会山行紀行文 2013年
 12.14(土)〜15(日)
両日共快晴
(くもとりやま)
雲取山
2017m
参加者 (紀行文) 2070 S/F 
34名
(男性14名・女性20名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪12/14≫
新潟駅南口(6:30)=関越・圏央=日の出IC=鴨沢・お祭り(11:50-12:40)…三条の湯(15:35)
≪12/15≫
三条の湯(6:30)…三条ダルミ(8:55)…雲取山山頂(9:35-10:00)…七つ石山(11:35-12:10)…鴨沢バス停(14:50)=のめこいの湯(15:15-16:10)=新潟(22:15)
≪紀行文≫
                           〜〜〜真っ青な空と残雪、そして富士、感動と安堵の登山〜〜〜
 昨年のリーダー会議で12月開催が少ない為、急遽加えた会山行だった。
 もともと雲取山は幾度か登り好きな山の一つだったが、新潟からの遠さを考えると会山行に乗せることに躊躇いがあった。

 本来は山頂の雲取山荘に宿泊と考えていたものの新潟を朝出発しての計画には無理があり、三条の湯経由の計画を立て案内させてもらった。

≪12/14≫
 今年スキーを含めて11コースの会山行を計画しここまで一つの中止も無くこの日を迎えることになった。
 天気予報も申し分なく、安心して新潟を出発するも新潟県を出るまでに時間が掛かり、大幅に遅れてしまった。

 急遽、登山口手前奥多摩湖湖畔で昼食を摂り、2時間40分遅れで登山開始。
 日没までに三条の湯まで到着したいと願いつつ長い林道歩きをスタートした。

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暖かい陽射しを浴びて昼食(奥多摩湖湖畔) お祭り登山口で準備 長い林道歩きのスタート

 約三時間に及ぶ林道歩きは、広く歩き安い為メンバー同士の会話が弾み時間程長く感じなかった。
 広い林道も最後のゲートをくぐると狭い登山道となり、しかも渓谷に落ち込む場所も少なくなく変化を楽しむ。
 やがて前方上方、斜面に張り付くように建つ“三条の湯”が観えてきたが、観えてからも結構な急登を登らなければならない。
広い林道歩きが延々と続く 斜面にへばりつく三条の湯が観えてきた 観えても結構な急登が続く

 漸く趣のある“三条の湯”に到着。 
 メンバー踏ん張りで、予定より30分遅れ到着で済んだ。

 大きな部屋に案内され我々のみの使用と言うことになった。
 早速名物の“鉱泉”に入り冷えた身体を温め、部屋にある大きなマキストーブを囲んで軽くミーティング。大いに盛り上がる。

 その後の夕食も奥深い山荘にしては美味しい料理が出て、楽しい一時を過ごした。

 明日の早朝出発もあり早々に就寝。
やっと到着。煙が暖かそうに見えた。 楽しいミーティング風景 乾杯から始まった夕食
≪12/15≫
 深夜0時半ごろに火災報知機が「火事です!火事です!」を連呼し、目を覚ます。
 何事も無かったが、それ以降朝まで眠れなかった。

 早朝5時前からメンバーが起きだし登山準備に入る。
 山荘の庭の大釜がお湯を沸騰させており、ポットのお湯を頂く。実に有り難い。
 朝食を済ませ、予定通り未だ薄暗い山荘を出発した。
 歩き始めて間も無く明るくなり、同時に暖かくなり早々の“お色直しタイム”。気温は氷点下だが全く寒くなかった。
出発前に小屋の庭で集合写真 薄暗い登山道を登る 早々のお色直し休憩(随分明るい)

 小一時間程登ると木々の間から富士の頭が見え始め、東の稜線がどんどん明るくなってきた。
 少し木々が日開けた場所に到着した時、タイミング良く“御来光”。しばし日の出を楽しんだ。
 その後は暖かい朝陽があたる登山道を落葉を踏みしめ歩くが、関東の冬山の素晴らしさを味わう。
東の稜線から“御来光”、しばし臨時休憩 陽射しが暖かい登山道

