≪紀行文≫ |
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〜〜〜少々強い風は吹きましたが陽だまり高原散策〜〜〜 |
12日に笹ヶ峰の牧場、グリーンハウス周辺を下見した時には、まだ色づいた木々が目だっていました。
牛ものんびり陽だまりで草を食んでいました。 |
25日は下り立ったグリーンハウスの標高は≒1335mすっかり木々は葉を落としていました。
木枯らし一番の余波でしょうか、高原には少々強い風が吹いていますが、寒いほどではありません。
グリーンハウスの前でバスを降り、円陣になって大先輩から新人さんまでいますので、簡単に自己紹介をしました。
今まで、トレッキングとはいえ、ピークを求めて登る山行が多かったのですが、ピーク無しの高原散策は初めてです。
グリーンハウスからポイント、ポイントで立ち寄り、休憩をして、周辺を眺めゆっくり歩きました。
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本日歩いたコース(クリックで拡大) |
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下見時(12日)の牧場 |
出発前に円陣になり自己紹介 |
グリーンハウス前に残っていた紅葉 |
歩き始め間もなく目を上げると初冠雪の妙高連山が輝いていました。
≪俳句≫高原ははや冬近し風寒し
“宇棚の清水”に到着し、喉も渇いていないのですが、交代に一杯ずつ名水百選を頂きました。
≪俳句≫湧き出づる宇棚の清水柳散る |
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妙高連山では早くも冠雪が見えます |
宇棚の清水 |
下見時に居た牛も見当たらず、牧場は閑散としていました。
≪俳句≫牛去りし牧場(まきば)は広し草紅葉
歩いて行くと、こんな処に神社?その名も笹ヶ峰神社。神社を見ればまずは参拝を。
≪俳句≫高原の宮にどんぐり三つほど
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牛の居なくなった牧場 |
笹ヶ峰神社 |
牧場の中を親子と思しき猿が二匹見えます。
小猿は駆け足が早く、親猿はおいおい・・・とでも言いたげに後を追っていました。
≪俳句≫冬日差す牧場(まきば)に猿の親子居て |
何も無い高原にいきなり神社があったり、今度は「上下一心の碑」
上下はじょうげとも読みますが、しょうかとも読むそうで、身分の上下を超えた者が力を合わせて事を行う・・・と言うような意味とか。
でも、この説明文を読むと少し違うような?難しいことは判りません。
≪俳句≫開発の一心の碑や蔦紅葉 |
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雨飾山方面 |
黒姫山 |
上下一心の碑 |
笹ヶ峰キャンプ場のビジターセンターでトイレを借りようとしましたが、もはや施錠されていました。
このビジターセンターを上がった処が火打山の登山口になります。 |
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万両の実 |
キャンプ場ビジターセンター |
木々は裸木となり足元はふわふわ |
笹ヶ峰にダムによって作られた乙見湖に到着。
笹ヶ峰ダムはロックフィル式でかんがい用水の確保と水力発電を目的に作られたそうです。
湖面は風があるにも関わらずに静かに穏やかな感じです。
ダムの堰堤の先にある階段は展望台とのことで進みます。
≪俳句≫階(きざはし)で見下ろすダムの末(うら)枯るる(かるる)
今回最高齢のKさんも階段を上がってきました、普段の山行参加の賜物ですね! |
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やがて見えてきた乙見湖 |
百数段の階段 |
上から見下ろしたダム |
上から眺めると三田原山には登山道らしき道が見えるのですが、地図を見ると表示されていません。
此処へ登ると東西南北と展望が良いような気がするのですが。 |
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見えればの展望図 |
妙高連山方面 |
三田原山 |
階段を注意しながら下りますが、遠くで見ていると急で、階段数も多くて大変そう、と思うのですが、足の運びが丁度良く、思ったより疲れないね〜〜との声。
