≪紀行文≫ |
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〜〜〜皆さんの想い出として心に残れば嬉しい〜〜〜 |
「将棋の駒」や「さくらんぼ」、「温泉」で有名な天童市の後背地に位置する水晶山は、その昔は山岳信仰・修験の道場として賑わった山です。
近代では水晶発掘の山としても知られており、山頂には、大和武尊が祀られた神社があります。
終始曇り空、はじめはトイレのある駐車場から緩い坂道である参道を歩き、「山姥」や工事中に数百年ぶりに発見された「禊の井戸」などの見どころを経て、登山口である「嗽清水(うがいじみず)」から本格的な山道となります。
(俳句)青胡桃まるまる太る登山口
(俳句)山の神山姥並び蕗の山
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(クリックで拡大) |
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今回歩いたコース |
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駐車場でバスを降り、参道歩きが始まります |
参道入り口 |
ゆったりとした感じの良い参道が続きます |
この登山口は、きれいで大きな駐車場もあり「六角堂」と名付けられた休憩舎もあって、地元の方から愛された山であることが窺われます。
(俳句)紫陽花に囲まれをりし六角堂
(俳句)虎の尾のほつほつ杉の登山道
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数百年ぶりに発見された「禊井戸」 |
「六角堂」もある登山口駐車場 |
「七曲」、急坂の始まり |
はじめはよく手入れされた杉林を登りますが、ほどなく急傾斜を7回折り返しながら登る「七曲」となります。
この七曲は1から7まで標識が付いており、急坂もあります。
(俳句)むし暑し風なき山の七曲り
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七曲はとにかく暑い! |
見晴らし台、下界が見えます |
頂上は間もなく、感じのいい道となります |
曇り空なのに湿気が多いのか、ともかく蒸し暑い!、ゆっくりゆっくりと七曲を登り切り、見晴らし台で休憩の後は、歩きやすいなだらかな道となり、ほどなく山頂神社に到着!
(俳句)七曲り過ぎし急登汗しとど
神社後ろの山頂は23名が座れば足の踏み場もないほどの狭さですが、一時間ほど時間をとって、面白山や二口山塊の景色を眺めながらの昼食としました。
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山頂神社 |
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奥の院、この裏が山頂となります |
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狭い山頂 |
山頂神社前にて集合写真 |
下山は、バスが嗽清水まで迎えに来てくれたので参道歩きは省略とし、サクランボ狩りへと向かいました。
たわわに実ったサクランボ、係の方から「色付きよりも大きさが大事、大きいのを選んで食べて下さい。甘いのばかりを食べると飽きます、味の薄いのと交互に食べるといいですよ」などとアドバイスを受けてスタートです。
高齢者が多いことに配慮して頂いて、手の届く木ばかりが植わった畑にして頂きましたので、大変採りやすい位置に佐藤錦が一杯!
30分食べ放題とあってお腹一杯に食べ、帰路のバスでは満腹の腹が辛くなるほどでしたが、1200円也の元は何倍も取ったと思います。
(俳句)食べあきてさくらんぼ狩り終りけり
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係の方から上手な採り方を習いました |
たわわな佐藤錦 |
採り放題!、食べ放題! |
続いては苦労の実業人・水戸部弥作が失業対策として8年をかけた庭園「御苦楽園」の見学です。
幾多の苦労の末に醸造家として名を挙げ、地元の失業対策として300人を8年かけて造られた緑鮮やかな日本庭園はまことに見事なものでした。
修養の言葉などが刻まれた大きな石が幾つも配置された庭を、説明を受けながら見学させて頂きました。
(俳句)昼蛙(かわず)鳴く小流れの御苦楽園
(俳句)蔵屋敷より見ゆる池川とんぼ
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見事な庭、心洗われます |
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珍しい石や造作などが並びます |
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「御苦楽園」にて集合写真 |
池なども配置されて素晴らしい! |
今回の山行は、暑さのせいもあって、トレッキングとしてはややきついかと思われましたが、遅れる人もなく充実した山行でした。
また、サクランボ狩りや名園見学も、参加者の皆さんの想い出として心に残れば嬉しいことです。 |
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(おわり) |