≪紀行文≫ |
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〜〜心配した雨にも当たらずに多くの花に出会えた〜〜 |
カヤの平高原は志賀高原の北に位置する標高1400mから1700mの間に広がる高原で、南には標高1747mの高標山、北には豊富な花を抱く湿原があり、牧場や、キャンプ場もあり、多方面に渡って楽しめるエリアです。
林道除雪が山行の日の前日となり、積雪が多く、日にちを延期したら、皆様それぞれに予定が入っていて、結局こじんまり9人での実施となりました。 |
梅雨の最中でもあり、当日の天気情報では傘マークが出ていたのですが、次第に曇りマークになり、午後1時頃迄は大丈夫そうなので実施致しました。
朝、自宅を出る頃、高速を走っている頃は風も強く雨も当っていましたが、県境を越える頃より雨は上がり、青空さえ見えてきました。
木島平村のジグザグの林道を登って行くと、カヤの平総合案内所前が駐車場になっていますが牧場脇を走ると雑魚川林道への道の分岐にゲートがあり、此処で車を下りて登山準備です。
ゲート脇から林道を800m歩くと左に登山道があります。
登山口の標高は1450mと出ましたので、標高差は≒300mです。
がいきなりの登りが始まりました。
ゆっくり、ゆっくりダケカンバの木肌を眺めながら、昔の人は木皮で文を認めたって本当かしらね〜〜などと話しをしながら・・・。 |
(クリックで拡大) |
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本日歩いたルート |
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車止めのゲート |
登山道入り口 |
ダケカンバ |
少々辛い登りも次々に現れる花に歓声が上がり、山の花は良いですね〜〜。
ズダヤクシュ(喘息薬種)、読んで字の如く喘息に効いたようですね。
そして、ユキザサ(雪笹)、可憐で清楚で綺麗です。 |
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家に帰って調べましたらヤマトユキザサ(大和雪笹)別名緑雪笹。或いは大葉雪笹だそうです。
白に比べると大振りです。
高標山の花全体が大振りなのだそうです。 |
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ズダヤクシュ(喘息薬種) |
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ユキザサ(雪笹) |
巻ついているのはツタウルシです。 |
ヤマトユキザサ(大和雪笹) |
ギンリョウソウ(銀竜草)を撮りました!
すみません!ピンボケでした。
地べたに膝付いて、目玉(?)を撮ったのですがこれもピンボケでした。
白い花は難しいです(単に腕が悪い所為です) |
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ギンリョウソウ(銀竜草) |
巨木のブナは下と上とで半分すつ撮影 |
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マイヅルソウ(舞鶴草) |
ツマトリソウ(褄取草) |
ゴゼンタチバナ(御前橘) |
最初は少々急な登りでしたが、次第に水平道のようになり、これで大丈夫山頂に着くのかしら?って感じでしたが標高300mを1時間30分掛けて登るので、カヤの平自然休養林への分岐からは下って、下って、そして最後にちょっと登って山頂に着きました。
山頂には立派な台の石の上に祠が建っていて、中を開けてみると石が積んであるだけでした。
かつては何かを祀っていたのでしょうか?
