自然保護活動
レポート・紀行文
2014年
 6/21(土)〜6/22(日)
曇り
遭難回避の為の研修
粟ヶ岳県民休養地
袴腰山〜高城城址

会参加者 (実技) 2052 M/T 
8名 (座学)          
(座学3名・実技5名) (写真)2052 M/T
≪レポート≫

1、開催日:平成26年6月21日(土)〜22日(日)
2、場 所 :21日粟ヶ岳県民休養地「ビジターセンター」にて座学
        22日「袴腰山〜高城城跡」にて実技
3、講 師 :阿賀野市消防本部 川嵜健治氏
        新潟県警山岳遭難技能指導官 玉木大二朗氏
        新潟県警察地域課      田中祥司氏
        新潟県山岳協会遭難対策委員
4. 内 容:
≪6月21日(土)座学≫ 3名参加
 「遭難回避のためのセルフレスキュー」、「遭難救助事例と現場での応急処置」、「新潟県における山岳遭難の実態」と「携帯電話での救急要請について」の講話がありました。
 「地形図の活用と読図の実践」では磁北線の引き方、概念図の作り方、コンパスの使い方の実習が行われました。

≪6月22日(日)実技編≫ 5名参加
 八木鼻神社から袴腰山、高城城址を経て長禅寺までのルートで「地形図・コンパスの利用について」実習が行われました。
  
 2日目からの参加になりましたが、あいにくと雨の中での研修会です。
 受講者8名中、新潟楽山会からは5名の参加、講師陣は8名とマンツーマンの大変贅沢な研修会になりました。
 八木神社まで車で移動。最初の目的地のコルにコンパスを合わせ出発です。
 雨と汗でぐちゃぐちゃになりながらコルに出る。
 ここで講師からの説明「今の登りは高低差140m、時間で20分かかりました。地図上の情報を体感で覚えてください。これは相当急な登りで、ここを下るにはかなり注意を必要とするところです。覚えて下さい。」なるほど、等高線の混み具合と斜度の具合を、こういう風に覚えればよいのだ!すごい収穫です。
八木ヶ鼻登山口よりスタート  コルで説明を受け   地図とにらめっこ

 この方向に高城が見えるはずとコンパスを合わし、その方向に体を向けると「見えます!」かすかにですが高城が確認できました。
 急登を登りきると直ぐに三角山の標識。ここが三角山のピークと思いきや、ピークはもう少し先とのことです。
 確かに地図のピークは尾根の末端ではなく稜線の上にあります。ここで、地図と現場の違いがあることを学びました。
この方向に高城があるはず?   地図上とは位置が違う標柱 急登で地図読みは休止 

 袴腰山山頂で、下山路選びの課題が出されました。皆さん次のポイントにコンパスを合わせ出発、選択は正しく合格をもらうことができました。
 大分、コンパスの使い方に慣れて来たようです。高城城跡で昼食をとり午後の講座の再開です。
 これから行く方向は?  昼食後、出発前の説明を受け あのピークは巻きます 

  眺めの松からは山麓の小学校にコンパス当ててみる。現在地確認は山中ばかりでなく、視界がきけば、山麓の目標物からも取れるのだ、なるほど!! たら沢のへつりと鉄塔の所では、地図のルートと実際のルートが違っていることを教えて頂きました。

 普段は登ることに精いっぱいで、細かく地図を読むことはなかなかできませんでしたが、じっくりと地図とコンパスを持って山を歩いてみることは、貴重な体験と学びの場となりました。

 出来れば毎年受けたいなぁ〜と思っています。

 講師の皆様方優しく丁寧な指導をありがとうございました。 
 山麓の学校にコンパスを合わせ  終わりも近く足取り軽く