会山行紀行文 2013年
 06.22(土)
曇り時々晴れ
(わがだけ)
和賀岳

1440m
参加者 (紀行文) 2052M/T
2名
(男性1名・女性1名) (写真) 2051 S/T
≪コースタイム≫
駐車場(5:55)…甘露水(6:05)…ブナ台(6:30)…滝倉水場(6:55)…倉方(7:45)…薬師岳(8:25)…薬師平(8:45)…小杉分岐(9:05)…小鷲倉(9:35)…和賀岳山頂(10:10−10:15)…小鷲倉(10:50−11:00)…小杉分岐(11:22)…薬師平(11:45)…薬師岳(12:00)…倉方(12:35)…滝倉水場(13:10)…ブナ台(13:35)…甘露水(13:55)…駐車場(14:05)
≪紀行文≫
                                   〜〜〜原生自然の山域にお邪魔しました〜〜〜

【真木コース(秋田県側)より】

 長いこと和賀岳の登山を考えていましたが、山域が奥深く渡渉もあるとのこと、行きたいけど私には無理かなぁ〜と思っていました。
 けれど、秋田県側からは大丈夫そうなので、残雪の心配も無くなったこの時期に挑戦してみることにしました。

 真木渓谷入口の標識より30分近く走ると駐車場です。
 駐車場前には立派な避難小屋があります。簡易水洗トイレにきれいな板の間、室内にはゴミ一つ落ちていません。
 本当にきれいな小屋です。外には水が引いてありゴンゴンと流れております。ここでの宿泊もいいな〜と思いました。

 今日は長丁場になります。お天気に恵まれますようにと祈りつつ出発。
 登山口のある甘露水までは15分ほどの林道歩き。登り初めは急登で、少し我慢のしどころです。
 杉林から、大きなシダの生い茂る林と変わり、時には急な所もありますが、九十九折の登山道は歩きやすく快適です。
 薬師岳と和賀岳への標識がやっと出て来ました。和賀岳山頂は遥か〜のよう。体力温存で行かねば。
駐車場前の避難小屋 甘露水からいよいよ登りです 和賀岳まで7.4km、長いな〜

 やがて林相がブナの木に変わり、ブナ台に到着。滝倉の水場で休憩をとり、それから登ること50分ほどで、倉方に着きました。
 これより細尾根の急登になります。
 トラバースした斜面には気が抜けません。ニッコウキスゲやタニウツギの花が気になりますが足もとに注意。
 薬師岳が見えていることが励みになります。
快適なブナ林の登り 唯一の水場滝倉 左奥が薬師岳

 薬師岳山頂の手前の祠に手を合わせ出発。

 薬師岳からは稜線漫歩と言うよりは草原漫歩です。

 一面のお花畑を期待していたのですがまだ早かったようです。

 それでもハクサンチドリにアカモノ、イワカガミと咲いています。

 薬師平には少し見頃が過ぎていましたが、シラネアオイがまだまだ見事に咲いていました。
薬師岳山頂で一息
薬師岳からは草原漫歩 残雪のある薬師平 薬師平のシラネアオイ・ロード

 薬師平から小杉山分岐までは小さなアップダウンの繰り返しが続きます。
 笹に覆われた道を足で探りながらの歩行ですが、良くしたものでこれが意外と道から外れないのです。
 小鷲倉へは笹ヤブを心配していましたが、上りの方はしっかりと刈払いされていました。でも、喜んだのは束の間、小鷲倉を超えたら笹の海が待っていました。
和賀岳はまだみえず小鷲倉です きれいに刈払いされた所も 時には笹の中に埋没?

 山頂へ続く緩やかな道が見えて来ました。これぞ稜線歩きの醍醐味です。
 南斜面にはコバイケイソウの大群落、これだけのコバイケイソウを見るのは久しぶりです。
 山頂近くは雪が消えて間もないのか、咲き始めのチングルマだけでした。
 ようやく山頂、風がつよく寒いので、記念撮影をし早々に下山することにしました。
一面のコバイケイソウ 山頂まであと少し 山頂には一等三角点に小さな祠

 少し下って、和賀岳の姿をしっかりとみることが出来ました。
 ちなみに、土曜日ですが山中で会った人は5人だけでした。

ふろく:(ネットから得た和賀岳の情報です)

 和賀岳の語源はアイヌの言葉で、ワッカ(清い水)から来ているのだそうです。

 縄文時代の頃、東北地方一帯は蝦夷の人々が住んでいて、やがて日本が大和朝廷になる頃、蝦夷の人々はそれとは別の独立国家を築き上げ、その独立国家のひとつに和我という国があったそうです。
薬師岳から歩いた稜線 これが和賀岳で〜す