会山行紀行文 2013年
 07.25(木)
曇り一時小雨
(やひこたいまつとざん)
弥彦松明登山
634m
参加者 (紀行文) 1866 S/T
15名
(男性9名・女性5名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
弥彦駅集合14:00〜弥彦神社参拝14:30〜3合目15:05〜里見の松・あづまや15:40〜九合目・稜線(16:00-16:45)〜山頂・奥の院(17:05-17:30)〜9合目(17:45-18:40)〜弥彦神社20:00〜街中パレード〜弥彦駅20:40〜懇親会(20:45-21:20)・解散21:30
≪紀行文≫
                             〜〜〜松明隊が下る様は、壮観であり、厳かな感もあり〜〜〜

  弥彦村の「弥彦燈篭まつり」は、なかなか盛大な祭りです。奉納神楽・大燈篭巡行・大民謡流し・大花火大会などなどたくさんの行事があり、「やひこのひまつり」として国の重要文化財に指定されています。

 その行事の一環として、弥彦山頂から松明をかざして下山する「弥彦松明登山」も毎年行われています。

 各山岳会から多数の参加者があり、今年も厳かに粛々と執り行われました。

 例年、楽山会も参加しており、今年は15名の善男善女が参加してきました。
駅前の看板 街中は神輿など出て、祭り一色です 弥彦神社では奉納神楽も

 弥彦駅に14時集合、先ずは弥彦神社の神殿に参拝してから登り始めます。
今日の天気予報では、どうも雨は避けられそうにありません。低い雲の重い空の下、しかも湿度もかなり高く、決して快適とは言えない日ですが、時間はたっぷりあるのでゆっくりと登ります。
 登山口近くの茶屋では、弥彦山岳会の人たちが松明の準備に余念がありません。いつもいつもお世話になります。茶屋の方からは、参加に対する感謝のコーヒーなど頂き、元気よく登ります。
時には薄日も射す登山口 五合目到着 ヤマユリに迎えられて更に高みへ

 今にも降り出しそうな天気ですが、時には薄日も射す変な天気でもあります。
何度か休憩しながら九合目の稜線へ。この時に雨が降って来ました!、しかし、弥彦の神様のご加護か、食堂前テラスの屋根の下へ駈け込んで、危うく濡れ無くてセーフ!でした。
 まだ、奥の院での神事には時間があります。しばし、このテラスの下で雨宿り兼酒盛り?です。
厳かに奥の院での神事 会を代表して、高橋会長の玉串奉奠 日本海に沈む夕日も神秘的です

 やがて、奥の院では神事が執り行われ、神主さんのお祓いの後、各山岳会代表による玉串奉奠です。
こうして、今にも降り出しそうな天気も、夕日が見えるまでに回復してきて、無事に奥の院での神事が終わりました。不思議な事に、絶対に雨具着用を覚悟させる天気が、見事に回復し、とうとう最後まで降らなかったのです。
 雨を恐れて我々は九号目テラスで夕食とし、やがて降りてきた本隊に合流して松明を預かり、松明登山隊の人となったのです。
 松明点火! 先頭は楽山会の提灯看板です 下山後は弥彦神社に向かいます

 山頂から一列となって150名ほどの松明隊が下る様は、なかなかの壮観であり、厳かな感もあります。
茶屋で新しい松明に取り換え、更に新しく列に加わる人もいて、総勢は300名ほどになりました。ここで隊列を三列縦隊に整えて行進し、弥彦神社神殿に神妙に並びました。
 宮司さんから労いと感謝のお言葉を頂き、いよいよ最後の市中パレードへと移りました。
一同、神妙に神殿前に整列 宮司様より労いの言葉を頂きます 市中行進の様子

 ボーイスカウトの鼓笛隊を先頭にして、神社境内を抜け、やがて正面鳥居をくぐって街中へと進みます。 
 先程まで聞こえていた民謡流しの音曲も消え、大きな爆音を響かせていた花火も休んで、沿道の人達みんなが私たちの行進を拍手で迎えてくれます。

 「おつかれさ〜ん」や「ありがとう!」の声もかかります。
 昨年も感じましたが、山から霊気を運ぶ松明隊は一種の英雄?なのでしょうか?、皆さんの温かい拍手がとても優しく、行進する自分たちも見物の皆さんも一緒になって盛り上がり、町中に一体感を持たせてくれるのです。

 終了後の懇親会の席上で、各山岳会に弥彦神社からの感謝状が伝達されました。長年に亘る参加に対する感謝の表彰です。
 長年続いている「松明登山」ですが、参加者は減っているそうです。我が楽山会も、季節を問わず登ってその恩恵に預かっている弥彦山、集中登山や新年登山、個々の会員においても、折々に登っている弥彦山。
 最も身近な山として、何にも代えがたいほどのお世話になっている弥彦山の松明登山です。
 来年からはもっと参加者を増やして、日頃の御礼に代えたいものです。 
沿道の拍手に沸くクライマックス
弥彦神社より頂いた感謝状 今回参加の一同、集合写真