会山行紀行文 2013年
 06.09(日)
晴れ
(しらとりやま)
白鳥山
1287m
参加者 (紀行文) 2013 A/A
22名
(男性14名・女性8名) (写真) 2090 T/H
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=新潟西IC=親不知IC=坂田峠(8:45−9:10)…シキ割…白鳥山(11:40−12:45)…坂田峠(14:35−15:00)=朝日町たから温泉(15:45−16:45)=親不知IC=新潟西IC=新潟駅南口(19:10)
≪紀行文≫
                          〜〜〜山姥伝説とヒスイ・金鉱床のある北アルプス最北の峰〜〜〜

 山行案内に白鳥山は「朝日岳と親不知を結ぶ栂池新道のライン上に位置し、富山県と新潟県の県境の山でもある。」 登山口から標高差600m程度であるので参加申し込みをした。
 リーダーからの登山計画書を見ると参加者の男女比率が男性64%と構成比が通常の山行と明らかに違っている。なぜだろう?

 連日晴天の続く県内の天気、当日も降水確率は低く絶好の山行日よりだ。
 リーダーの下見をした時は、マンサクの花やかたくりの花が見頃であったとの説明を聞きながら、親不知ICを降り、国道8号線を富山方面に向かい県境である境川を過ぎ直ぐ右折し県道・林道を海岸線から600mの坂田峠駐車場に到着。駐車場は人気の山なのか満杯である。

 各々準備を整え出発、数分程歩くと十字路があり右側が白鳥山の登山口である。

 リーダーから「いきなり急登がはじまりますが、この急登を越せば後は、楽な尾根歩き」とのこと。
坂田峠は、橋立金山経由の山廻り旧北陸街道と栂海新道がクロスする地点です。
ここでゆっくり登山準備。
満開のタニウツギに見送られて元気に出発。 少し歩くと登山口です。右の山道に入るといきなりの急登、ここは金時坂、栂海新道の一部です。

 説明どおりの急登を途中、木陰での休憩を挟み50分程で金時坂ノ頭に到着。

 その後は左に火打山を見ながら木陰の中を緩やかに進む登山道である。

 時折、雪渓があり、マンサクの黄色い花やイワウチ草のピンク、タムシバの白が青空に映えて心をなごませる。  
急登を登り終え、涼しい木陰で汗をぬぐいます。この日は実に暑い日でした。 白鳥山は雪を抱いた山容がオオハクチョウの姿に似ていることから付いた名前、山スキーのメッカでもあります。まだ残雪が豊富でした。 雪を踏みしめ登りますが、雪融けの際にはカタクリやイワウチワ、ショウジョウバカマなど可憐なお花がいっぱい咲いていました。

 出発から2時間程で山姥平に到着すると前方に山小屋が見え、屋根の上には人影がある。
 ここからは登山道の両脇にはカタクリの群生地、カタクリロードだ。
 左側に雪渓が美しい北アルプスの山々が見えてきた。
カタクリロード、もう初夏だと言うのにカタクリも沢山咲いていました。 タムシバの花吹雪の中を登り、ふと見上げると満開の大輪の花。 山頂近くからは、素晴らしい展望が開けます。もう一息です。

 20分程で白鳥小屋のある山頂に到着、山頂にはステンレスの板をくりぬいた白鳥山1,286.9の看板がある。

 各自それぞれの場所で素晴らしい眺望を見ながら1時間のランチタイムである。

 小屋脇の鉄製のはしごを登ると屋根の上の展望台がある。
 おおおおお!360度の大パノラマ「前面は北アルプスの山々」「左手は妙高方面の山々」「右手遠方に剣岳」「後は親不知の日本海」まさに絶景である。
 いつまでも眺めていても飽きないがそろそろ出発時間だ。
頂上小屋が見えました。屋根の上が展望台になっています。そこに人の姿も。 白鳥小屋、名前も良いですがきれいな立派な小屋でした。屋上の展望台からは360度の大展望。剱岳も見えたよ。 見えているのは栂海新道南延稜、正面の白い大きな山が白馬岳か朝日岳かで大論争、結論は先送りとなりました。

 白鳥山の看板の前で記念撮影をして下山を開始。

 夏道、雪渓を繰り返し途中でシラネアオイの群生地を見たり、急登の登山道を注意して降り予定時間より早く駐車場に到着する。

   下山後は、富山県朝日町にある「たから温泉」で入浴後、名物「たら汁」の食味と白鳥山の素晴らしい景色を話題に疲れを癒した後、バスで帰路についた。
元気なシラネアオイにも励まされ、賑やかに下山です。  去りがたし、またいつの日か訪れん!


 天候に恵まれ、残雪の山々や癒やしの花々、天然温泉とたら汁と本当に充実した山行を楽しむことができました。

 これもリーダーをはじめサブリーダー・ラストリーダーの皆様のおかげです。

 深く感謝いたします。

 栂池新道を開かれた“さわがに山岳会”の皆様にも感謝し紀行文をおわりとします。
満面の笑み、皆さん満足の表情です。
素晴らしい山に案内してくれてリーダーさんありがとう。