会山行紀行文 2013年
 02.09(土)〜02.11(月)
晴れ
(おおの)(なべわり)(とうの)(たんざわ)
大野山・鍋割山・塔ノ岳・丹沢山

723m
 1273m 1491m 1567m
参加者 (紀行文) 1507 N/O
3名
(女性3名) (写真) 1507 N/O
≪コースタイム≫
【9日】鳥原P(6:00)=須走IC=大野山登山口(13:30)…山頂(15:00)…登山口(16:00)=民宿「せど」
【10日】民宿「せど」(7:40)=最初のゲート(8:20)…二俣(9:00)…後沢乗越(10:06)…鍋割山(11:40)…塔ノ岳(15:00)尊仏山荘泊
【11日】尊仏山荘(6:56)…丹沢山山頂(8:22)…尊仏山荘…小丸尾根分岐…駐車場着(14:30)=「湯花楽」=新潟
≪紀行文≫
                                〜〜〜雄大な山域が好きです〜〜〜
 待ちに待った3連休です。
 この時期は3連休と言えども、行ける山域は限られています。
 数年前に一人で、そのずっと前平成8年に会山行で行きました丹沢を計画しました。

 今回同行した女子2人は、昨年、会に入会した人たちですが、丹沢も初、山小屋に泊まるのも初めての「丹沢&山小屋」デビューでした。
 ゆっくりの行程を組みました。

 初日は軽い山、大野山に登り、麓の民宿に泊まって、翌朝に二俣から鍋割山経由で尊仏山荘泊まり、翌朝に丹沢山ピストンして小丸尾根を二俣へ下山するという計画です。

【9日(土)】大野山
 高速道を走っている時には富士が見えていたのに、道の駅須走りに着いた時には薄雲がかかり富士は見えませんでした。
 道の駅では奥の方に椅子、テーブルがあり、そこでお昼を食べます。
 大野山は個人でも、会でも、もう何回も来ているのですが、今回行くと何やら大規模な工事をしていました。
 大野山は山頂が牧場になっていて、山頂直下まで車でも行けるのです。
 どうやらこの工事は山頂まで車で行ける道を公園みたいにする工事(?)のようです。
 集落も無くなった奥の奥にあった小学校は、もう「旧共和小学校」と書かれていました。

 トイレがある場所よりも少々奥へ進み、路肩に駐車して登り始めます。
 緩やかなジグザグ道を進むと、最後は模擬木の階段が続きます。私は数えたことはないのですが、少々シンドイですね。
 階段の足元に「イヌフグリ」です。
大野山登山口 模擬木の階段が続きます 階段の足元に「イヌフグリ」
 途中、634mの表示がありましたが、何でも、634mに肖るのですね。
 丹沢山系が見えますが、富士は生憎テッペンだけ観えました。
此処が634mの表示 丹沢山系が見えますが、富士は僅かにテッペンだけ

 大野山山頂は暖かくなれば、この山は子供達で賑わうのでしょう。可愛い木で作ったオブジェが並んでいます。
山頂に並ぶ可愛いオブジェ

 今回は同行の二人が超ゆっくりペースでしたので、コースタイムは全く参考にはなりません。

 さて、今回の民宿が丹沢の麓の集落「寄」=やどろぎの民宿「せど」さんです。

この民宿は丹沢へ来る有名人が多く泊まるらしくて、廊下には有名人の色紙が多く貼ってありました。
丹沢麓の集落「寄:やどろぎ」の民宿「せど」 6000円でこの料理の品数!
【10日(日)】鍋割山・塔ノ岳
 朝食時に丹沢を登る番組でテレビ取材があったビデオを見せてもらいました。

 たまたま、神奈川県の山岳救助隊の仕事をされている方もいらして、登山道の様子やヒルのことなど、色々と丹沢情報を頂きました。

 玄関を出ると昨日は気づきませんでしたが「ロウバイ」が咲いていました。
そういえば松田町で今「ロウバイ祭り」をやっているようです。
民宿「せど」さんの朝食 玄関を出ると「ロウバイ」が咲いていました
 さて、天気は上々です。今日は山頂からの富士を期待して出発です。
 民宿「せど」からは表の国道へ出なくても行ける近道をご主人からお聞きしました。
 宿からすぐの処を右折して中山峠を越えて、県民の森へと進みます。
 数年前に厳冬の2月に一人で来た時には、大倉の駐車場から二俣へ行く林道を進み、最終地点まで車で入れたのです。

 今回は神奈川県等に問い合わせたら、県民の森に車を停めるのが良いでしょうとの話でした。
 が、が・・・・着いて見ると車は満車状態!と言うか、県民の森があるとは言ってもい駐車スペースが本当に少ないのです。
 皆さん、上手に縦列駐車で路肩に停めてあります。 此処にはトイレもあります。

 いよいよ此処から本格的な登山道です。
 渡渉地点があります、と書かれていますが今は立派な橋が掛けられていました。
 目指す鍋割山が見えてきました。
登山口のゲート 鍋割山に至る二俣 木々の向こうに鍋割山