丁度良い具合に女性(地元長野の方々)3名がそろそろ帰ろうかと言う処でしたので、まずは集合写真を撮って頂きました。
空は薄い雲に覆われ、周辺、展望の良い筈の遠望もガスの中です。
雨が落ちない内に写真を撮り、下山を急ぎます。 |
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立派な台の石の上にある祠 |
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集合写真 |
緩やかな路、岳樺が美しい |
牧場の牛たちを観ながら、カヤの平総合案内所に到着。
カヤの平総合案内所の前に椅子とテーブルがあり、9人ですと全員腰かけることが出来ます。
トイレは利用料100円で案内所のすぐ隣にあります。
「山ナメクジ連絡帳」という情報発信のサイトがあり、私は時々覗いています。
前の椅子とテーブルでご飯を食べても良いですか?と案内所の中へお願いに入ると、パンフを出して、皆さんに配って下さいと仰いました。
今度来たら、色々とお話しを聞きたいような方でした。
テーブルにはそれぞれの持ち寄りおかずが回りましたが最後のデザートが珍しい!“フサスグリ(房酸塊)”。
小さい種があるから出してと言いましたが構わずゴクンと飲みました。酸味が程よく美味しいです。 |
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放牧されている牛たち |
カヤの平総合案内所 |
フサスグリ(房酸塊) |
昼食後、北ドブ湿原に向かいました。
途中鮮やかななレンゲツツジが 咲いていて牧場の緑、牛の白と黒、そういえば茶色の牛も居ました。色彩が鮮やかです。
カヤの平高原ロッジ(宿泊所)の脇から湿原への道に入りますが、道は西コースと東コースに分かれていて、どちらもブナの原生林の同じような道です。
八剣山は北ドブ湿原を通っても行けますが此処で案内されているのは湿原を遠巻きにしたコースです。 |
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レンゲツツジ |
精一杯の望遠で撮った茶色の牛 |
西コースへの入り口 |
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案内板 |
白樺と岳樺の混在した林 |
分岐の道標 |
今の時期湿原はコバイケイソウとワタスゲ、リュウキンカの三種類が盛りでした。
湿原から来た男性に何が咲いているか尋ねた時には「ヒオウギアヤメ」の名前も出たのですが咲いてはいませんでした。
と言うか、湿原は幻想的な程に軽くガスっていて湿原の左側は良くは見えなかったので、そちらに咲いていたのかもしれません。
サンカヨウ(山荷葉)は辛うじて残って咲いていました。透き通るような花ビラが好きなのですが・・・。
キヌガサソウを見るのは何年振りでしょうか?そんな声があちこちで上がりました。私も同じくです! |
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湿原入口 |
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霞んでいる湿原 |
コバイケイソウ(小梅尅吹j |
ワタスゲ(綿菅) |
リュウキンカ(立金花) |
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オオバミゾホウヅキ(大葉溝酸漿) |
ルイヨウボタン(類葉牡丹) |
ホウチャクソウ(宝鐸草) |
オオバタチツボスミレ(大葉立坪菫) |
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サンカヨウ(山荷葉) |
ウワミズザクラ(上溝桜) |
キヌガサソウ(衣笠草) |
湿原のほぼ終わりにある東屋 |
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湿原のほぼ終わりがこの東屋なのですが、もう少し先まで足を延ばしました。
苔蒸した石の連続する小さな水が流れていて滑らないように最新の注意を払って歩きました。
八剣山との分岐まで行きました。そこにキヌガサソウのおまけは咲いていたのです。
東コースを歩いて来ると其処から左は信州大学教育学部 カヤの平ブナ原生林教育園とあります。
一般の人も歩けるような雰囲気なのでいつか行ってみたいです。
今日の歩いたコース、時間は「トレッキングではないよ!」との声もあるほどに、よく歩きました。
高標山登り、そして湿原歩き(全く平と言う訳でもなく)と。
湿原は北ドブと南ドブとがあり、そのエリアをゆっくりと歩くことにすればEクラスの人でも楽しめる散策コースになるかもしれませんね。 |
カヤの平へ道を歩く皆さん、お疲れ様でした |
予定より長く歩いた所為で、帰宅は30分遅れになりますが、皆さんとフラワー観光さんの了解を得てお風呂は予定通りゆっくりタイムで入りました。
馬曲温泉「望郷の湯」は鄙びた木造りの湯船で、露天は離れているため、再度服を着て行かねばならず、まだ入ったことがないです。
少し下がった場所には素泊りの「梨の木荘」があり、此処には一人で泊まったこともあります。
通年営業なので、急なジグザグの山道も除雪するそうですので、露天に雪見酒なんて・・・妄想しているのは私だけでしょうか!
自分一人では見逃してしまう花、名前を教えてもらいながら、或いは自宅へ帰ってから調べたり・・・
参加者の皆様には私の方がお世話になりました。 |