会山行紀行文 2013年
08.29(木)~30(金)
 晴れ時々曇り  曇り時々晴れ
(ふじさん)
富士山
3776m
参加者 (紀行文・俳句) 2091 T/K
17名 (俳句) 2136 M/N
(男性10名・女性7名) (写真)1866 S/T
≪コースタイム≫
≪29日≫
新潟駅南口(6:00)=河口湖IC(10:00)=スバルライン5合目(11:30-12:40)…泉ヶ滝(12:55)…6合目(13:15)…7合目(14:30)…本八合目/富士山ホテル(17:35 泊)
≪30日≫
富士山ホテル(6:00)…6合目・登山指導センタース(8:00)…バルライン5合目(8:30-9:30)=北口本宮冨士浅間神社(10:00-11:00)=河口湖温泉寺・入浴(11:30-12:30)=談合坂SA・昼食=新潟南口(18:00 解散)
≪紀行文≫
                                 ~~~さらに富士山が好きになりました~~~
〖29日(木)〗
 朝の涼しい南口を定刻に出発しました。
 全員が揃ったところで、リーダーから注意事項の説明です。「今回は富士登山経験者7名、初めての方10名。かなりの混雑が予想されるため迷子にならないように。高山病の為に体調の悪化した人は、現時点より低い小屋に留まり、翌日5合目で合流します」
 これは事前のプリントにも明記されていました。初心者の私は、密かに1泊分のお金を用意してきました。
 日本一の富士山、高い高いハードルで不安がいっぱいの出発です。

 高速道(関越道・圏央道・中央道)~スバルラインの駐車場はスムーズです。しかし5合目は人と車で溢れています。
 世界遺産登録の影響か?、登山者もさることながら、観光客の多さが目につきます。
 ここはすでに2300m。ゆっくりのランチ時間で、体を高所に順応させます。 
    *富士登山 世界遺産で賑いし(三枝)
スバルライン5合目駐車場 観光客と登山客が溢れています いよいよスタートです

 出発時は登山道も広く平坦で、ゆっくりと体や足慣らしに最適です。
 のどかに牛の背に跨って下山して来る人もいます。まだまだ花を見る余裕もあります。
    *五合目の 賑いよそに風さやか

 6合目で休憩。やはりこちらもごった返しています。安全指導センターがあり 数か国語の案内プリントが用意されています。
 見渡せば確かに色んな国の人々、老若男女様々です。ツアー客も多く休憩所が狭く感じます。
天気も良し、下界も見えています 休む登山客もチラホラと出現です 振り返れば、「もう、こんなに・・・・」

 7合目に向かいます。傾斜がきつくなり始めます。定期的に休みが入りますが、またすぐに疲れます。
 若者たちはどんどん追い越していきますが、彼らも私たち以上に休みます。結局は、カメの歩みの方が効率的のようです。
    *若人ら金剛杖の富士登山
見上げれば、先はまだまだ遠い 溶岩の山塊、段々疲れも増します 天気はいいものの、更に寒くなります

 7合目到着です。2750m、気温17度。山小屋が多くなり、まるで富士山村のようです。救護所はすでに8月26日で終了しています。
 ここからがきつい登りです。風も霧も様々に出てきます。ごつごつとした赤や紫、黒の溶岩が現れ始めます。
    *触れてみし 赤き溶岩登山道

 足並みが乱れはじめる方も出ます。リーダーの「大和なでしこ 頑張れ!」の声に励まされます。
    *黙々と富士登拝や霧流る

 8合目3020m到着です。気温が一段と下がり、ウインドブレーカーが必要になります。山道も細くなり行列になる所も多々あります。
 本8合目までは近い距離ですが、さらに登ります。「まだかねー、まだ見えないよねー」と弱音も出ます。
 酸素が薄くなっていることがもろ解かります。ひたすら一歩一歩と前進のみ。
 ほぼ予定どうり本8合目の山小屋・富士山ホテルに着きました。3400m、気温9度。
 夕食は全員揃ったところで 定番のカレーを頂きます。明日に備えて、早々に横になりました。
8合目の小屋が見えています 8合目、3250mに到着! ようやく本八合富士山ホテルに到着。
〖30日(金)〗
 夜中、台風の影響か?、風が大きな音を立て吹いています。
 朝4時起床。風が強いためこのまま山小屋でご来光を見ることになります。
     *御来光 待つ賑わいの八合目     *刻々と みな赤く染め御来光(三枝)

 風が強く、時に柵につかまりながらですが、厳かな感動の一時です。
 朝食後 風速20mにもなる気象条件悪化で、山頂踏破は中止と決まりました。
 これより上は猛烈な風が更に勢いを増す事が考えられ、山頂へ向かう事は無謀でしょう。すでに下山しているグループもあります。
     *初嵐 富士山頂を諦めし(三枝)  
御来光直前、左下は山中湖 明るい陽が射してきました! 雲海に輝く、富士の夜明けです

 6時に下山開始です。とにかく寒い!、全員完全武装です。下山道は火山礫や小石が多く、滑りやすいが足並みが揃いスムーズです。
     *パチパチと 雨具に小石初嵐

 8合目、7合目は風はありますが、休憩の度一枚づつ脱ぎ始めます。上から樹海や山中湖などを見下ろしながらの下山です。

 5合目、全員無事に着きました。空は青空、ただ風のみ賑いもほぼ同じ。
 しかし、この後も2日間位は登山は無理として、引き返して行く登山者も見られます。
砂礫道を慎重に下ります 間違えないように、標識を確かめつつ 昔は強力、今はブルの荷揚げ

 帰路の途中 「北口本宮冨士浅間神社」に立ち寄り、今回の富士登山の無事を感謝し次回は山頂まで行かれるようにと、お願いをしました。
 なおこちらは冨士吉田口の1合目からの登り口となっているそうです。  
ここまでくれば大丈夫!、6合目 浅間神社の見事な参道 本殿にお参り

 下山して、車窓よりしみじみと先ほどまでいた富士を眺め、「やっぱり富士山は美しい」と思いました。

 さらに富士山が好きになりました。

     *秋の富士 横すじ笠の雲被り

 談合坂SAではフェーン現象の様な猛烈な暑さ、新潟は秋雨の気候、この1日で4つの季節をすべて味わったような感じです。

 最後にリーダーをはじめラストリダー、しっかりと見守ってくれた班長さん、メンバーの皆さん有難うございました。
                          
                                 (おわり)