 鍋割山到着です。彼女らが到着するのはこの30分後です。
 小屋の中も、外も名物鍋焼きうどんを食べる人で溢れています。
 ほどなくして席も空き、名物鍋焼きうどんを食べます。食べても食べても減らない感じです。

 数年前に来た時には小屋に到着したのが遅くて、夕食にこのうどんを出してもらったのですが、ビールを飲んだりして申し訳ないけど、残しましたが、今日はお腹も空いていて美味しく完食しました。
鍋割山到着です 鍋割山荘の賑わい 名物鍋焼きうどん

 13:00鍋割山出発。ここからは登山道に雪が見えるため、彼女達二人はアイゼンを装着。
 私は付けなかったのですが、途中「金冷やし」への下りでは雪は硬くなっていて危なかったので、付けました。

 小丸のピークの後に小丸尾根分岐。明日はここから二俣へ下る予定です。
 大丸を過ぎると、アイゼンを付けた箇所、金冷やしへの下りです。
鍋割から富士が観えます 小丸尾根分岐(二俣分岐) 金冷やしへの下り

15:05塔ノ岳到着です。
 鍋割山荘に泊まった時には翌日に塔の岳まできて先ほどの分岐から下山したのです。
 今回は尊仏山荘泊まりで、これは平成8年11月の会山行で来て以来です。
 突然、猫がいることに気づきました!!
塔の岳山頂
塔ノ岳山頂の尊仏山荘に泊まる 尊仏山荘の看板猫

 まぁ、猫好きの私は「ミー君」を追いかけて腹ばいで写真取り捲りです。
 猫を撮るのは難しいです。13年前に捨てられているのを拾って育てたのだそうです。
 猫の雑誌にも「うちの看板猫」として紹介されているし、ネットでも「尊仏山荘の猫」は有名のようです。
 小屋番の若林さんから山の雑誌「丹沢山小屋大全」と猫の雑誌など見せてもらいました。
看板猫「ミー君」 猫雑誌にも「うちの看板猫」として紹介

 ・丹沢には山小屋が20軒? ・丹沢にはテント場がない。 ・宿泊料金は安め。

 西丹沢は非難小屋が多いそんなところが丹沢の特徴でしょうか!

 小屋へ着くと「本日は予約の方だけで満室です」と張り紙がありました。
 公営ならそう謳っている小屋もありますが民営の小屋なら詰め込むのでは?
 オーナーにお聞きしますと、自分は詰め込んで泊まらせるのが嫌いだと。

 外では携帯で近隣の山小屋に空き状況を尋ねている人が多く見受けられました。

 勿論、私たちは予約済みです。

 夕方山荘から富士が観えました。江の島も?
尊仏山荘紹介ページ
 夕食はカレーです。
 副菜は持ち込み自由と言うことでラッキョウ(これは同行者から頂き)キューリのビール付け(これは私は持参)ルーだけでもご飯もお代わり自由です。

 私はルーだけお代わりしました。

 夜半、眼が覚めて外へ出ますと、眼下は一面の煌びやかな街の明かりです。

 丹沢と言うのは首都圏のど真ん中にあるのだなぁ〜と今更にして思いました。
夕方山荘から観た富士 山荘の夕食
【11日(月)】丹沢山
 そして一夜が明けました。 朝食はおでんです。ふりかけも付いているので、ご飯も完食です。
 御来光は終わっていて富士が朝日を浴びて赤く染まっていました。
 (6:56)丹沢山へ向けて出発です。
山荘の朝食 朝日を浴びる富士 丹沢山への道標

 間も無く、目指す先に丹沢山が見えます。(8:22)丹沢山到着です。此処まで足を伸ばすのはへ平成8年以来です。
目的地丹沢山が見えてきた 丹沢山山頂にて 丹沢山山頂からの富士

 再び塔ノ岳へ戻り、珈琲を頂き、下山開始です。
 計画通り小丸尾根分岐を経由、尾根分岐からはもう雪は無く、「丹沢名物?」泥濘です。

 途中、神奈川県山岳連盟会長として丹沢国定公園化運動、県立登山訓練所設立に尽力された尾関廣さんの胸像を観る。
 駐車場着(14:30)
 恐ろしく時間が掛かっていますが新人さん二人はゆっくり、ゆっくりペースなのでした。

 実はコースタイムは私が着いた時間を書いていますが、その前に途中で足を止めて待っていたり、着いてからも待っていたりしましたので、もっと時間は掛かっています。
 その後は「湯花楽」へ行き一風呂浴びて汗を流しました。此処はネットで割引券をプリントしてもっていくと850円⇒600円です。 
「丹沢名物?」泥濘の登山道 尾関廣さんの胸像 「湯花楽」で一浴び

 お風呂に入り、夕食を食べ、神奈川県通過は事故の為、渋滞、新潟県に入ると雪のため、前を除雪車が走っていて速度規制50kmで家に着いた時には日付変更線を超えていました。

 丹沢は新潟からは遠いです。でも、雄大な山域が好きです。

 いつも行くのは冬に限定されるのですがこんど、シロヤシオの咲いている頃に行きたいと思うのです。