 このコースはメインの鴨沢からのコースと比較し、狭く岩場や梯子、木の橋等が点在しスリルと変化を楽しめる。
 やがて“三条ダルミ”と呼ばれる開けた稜線に出る。 此処からの展望も素晴らしく、勿論富士も観える。
 暖かくゆっくりしたいが長居も出来ず、山頂に向けた最後の急登に向かった。
新しい梯子が掛けてある場所 木々の間から富士が観え続ける 広く明るい“三条ダルミ”(遠くに富士も)

 三条ダルミから30分少々、九十九折りの急登を登っていくと徐々に残雪が増えてきた。
 前方の木々が開けてくると直ぐ山頂。
 真っ青な空と残雪が美しい山頂避難小屋に到着。素晴らしい展望だ。
 山頂は避難小屋を巻いて進むと大きな山頂標と三角点のある山頂に到着。
九十九折りの急登を登る 残雪がまぶしい避難小屋付近 山頂標と富士

 山頂では360度の展望を楽しみ、集合写真に収まった。
 やはり“晴れた”山は最高!と、感謝と感動の一時を楽しんだ。
上(1班と2班)、下(3班と4班) 山頂三角点を囲んで全員の集合写真

 後ろ髪を引かれつつ山頂を後にするも、振り返ると真っ青な空の山頂が美しい。
 次の目的地“七つ石山”までは多少のアップダウンはあるものの明るく広い稜線歩きを楽しめる。
避難小屋を後に下山開始 真っ青な空が美しい(小雲取付近) 明るい稜線で一休み

 稜線歩きの最後の急登を登り切ると広い山頂を持つ“七つ石山”に到着。
 ここで素晴らしい展望と陽射しを“おかず”に昼食タイム。小生は三条の湯特製の“ちらしずし”を頂くが結構美味しかった。
 昼食タイムを終え、いよいよ鴨沢登山口に向かって長い下山が始まった。
 この時点でバスの運転手と携帯が繋がり、バスの待ち合わせ場所を確認する。
七つ石山山頂での昼食風景 いよいよ下山開始 昔お世話になった七つ石小屋

 やがて登山道は植林帯と自然林の間を進む登山道となる。傾斜は少ないものの結構長い。
 少しこのような登山道に飽きた頃、舗装された登山道にでる。本来はここでバスに乗る予定だったが大きなバスに変えた為、バスが此処まで上がってくることが叶わず、バスが待つ鴨沢バス停付近まで歩くことになった。
 此処から鴨沢のバス停までは約20分のメイン登山道であり間違うことはない。
植林帯と自然林の間を下山 舗装された林道に出る 鴨沢バス停に向かう登山道

 予定より20分余分に歩いたためと、若干の歩行遅れで全員が下山するまで時間を要した。
 その後、予定通りに“めのこいの湯”につかり、新潟への帰路についた。
 途中、湯沢付近の高速道路状況で遅れに一層の拍車が掛かり、新潟帰着は3時間弱の遅れとなった。
 ただ全員怪我も無く無事新潟に帰着出来たことに感謝に堪えない。
 とても良い思い出が出来た“山旅”だった。
 (追記)
 小生の会山行を終え様々な問題や課題を体験し学ぶことが出来ました。
 ただ、まだまだツアー感覚でお客様のように参加して居る方も少なくありません。
 LL、SLそして班長さんだけに“おんぶにだっこ”的ツアー感覚で歩かないで、全員が相互に注意を払って歩いて頂きたいものです。
 山では有りえない、考えられない想定外の事が発生するのだから。

 いずれにせよ、今年一年一度の中止も事故も無く小生の会山行を終えることが出来たのは参加者各位のお陰と感謝申し上げる次第です。
 来年は今年の出来事を教訓により良い会山をを目指したいと思います。