管理棟を通り過ぎ、笹ケ峰乙見湖休憩舎のトイレを借りて、中でお昼をどうぞとの声に、薪ストーブが赤々と付いている室内でお昼を頂きました。外ではテントの中できのこ汁を作っていて1杯300円とのことで何名かの人が買いました。
≪俳句≫冷えし身にしむ温かき茸汁
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薪ストーブ |
ランチの様子 |
きのこ汁(中にきのこが沈んでいます) |
お腹の中に入ったおにぎり入れに持ち寄りのお菓子を頂き、Kさんのお点前を頂きました。
館内に夢見平の自然が表示があり、この中で「トガクシショウマ」が映っていたので、咲く「秘密の場所?」を教えて頂きました。
親切な休憩舎の方々にお礼を申し上げ、最後に記念写真を撮って頂きました。
本当は自然の中での集合写真の方が良かったかもしれませんが・・・
笹ヶ峰、夢見平散策のポイントになる休憩舎ですね。
綺麗で炊事場もあり、2階にも部屋があり泊まることは出来ませんが天候が悪化した時には助かりそうです。 |
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お菓子とお点前 |
休憩舎から一旦道路に出て、又森林の中の道を歩きます。出来るだけ舗装道路を避けて。
≪俳句≫
唐松の落葉足裏(あうら)にやはらかし
清水池に到着。
小波がソヨソヨと立っています。 |
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休憩舎前での集合写真 |
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森林の道を歩きます。 |
何でもないこんな道が気持ち良い |
清水池 |
清水池からはスタート地点のグリーンハウスへの道とドイツトウヒ林の分岐があります。
八ヶ岳の西岳には絶滅危惧種になった「ヤツガタケトウヒ」があるとのことでしたが、ドイツトウヒは又の名をヨーロッパトウヒとも言われるとか。
外国ではクリスマスツリーに使われたり、ヴァイオリンやピアノにも使われるのだそうです。
写真は取り損ねましたが、地面には普通のマツボックリよりも大きな「球果」が沢山落ちていました。 |
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ドイツトウヒの説明 |
ドイツトウヒ |
ドイツトウヒ林を抜けるとグリーンハウス、西野発電所、仙人池の分岐があり仙人池へ進みます。
絨毯を敷きつめた旅館の廊下のような木道も歩きました。
見上げると、青空に落葉松の錆びた色が映えて綺麗です。
仙人池のバス停留所から見ると下方に仙人池があり、其処までは本日のコース上一番の急坂歩きになりました。
≪俳句≫急登や仙人池の紅葉濃し 二十人落葉踏む音下山道
休憩も入れて5時間半の歩きでした。
ピークは無かったものの、ポイント、ポイントで高原の雄大さと変化してゆく木々の様子を眺めての散策でした。
秋訪れれば、春に思いを寄せ、春に来れば、夏に憧れを抱き、夏に来た思い出は秋に終止符を打つ。
一回来ただけでは奥深い魅力を知りえない笹ヶ峰高原でした。次回は新緑の春に、個人的には再訪したいです。
仙人池バス停にはバスが待っていて、ランドマーク妙高高原「温泉カフェ」で流す汗もありませんが、熱めの温泉に浸かり、一日の疲れを落としました。 |
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絨毯を敷きつめたようなフカフカな木道 |
木々もドイツトウヒから落葉松や岳樺に |
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仙人池への少々急な登り |
俯瞰する仙人池 |
「温泉カフェ」の玄関前から見えた妙高山 |
温泉に入らないで、俳句の纏めをして下さったKさん。私の拙い紀行文がKさんの俳句でグレードアップしました。
好きなスケッチを1時間かけて楽しまれたNさん。Nさんのスケッチを帰路の車内で見せて頂きました。
私にも「絵心」があったらなぁ〜〜と思うばかりです。本当はその絵をお借りして載せたかったのですが・・・。
私にとっては本日が今年最後の山行となりました。
今年1年、参加して励まして下さった皆様ありがとう!感謝申し上げます。 |
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