会山行紀行文 2013年
 11.14(木)
晴れ
アプトの道
参加者 (紀行文) 883 K/Y
17名 (写真) 1369 A/S
(男性5名・女性12名) (俳句)  557 T/K
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=横川駅(9:30)=碓氷峠文化村(9:40)…関所跡(9:55)…旧丸山変電所(10:20)…峠の湯(10:45)…めがね橋(11:35)…熊の平駅(12:10-13:10)=もみじの湯入浴(14:00-15:00)=新潟駅南口(19:00)
≪紀行文≫
                            〜〜〜幾つもトンネルを抜ける度に紅葉の素晴らしさ〜〜〜

 ついこの間迄「暑ちぇね〜」と言っていたのに秋を通り過ぎ一気に冬型、県境は雪とか。
 前日の嵐がうその様に今日は一転して小春日和、アプトの道に思い馳せて出発。

 途中高速道路から妙義山が急峻な姿を見せる。
 つい先日会友がこの山でお亡くなり車窓から御冥福をお祈りし黙祷。

 横川駅に到着、昔峠の釜飯を買いに大勢の客で賑わっていたとか、身支度を整えて出発。

 アプトの道とは旧国鉄の信越線横川〜軽井沢間を日本初のアプト式鉄道として明治26年開通平成9年(長野新幹線開業の為)廃線。
 その線路跡の一部遊歩道として整備現在は熊の平駅まで延伸されている。

 そんな歴史ある道を歩けるなんてワクワクする。
 途中旧中山道に有る日本三大関所跡の一つを見学し、重要文化財の旧丸山変電所(明治44年電化の為に建造)等を見ながらゆっくり歩く。

  「関所跡 江戸の香残し落葉積」 「埋められし 鉄路の続く道 小春」 「文化財なる 変電所 草紅葉」 

“アプトの道”起点を出発する前 碓井関所跡
遊歩道の戻って終点の熊ノ平へ向かう レールが残っている遊歩道を行く 国指定重要文化財“旧丸山変電所”到着
 
 文化村駅から峠の湯駅間を観光トロッコ電車が走っている、遠足の子供達が列車乗り場から歩いている。

 子供達が私達に手を振り「かっこいいよ〜」と声をかけてくるので、元気が出る。



  「遠足の 子等と手を振る朴紅葉」

≪トロッコ列車≫
:文化村と峠の湯駅間が運行されている
観光用トロッコ列車がやって来た トロッコ列車から手を振る観光客
峠の湯駐車場から観る妙義山の山容 峠の湯
 
 幾つもトンネルを抜けるが、トンネルの内部には明かりが灯り、“頭上ツララ注意”の看板、因みに温度を測ったら10度、チョット冷っとする。
 そのトンネルを抜ける度に紅葉の素晴らしさに皆さんの喚声が上がる。  
1号トンネルが見えてきた 1号トンネルの中を進む 1号トンネルを抜けた紅葉の綺麗な遊歩道

  「冬紅葉 映す碓氷湖 波静か」  「トンネルと紅葉 交互に アプト道」 

碓井湖に到着 3号トンネルから4号5号トンネルが見える 4号トンネルの手前で観光客とすれ違う
 
 いよいよメーンの通称めがね橋(高さ31m.全長91m.使用レンガ200万個)で、先人の偉業さを感じる。
 この橋は上から覗くより、下から見上げる方が圧巻である。
 煉瓦の色も年月を重ね薄茶けている。人間と一緒だねと誰かが言った。

   「赤レンガ 色の薄れて 紅葉濃し」
“めがね橋”の絶景 “めがね橋”の上を歩く あちこちに、このような説明書が見られる
 
 最後に一番長い6号トンネル(548m)こんな薄暗いトンネル内を一人で歩けないよね〜と口々に。
 (もう怖いもの等何も無い歳なのにね〜)

 天井の排気口を見上げたり中ほどの窓から顔出したり。

 4つの短いトンネルを抜け全長5,9kの道程を約2時間かけて歩き通す。

  「小春日や アプトの道を 歩き切る」
アプトの道で一番長い6号トンネル(546m) 6号トンネルには明り取りや排煙の穴がある
紅葉がとても綺麗 最後の10号トンネル 熊の平に漸く到着

 心地好い汗をかき、青空の下でT女史の野点を頂きながら昼食。

 途中の温泉で汗を流し帰路の着く。

 貴重な晴れ間の一日を楽しく過ごせた事に感謝、有り難うございました。

 最後に 帰家穏坐 (きかおんざ)  合掌 
熊ノ平駅から長い階段を降りるとゴール
熊ノ平駅駐車場にバスが待っていた 集合写真