|
|
|
室谷洞窟前出発点 |
倉谷林道入り口 |
魚止山 |
残雪の状態も悪く又前日の寒波で20センチ以上の新雪が有り亀裂も新雪の下で分からず危なそうな所はストックを差し込み安全を確認しながら歩く。
歩けない所は藪漕ぎ、これがまた大変でなかなか進まない。
1120mピークを越え1056mピーク危険で私には登れない。
Tさんは山登りの達人、重い荷物を担いでも簡単に登りロープを垂らして貰い引き上げて貰う。 |
|
|
|
魚止山取り付点 |
魚止山々頂 |
魚止め山をふり返り見る |
|
素人を連れての山行なので予定よりだいぶ遅れ今日の泊まり場三川分水嶺に着きテントを設営し夕食の後寝袋に入り就寝に着く。
雪山のテント泊は初めて雪を溶かして水作りも始めて、又外は寒くてもテントの中は暖かく良く眠れました。
|
パノラマ写真 テント場からの矢筈岳 |
≪2日目≫(4/23 火曜、晴れ)
眼が覚めると今日は良い天気、朝食前に今日目指す矢筈岳を眺め食事の後出発。
初めは雪の上を歩くも直ぐに藪尾根歩きが始まる。
アイゼンを着けて大きな荷物を担いでの本格的の藪漕ぎは初めてTさんはいとも簡単に進むも私には難儀で体力の消耗が激しい。
1049mピークを越えると青い岩盤の有る所で休憩、右にガンガラシバナの大岸壁が壮大見え細い滝が糸みたいに長く綺麗に落ちて居る。
又此処から藪尾根歩き、振り返り見ると4人パーテーがピークを下って居るの場見える。
下越山岳会の男3人女1人のパーテーで昨夜は魚止め泊で矢筈岳までのピストンだそうで荷物も小さく追い越される。 |
|
|
|
立ちはだかるピークを越えて |
ガンガラシハナの大岸壁 |
左矢筈岳 右下矢筈岳 |
藪尾根を歩いたり雪渓を歩いたりピークを3カ所ほど越えいよいよ前矢筈岳への急登りが始まる。
滑れば止まらないで下まで、ピッケルを持ちアイゼンを蹴り込慎重に1歩1歩25分かけて下矢筈岳、此処で行動食を口に入れ大休止。
お天気も良く大パノラマを楽しんだ後雪渓や藪尾根を歩き矢筈岳に着きました。
「恋いこがれて8年間やっと念願の矢筈岳に登る事が出来ました」。 |
|
|
|
中央のピーク三川分水嶺のテント場 |
矢筈岳の三角点 |
矢筈岳山頂 |
少し下りた風の来ないピークで昼食の後青里岳を目指す。
此処から眺める青里岳途中の尾根も雪が落ちて居て黒々とした藪が見える。 |
|
|
粟ヶ岳 |
パノラマ写真 左粟ヶ岳 右青里岳 |
でも越えなければ青里岳に着けない、藪との格闘が始まり時間を見ようと思ったら時計が無い、藪との格闘でもぎ取られてしまった。
雪の上や藪を歩き山頂近くの尾根に着くと反対側に使える雪渓が有り難なく山頂に着く事が出来ました。
予定では五剣谷岳迄行き泊まる予定でしたが雪渓の悪さや藪に行く手を阻まれ体力の消耗も激しく山頂直ぐ下に雪で風避けノブロックを築き此処にテントを設営しました。
設営が終る頃粟ヶ岳に沈む夕日が綺麗でした。 |
|
青里岳テント場より粟ヶ岳に沈む夕日 |
|
|
|
|
エイの口? その上を歩く |
青里岳山頂? |
風避けの雪のブッロックとテント |
≪3日目≫(4/24 水曜、曇りのち雨)
朝目が覚めると風の音が激しく今日は天候余り良くなさそうなので早立ちする事にしました。
五剣谷岳を目指すがその前に立ちはたかる藪尾根との戦いが待っています。
最初は雪渓を下るも直ぐ藪尾根の始まり、木が手袋とシャツの袖口の間に当たり手首が赤く腫れ痛い。
最初のピークを越え次のピークは雪渓が利用出ピークを巻きます。
前方から男性2人女性1人のパーテーに会う。女性は東京から来たそうです。
杉川から入山したそうなのでTさんが私達は之から杉川へ下山するので情報を貰っていました。
此処からはトレースも有るのでこれから行くルートも分かり少し安心。
五剣谷岳の藪の中の山頂に着く、山頂には新雪が少し有りストックでつつき三角点を見つける。 |
|
|
|
崩れた雪渓 |
五剣谷岳山頂 |
五剣谷岳の三角点 |
その後急な雪渓を下り藪に入る。藪は藪でも今までの藪と違い歩き易い。
途中の雪渓にテントが3張り有りました。風で飛ばされないか、又雪渓が崩れないか他人の事ですがが心配になりました。
銀太郎山からは急な雪の斜面を慎重に下る。
心配した雨も当たり出し雨具を着けて次の銀次郎山を目指す。
此処の下りも雪の斜面を慎重に下り七朗平の水場に着き美味し水を汲み遅い昼ご飯にしました。
冷たい雨は止まず立ったまま朝作ったアルハー米のご飯を食べ此処も急な雪渓を慎重に下り木六山を目指す。
途中の登山道の脇イワウチハの群生が綺麗に咲き疲れた身体を癒してくれる。
木六山に着き予定の山の縦走は終わり後は登山口の杉川を目指すだけ。 |
|
|
|
銀太郎山 |
銀次郎山 |
木六山 |
木六山からの下りも夏道は雪の下の所が多く又急な斜面の雪の上を慎重に下り途中から夏道を歩くも雪で道が分からなくなり少し難儀する。
水無し平のカタクリの群生を期待したのですが水無し平は未だ雪の下。
此処より杉川への道は細く又夕闇が迫り途中からヘットランプを灯して沢沿いの狭い道を下に滑落しない様に木や岩につかまりながら必死で歩きました。
もうこの頃体力は限界、荷物が重い、最後は這うようにして真っ暗な登山口に着きました。
数え歳で70歳もうこんなキツイ山行は出来ないでしょう。
翌朝登山靴を洗おうと見たら何か動くものが川内山塊名物ヤマヒルでした。 (おわり)
|