会山行紀行文 2013年
 06.17(月)
晴れ
(かなぐらやま)
金倉山
581m
参加者 (紀行文) 1858 M/O
20名
(男性6名・女性14名) (写真) 2011 Y/O
文中俳句 557 T/K
≪コースタイム≫ 歩程1時間50分
新潟駅南口集合(7:00)=関越道見附中ノ島IC=R17、R291経由=小栗山闘牛場(8:50)…小栗山木喰観音堂(9:00-9:30)…(遊歩道)幡持山(10:50)…金倉山(11:20-12:30)…金倉山駐車場12:35=山古志あまやち会館(13:10-15:00)=新潟駅南口(17:00)解散         
≪紀行文≫
                                〜〜〜微笑仏と山古志の緑に心癒されて〜〜〜

 金倉山は小千谷市と旧山古志村との境にあり、山麓一帯は棚田と錦鯉の養殖地が点在しています。
 この地域は2004年に発生した中越地震により甚大な被害を受けましたが、その後復興も進み、今は更なる復興を目指して前進し続けているといいます。

 今回、偶然お会いした闘牛の牛を飼育しているお父さんの笑顔、集落全体で大切に守り続けている小栗山観音堂、そして金倉山山頂から見た美しい棚田、どれもこれも心に残るものばかりでした。
 
 リーダーさん、楽しく同行して下さった皆さん、俳句を詠んでくれた何時までも元気な私の叔母に感謝、感謝です。

 梅雨とは名ばかり、今日も快晴の新潟駅を定刻通り出発します。
 農家の皆様には申し訳有りませんが、今年は楽山会の晴れ男・晴れ女が頑張り過ぎているのです。

 小千谷闘牛場駐車場に着くと、首に綱を巻いた山古志闘牛のモニュメント(見守り岩)が待ち構えていました。

  「 緑陰(りょくいん)に見守りの岩地震の里 」

 全員で準備体操を終え、小栗山観音堂へと向かいます。

 ここは闘牛の里で、途中で出会った村のお父さんが、自慢の牛を見せてくれました。

 「 角突きの牛舎あちこち青田風(かぜ) 」
隅に牛形の大岩が飾られています。
いざ、出発です。 「こっちが横綱だよー。」  「どーだい。いい牛だろう。」

 小栗山観音堂には200年以上も前に木喰上人が1本のイチョウから掘り出したという33体の「微笑仏」が安置されています。

 「 木喰(もくじき)を語る村人堂(どう)涼し 」
 
 「 観音堂前に後に茗荷竹(みょうがたけ) 」
心癒される仏様です。 世話人さんから謂れを聞きました。

 「 名水の清水含みて登山口 」

 観音堂前から登山開始です。 最初、畑の中を通る山道は急坂が連続します。

 「木苺(きいちご)を一粒口に急登へ 」

 やがて山道は、スギ林からブナ林へと変化していき、気温もグングン上がってきました。
 蒸し暑いなか、ゆっくり登ること40分、407メートルのピークで休憩です。
 リーダーが持参してくれた冷たいフルーツで皆、元気回復!
 
 遠くに越後三山(?は・な・こ)が輝き、眼下には小千谷の町並みが広がります。

 「 万緑(ばんりょく)の果(はてに)に三山くっきりと 」
順番に甘露の水をいただきました
キイチゴが鈴なりでした。 小千谷の街が一望です ハ・ナ・コさんです。

 「 稜線の木陰流れる汗をふく 」

 林道分岐を過ぎて、更に暖なアップ・ダウンを繰り返しながら登り続け、560メートルの幡持山で2回目の休憩です。

 石碑が建っていて[ 延喜式内 三宅神社奥の院 ]とあります。

 ここまで来れば山頂までもう一息、草やぶの急坂を頑張って登ります。

 時折現れるヤマツツジのオレンジ色やオニアザミの紫が鮮やかです。
木陰は涼しいですー。
ここがハタモチ山の山頂です。 山つつじがきれいです。 鬼アザミも素敵です

 登山開始から約2時間、皆、元気で山頂に到着しました。

 早速、展望台へ上がってみると越後三山や毛猛山が真近かに望めます。
 山古志の棚田もきれいです。

 お待ちかねのランチタイムは、野点(のだて)も楽しみました。
 楽しい仲間と澄んだ空気の中で、ゆっくりと豊かな時間が流れます。

 「 金倉(かねぐら)の峰の野点(のだて)や風薫る 」

 「 棚田みな青田となりし地震(ない)の村 」 
山頂展望台に着きました。
今日も豪華です。 デザートお一ついかが。 野点(のだて)を一服いただきました。
山古志の棚田風景です。

 
 下山し、温泉に浸り、帰りの車中では歌を唄いながら予定通り新潟に到着しました。
金倉山山頂展望台にて集合写真