会山行紀行文 2013年
 09.08(日)〜09.09(月)
   雨   曇り後晴れ
(あかだけ)(あみだだけ)
南八ヶ岳
赤岳2899m 阿弥陀岳2805m
参加者 (紀行文) 1914 E/S
13名
(男性4名・女性9名) (写真) 1914 E/S
≪コースタイム≫
≪9/8(雨)≫
新津(5:10)=美濃戸口(9:45)…美濃戸山荘(10:52)…行者小屋(14:10)…赤岳展望荘(16:05)
≪9/9(曇り後晴れ)≫
赤岳展望荘(5:45)…赤岳(6:28)…中岳コル(8:22)…阿弥陀岳(8:54)…中岳コル(9:34)…行者小屋(10:40)…赤岳鉱泉(11:10)…美濃戸山荘(13:22)…美濃戸口(14:10)=もみの湯=新津(19:20)
≪紀行文≫
                            〜〜〜思いカメラを向けると直ぐ隠れ良い写真が撮れない〜〜〜
≪9/8(雨)≫
 NHCクラブの山行で赤岳と阿弥陀岳に登って来ました。
  1日目は雨、翌日晴れる事を信じつつ雨の新津を早朝に出発しました。

 美濃戸口に着いても雨模様、上下の雨具を着け先ずは美濃戸山荘を目指し車道を歩きます。途中何台かの車に追い越されます。
 乗用車は山荘までは入れるのになぜかマイクロバスはは入れません。
 雨が降って居ても車道歩きですので危険個所も無く何時もの様にお喋りをしながら歩きます。

 美濃戸山荘からは南沢コースを歩きます。
 5年前南八ヶ岳に来た時は夏沢鉱泉から入り硫黄岳からの縦走でしたが今回は地蔵尾根から赤岳を目指します。

 雨は止まず途中岩の上に祠の有る場所で昼ご飯を食べる。
 下山して来た人の話によると行者小屋辺りからは風が強く山頂を諦め下山した人も居るとの事でした。
 此処は沢コースで風など少しも無いのに上はそんなに強いの?今回はラストリーダーで参加して居るので心配になります。

 行者小屋近くで若者二人が下山して来たので話を聞きと文三郎道から山頂を目指したが尾根に出ると雨風が強く山頂は断念徹底して下山の事でした。 行者小屋に着くと風など全く有りません。

 小屋に居た若者2人の話によると尾根迄登ったが雨風が強く撤退して来て今日は此の小屋泊まりで私達にも上は雨風が強く今日は諦めて行者小屋泊まりを進められました。此処は風は無いけど上の様子は分かりません。
 展望荘へも携帯は通じません。皆で相談、ここより先えは行かず行者小屋で泊まりたいと言う人も居ましたがリーダーが尾根迄出て本当に風が強く前に進めなかったら行者小屋まで引き返すと言う事で出発しました。

 途中で展望荘と携帯が通じリーダーが様子を聞くと風の強かったのは11時頃で今も風は有るが安全とは言えず小屋としてはどうぞ来て下さいとは言えません。来るならば自己責任で来て下さいとのことでした。
 此処で又相談、天候は回復傾向なので地蔵の頭からの山小屋までの尾根歩き疲れた女性には4人の男性がサポートして小屋まで行く事にしました。

 途中で若者2人が休憩中、山頂からの下山中だそうなので上の様子を聞き展望荘まで行かれるかと聞くと雨風が強く大変厳しいと言われる。
 此処まで来ても雨は降って居ますが風は全く有りません本当にそんなに風が強いの?いよいよ地蔵尾根の核心に入り鉄の階段やハシゴ、クサリにつかまりの登りが始まります。途中のお地蔵さまにどうか無事登れます様に手を合わせお願いしました。

 鎖につかまり緊張しながら岩場の登山道を登り地蔵ノ頭に着き尾根に出たら風など有りません。30分位前尾根は風雨が強く大変だと聞いたばかりなのに、まるで狐に化かされたみたい。
 「途中のお地蔵さんが願を聞いてくれたのでしょうか?本当に助かりました。」そこからは危険個所も無いので難なく今日の宿、赤岳展望荘に着きました。

 今日は悪天候でしたので私達を入れて宿泊者は20人と空いています。昨日は満室だったそうです。(定員は200人)山荘の好意により今日は個室を大部屋の料金で(3人用)5部屋用意して頂きました。(大部屋は一泊2食で9,000円、個室は12,000円)

