霊の碑」などなど見どころは一杯でした。
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「火牛の計」像 |
平家の武将・平為盛の「為盛塚」 |
「源平合戦慰霊之地」 |
高低差もあまり無く、ゆっくりと史跡を楽しみながらの2時間半ほどの歩きは、高齢世代の皆さんには丁度よくマッチしたコースであり、「良かったぁ~」、「いつかまた来てみたい」などの好評を頂く事が出来ました。
また「富山にもこんないい所があるなんて・・」との言葉も、富山出身の自分にはなによりの、本当に有難く嬉しい言葉です。
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源平の歴史を秘めて静かな落葉の道、陽当りが心地良い |
終点の広場、バスが待っていました |
(俳句・二日目)T/Kさん作
阿弥陀仏在わす倶梨伽羅枯野道 冬紅葉矢立の谷の深かりし 恋の歌碑多きくりから落葉道
本陣の跡の野点や小六月 源平の戦の果てし道小春 迷ひつつアウトレットの冬の昼
「倶梨伽羅いにしえの街道」にはたくさんの先人たちの句碑や歌碑がありました。そのうち三基を紹介します。
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爰元(ここもと)は柴栗からの茶屋なれや
はかり込むほど往来の客(十返舎一九) |
義仲の根覚の山か月悲し(松尾芭蕉) |
もる月にあくるや関のとなみ山(飯尾宗祇) |
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楽しく有意義なトレックを終えて、日本海側初のアウトレット「三井アウトレットパーク北陸小矢部」に立ち寄り、昼食と買物を楽しんでから新潟へと帰ってきました。
初日の「尖山」には登れなかったものの、幾つかの観光地を訪ねたり、歴史街道歩きを楽しんだ二日間、参加の皆さんの協力のもと有意義に過ごせた事に感謝の気持ちがいっぱいです。
有難うございました。 (おわり)
(*注記)
「倶梨伽羅ふるさと歩道」、「倶梨伽羅いにしえの街道」、「源平ライン」などの総称を「倶梨伽羅むかし道」と言いますが、今回歩いたのは「倶梨伽羅いにしえの街道」です。 |
モニュメント「火牛の計」前での集合写真 |
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