急登が終わると大朝日岳、西朝日岳がくっきりと見渡せる。
北大玉山手前、祝瓶山への分岐ベンチに誰かが置き忘れてしまったのだろうか?白いタオルと空き缶があった。
帰りに拾うつもりでそのまま進む。
名峰を見ながら気持ちの良い稜線を歩き平岩山に着くと、何か一味違った景色になった。
この辺を境に最盛期には沢山の花が咲いていたのだろうと思えるチングルマやマツムシソウ等の高山植物が目立った。
又見上げる大朝日岳も豪快だった。 |
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B吊り橋 |
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北大玉山より大玉山と祝瓶山 |
平岩山付近より大朝日岳への突上げ |
大朝日岳より縦走路の奥に祝瓶山 |
大朝日岳山頂からの以東岳はガスで隠れていて、竜門小屋へと急いだ。
(※日暮沢から竜門小屋へのコースは林道が荒れて日暮沢小屋まで車が入れず、根子から歩く必要があるとの事である。) |
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中岳付近より大朝日小屋と大朝日岳 |
西朝日岳より中岳と大朝日岳 |
竜門山より西朝日岳と中岳に重なる大朝日岳(後奥) |
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≪二日目(9/29)≫
以東岳が竜門小屋から見える。南寒江山、寒江山、北寒江山と進むごとに以東岳へのコースがはっきりと見渡せる。 |
朝日に照らされる以東岳を飽きることなく見つめながら歩ける事に嬉しさを感じる。
北寒江山前後は雨水のせいか土砂が流され、道が荒れていた。
道を壊さないように、又別な方向に向かわないようにと絶えず足元を見、行く先のペンキマークを見ながら歩いた。
以東岳からは大朝日岳までの道程が何とも言えない光景で並んでいた。
大鳥池を見降ろし、地図を広げて辺りの景色を楽しみ、来た道を戻る。
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竜門小屋付近より月山 |
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北寒江山より三方池と相模山方向 |
登山道の花 |
以東岳より遠くで尖る大朝日岳に連なる縦走路 |
時間に余裕があったので北寒江山から鷲ヶ巣山方面に伸びる尾根の相模山方面へ向かって三方池まで遊びに行ってきた。
池の周りまで道がありこちら側からの眺めも良かった。
この登山道は竜門小屋の管理人さんが草刈りをしてくれているとの事で三面小屋からの様子をよく教えてくれた。
7月中旬頃の姫小百合はびっしり咲いていて熊や蜂も多いコースとの事であった。 |
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三方池付近より以東岳 |
北寒江山付近より大朝日岳 |
寒江山より大朝日岳(奥)〜竜門山 |
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≪三日目(9/30)≫
一面の雲海上に水色の空、その上に雲がまばらに浮かんでいる。まぶしい朝日がのぼり始めると、雲が茜色に染まって行った。
竜門山での光景をじっくりと味わい、大朝日岳に向かう。
風が強いが鋭く尖った大朝日岳と中岳、西朝日岳のうねった尾根の重なりが何とも言えない美しさだった。
大朝日岳からは、ガレ場の急な一気の下り、平岩山までの間はガスられたら、迷いそうな場所が数ヶ所あるが、この辺りも綺麗だった。
北大玉山を越えた分岐点で一息入れた。帰りに拾うつもりだったジュースの空き缶は無かった。
一日目の竜門小屋で一緒だった若い二人連れがこのコースを通ると言っていたので、その人たちがきれいにしてくれたものと思う、さすが山女と山男。
登ってきた蛇引尾根を下ろうか祝瓶山を目指そうかと考える。
予定よりも時間に余裕があり、ペースも落ちていないので初めて踏み入れる祝瓶山への山道に興味を持ち向かう。
大玉山への登りは思ったよりも急登だった。
1319m地点で眼前の祝瓶山に迫力を感じ、きりがないような長い下り坂に入る。
赤鼻尾根分岐手前の水場は木の表示があったが踏み込んでみるとよくわからなかった。
祝瓶山頂手前、鈴振り尾根出合までの長い急登を登りきるとヘトヘトになり、べったりと座り込んでしまった。
山頂はシーンとしており今日の工程を思い出し下山を開始した。
デジカメの電池を使い切って撮影できなかった代わりにじっくりと目で眺めた三日目だった。 |
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