≪紀行文≫ |
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〜〜〜皆さんが無事に目的を果たして本当に良かった〜〜〜 |
(一日目)
今回のトレッキング山行は、一日目は低山ながら北アルプス展望のいい山、二日目は2705mの高地から登る展望の山を企画しました。
朝6時の新潟駅南口、貸切バス乗場には楽山会仕様の貸切バス三台が並び、まことに壮観です。
火打岳&妙高山、尾瀬笠ヶ岳、そして私たちの山行と今日は三件の山行が同時に行われるのです。
幸いにも天気は晴れ、梓川サービスエリアからほどなくの位置にある「芥子坊主山」は、小高い公園状の山ですが大きな展望台が設置されており、北アルプスと松本市街地を望む絶好の位置にあります。
田溝池畔の木道歩きから出発、ほどなく急坂歩きとなりますが樹陰なのでそんなには暑くありません。
15分ほどの急坂を登りきれば後は楽な道となり、やがて芝生広場に立派な展望台が建つ山頂です。
(俳句)初咲きの萩迎えをり登山口 / 蜘蛛の囲を払ひつつ行く杉木立 / 松落葉踏み松笠のころころと
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市民の憩いの場・田溝池から出発 |
いきなりの急坂、風があって涼しい |
立派な展望台 |
展望台から白馬方面、常念岳、乗鞍、美ヶ原などの山岳に加えて松本市街地を眺め、木陰の芝生の上でゆっくりと昼食タイムとしました。
これらの山々は山頂付近こそ雲がかかっていますが、まずまずの眺めを楽しんでもらう事が出来てホッとしました。
(俳句)つめ草揺らぎ涼しく峯の昼 / 木漏れ日に水引草の紅きらり
気持ちのいい風もあり、TKさんの野点なども頂きながら至福の時間を過ごして後、田溝池に戻り、バスに乗り込んで乗鞍方面へと出発です。 |
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北アルプス方面、生憎の雲が・・ |
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松本市街地 |
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緑陰での昼食、風が心地よい |
芥子坊主山山頂、展望台をバックに |
乗鞍への往復は、行きは安房峠を経由して岐阜県に入り乗鞍スカイラインで畳平に向かうのですが、時間に余裕があるので、スカイライン終点近くの「平湯大滝」を見学していくこととしました。
平湯大滝は水量多く豪快な「日本百名瀑」です。お土産やさんやレストラン、足湯なども整備され落ち着いた観光地となっています。
(俳句)二十丈落ち来し滝のしぶき浴び
大滝見学を終えて、乗鞍スカイラインを今夜の目的地・畳平に向けてどんどん高度を上げていきます。
少しの雲はあるものの、青空のもと高度感たっぷりの畳平に到着。
今夜の宿は畳平バスターミナル広場に建つ「銀嶺荘」、きれいな風呂もあり、とても2700mの山岳地帯とは思えない感じの宿です。 |
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平湯大滝 |
新潟へ電話したら、今日は猛暑!だという。涼しいというよりも、寒ささえ覚える高所の幸せを感じます。
賑やかに和やかに夕食を終えて、明日の大黒岳からのご来光(4:50)に備えて早めの就寝としました。
(俳句)明日の晴れ願ふ乾杯山の宴
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畳平に到着、寒いくらい |
今日の宿、畳平・銀嶺荘 |
明日の晴天を祈って、カンパ〜イ! |
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(二日目)
早朝3:30に起きてみれば、霧雨+強い横風の生憎の天気です。無理をすれば大丈夫かな?程度ではありますが、足元も暗く高齢者揃いの集団が歩くには厳しいかな・・という事でご来光はパスすることとなりました。
(俳句)高原の宿風強し明け易し
一方で「グレード上級者で、乗鞍岳本峰(剣ヶ峰)を希望する方は、登ってもいいですよ」と計画してあり、8人の方が剣ヶ峰登山を希望しておられました。
これらの方は、少し様子を見た後の5時近くに781・M/Mさんをチーフとして出発して行きました。
ご来光が中止になったので、所在なく二度寝したりして過ごすうちに、6:34山頂から「全員無事に登頂しました!」との連絡が入りました。
食事中の待機組の皆さんから大きな拍手!でした。
ガスのために展望なし!、風が強くてたいへん!と悪条件でしたが、皆さんが無事に目的を果たして本当に良かった。
下山後、特に初めて登った人は「この機会に百名山ゲットできて嬉しぃ〜」と喜んでいました。
(俳句)無事峰に着きし連絡霧の朝
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乗鞍岳剣ヶ峰に登頂した皆さん、生憎のガスでしたが、全員感動! |
下山組が遅い朝食を済ませてから、全員そろって富士見岳に向かいます。
畳平を取り巻くように、魔王岳、大黒岳、富士見岳がありますが、今回は中で一番高い富士見岳・2817mを目指します。
全面ゴーロ状の斜面ですが、登山道はしっかりしており歩きやすくなっています。畳平を眼下に見ながら30分ほどで山頂です。
狭い山頂からは生憎のガスで北アルプス方面や飛騨側の展望がありません。辛うじて乗鞍方面だけが望めますが、風もあり小休憩の後に反対側へと下山しました。
富士見岳を下って、きれいで品のいいオーシャンブルーに映える「不肖ヶ池」を見ながら、次は畳平の「お花畑」見学です。
(俳句)グレーシャンブルーとなりし大雪渓 / 黒百合の今咲き競う大湿原
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畳平から富士見岳を望む |
眼下に畳平を望みながら登る |
快適に登る、後方は大黒岳 |
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富士見岳山頂にて |
残雪とオーシャンブルーの不肖ヶ池 |
畳平バスターミナル後ろ側の低地に広がるお花畑は、木道に取り囲まれた感じのいい環境にあり、ハクサンイチゲ、コバイケイソウ、クロユリ、コイワカガミ、チングルマ等などの花が咲き乱れ、多くのハイカーで賑わっています。
花々を堪能しながらゆっくりと一周の後、バスに乗り込んで帰路に着きました。 |
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お花畑で出逢った花々はどれも可憐で、霧の中で元気咲いていました。(クロユリは終り頃?) |
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昨日とは反対に乗鞍エコーラインを通って、乗鞍高原へと下り、最後の「三本滝(日本の滝百選)」見学へと向かいます。
そして丁度、目的地・三本滝まで来た頃に小雨が降ってきました。しばらく様子を見ていましたが、どうやら止む気配はなく、皆さんの意見を聞けば「カッパを着てまでは・・昨日も滝を見たのでパス」との多数意見となりました。
三本滝見学を取りやめ、途中の「風穴道の駅」で休憩舎で雨を避けて昼食を摂り、一路新潟へと帰ってきました。
(俳句)軒下を借りし昼餉や夏の雨
今回の山行は、なかなか3000m級の山に行けないDランクの方には高所の雰囲気を感じて戴き、ランク上位の方には乗鞍岳山頂登山を経験して戴くという両面作戦でした。
ガスと風に阻まれてご来光や展望を楽しむ事は出来ませんでしたが、参加の皆さんのご協力もあって、まずまずの成果はあったと思います。有難うございました。
自分は乗鞍方面が大好き、またいつか計画したいと思います。 (おわり) |
畳平出発前に、バックはバスターミナル |
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