 又山荘には五右衛門風呂が有りちょうど男性の入浴時間でしたので雨と汗で濡れて居ましたので風呂に入り着替えをする事にしました。
 五右衛門風呂は大きな釜でシャワーを浴びてから男4人一緒に入りました。

 その後何時の様に談話室でアルコールを舐めながらミーテング?楽しくお喋り。此処の山小屋の食事はバイキング方式です。
 欲ばって取ると食べ切れません。皆生ビールを頼んでいましたが私は寒いので持参の菊水1番絞りで乾杯、又、コ−ヒ−とお湯は飲み放題でした。
 食事の後明日好天になる事を祈りながら3人部屋の所2人で広々と寝る事にしました。
 (コーヒーの飲み過ぎで頭が冴えほとんど眠れませんでした、失敗)
美濃戸山荘 雨は止みません
登山口 南沢コースに入る
赤岳展望荘
赤岳展望荘の五右衛門風呂 4人一度に入る
≪9/9(曇り後晴れ)≫
 朝目が覚め外に出ると雨は降っては居ませんがガスが掛かり周りは何も見えません。
 食事を済ませ山荘前で集合写真を撮り赤岳山頂を目指します。
 ガスが切れる事を祈りながら鎖につかまりの登りで山頂小屋の有る北峰に着きました。
 三角点、神社の有る南峰へは一度下ってから登ります。
 この頃よりガスも少しずつ切れてきて遠くの山の頭が雲の上から見える様に成りました。
 余り広くない山頂は人々で賑わい集合写真の後中岳コルを目指し下山に掛かります。
ガスの中を出発 赤岳山頂を目指して 赤岳頂上山荘
人で賑会う赤岳山頂 山頂より南アルプスを望む
赤岳山頂と三角点 山頂より北アルプスを望む

 此処から文三郎道分岐までの間の下りは今回の山行中1番の難所で鎖や岩につかまり前の人との間をあけて、焦らず、急がず、慎重に下山します。緊張の為か喉が渇く。

 中岳の見える鞍部で休憩の後中岳を越え中岳コルに着きザックをデボして空身で阿弥陀岳に登ります。

 此処より阿弥陀岳の岩場の登山道を見上げると先行者?が登って居ました。それは人で無くニホンカモシカです。

 ゆっくりと歩きその後見えなくなりました。
赤岳下山中 赤岳下山中 少し怖い 阿弥岳を登るカモシカ

 阿弥陀岳の登りは急な梯子から始まります。コルからは山頂は見えません。
 カモシカが登って行った岩場の登も有り気を引き締め慎重に登ります。
 山頂は広く眺望は良いのですが未だガスが掛かって居て目の前の赤岳は見えたり隠れたり、見えたと思いカメラを向けると直ぐ隠れ良い写真が撮れません。
 少し休憩の後山頂を後にする。
コルから(阿弥陀岳はピークの先) 阿弥陀岳の登り 阿弥陀岳の山頂
阿弥陀様と山頂 阿弥陀岳山頂で 阿弥陀岳からの赤岳

 登りより下りが怖い、慎重に下山し中岳のコルより行者小屋を目指します。
 斜面につけられた道や急な斜面に取り付けられたロープにつかまり行者小屋に着きました。

 昨日最悪の場合此の小屋に泊まる予定でした。
 今日はお天気も良いので小屋前は我々年寄りと違い若い人たちで賑わっていましす。

 此処で少し休憩の後今日は北沢コースを下山する事にします。
 少し時間は長く成りますが南沢コースより歩き易いです。赤岳鉱泉で昼ご飯を食べ気持良い川添の道を下ります。
下山時見上げた硫黄岳

 堰堤広場を越えた辺りより林道歩きになり美濃戸山荘に着きました。
 此処で大休止、此処からは昨日歩いた車道を下りですので40分で美濃戸口に着きました。

 昨日は登りでしたので1時間余り掛かったのに。此処からはマイクロバスに乗りもみの湯で汗を流し予定より少し早く新津に着きました。久しぶりの梯子場、クサリ場の通過が有ったので翌朝起きると腕が痛かったです。
                     (おわり)
北沢を下山中
下山時見上げた横岳