|
さてさて、私等はお花どころではありません。
8時半に集合し、まずは装備の確認と基本的なロープワークの練習です。
まず何よりも大事なことは、セルフビレイ(自己確保)を絶対に忘れるなです。
分かりましたか。
ロープの結び方は沢山覚えることはありません。2つだけ、それをしっかり確実に覚えること。
8の字結び(エイトノット)と巻結び(クローブヒッチ、インクノット)できますね。但し、不安を感じたり、なんか変だなと思ったらそこでストップ。
まぁいいやなんとかなるさは絶対禁物、正確さ確実さは絶対条件よ。
懸垂下降もフリークライミングもベテランがしっかり確保しますから、恐がらずに伸び伸びとやって下さい。
1時間ほど駐車場で講習でしたが、その間も登山者が不思議そうに見ながら通り過ぎて行きます。そして、ザイルや道具を分担して持って、岩登りのゲレンデ、カッタン岩に向かいました。 |
朝の雨も上がり晴れてきましたが、風が強く吹きっさらしの岩場は寒くてたまりませんでした。角田岬駐車場には車がいっぱい、こんな日でもお花を求めて角田山は大賑わいです。 |
午前中は緩斜面で、とは言え転落すれば恐い岩場ですが、まずは懸垂下降の実践練習です。
半数以上の方が初めての体験、最初はおっかなびっくりでしたが、1回やればもう大丈夫、様になってきました。
しかし吹きっさらしの岩場、50mロープを2本垂らしましたが、とにかく待ち時間が長く、寒さで身を縮めてのトレーニングでした。
溜まらず、お昼の休憩を早めて風の当たらない笹薮に逃げ込みました。
その分ランチタイムはゆっくりでき、その間にいろんな結び方の練習もしました。笹薮の中にはちらほらと雪割草も見れました。 |
|
|
|
まずは緩斜面で懸垂下降の練習です。緩斜面とは言っても転げ落ちれば大事、真剣勝負なのです。安全のため、アシストのお二人が下で確保してくれています。 |
早く俺の番が来ないかな。寒さこらえて待ってます。 |
対岸の灯台コースは次々に列を作って登山者が登って行きます。 |
|
|
|
中には立ち止まってこちらを見ている人も居りました。ほんのちょっぴり優越感を感じます |
大ベテランのS女史、毎年参加してくれる鏡のような方です。気合も十分、格好いいですね。 |
とにかく寒かったので、午前中は早目に切り上げて、風の当たらない笹薮に逃げ込みました。雪割草を見ながらのランチでした。 |
午後からは、陽も射し風も緩み、気を引き締め直して垂直10mの岩壁で懸垂下降とフリークライミングを体験しました。
初心者の方も果敢に挑戦し、存分に楽しまれたようでした。 貴重な体験だったと思います。
ところで、ロープワークや岩登り体験なんて何のためにやるの? 沢登りやロッククライミングする訳じゃなし実際に必要なの?
しかりごもっとも、会の一般山行ではロープを使うことなどほとんど無いでしょう。
でも、登山道を歩く一般山行でも、トレッキングでも自然を相手の山歩きである以上何でもありの世界なのです。 |
|
もしもの時に助けになることの1つにロープワークがあるのです。
それと、地形図の読み方や救急法、ロープの利用法を習得すると、何よりも事故を起こさなくなるのです。
面倒なことは別にしても、カッタン岩でトレーニングしている皆さんを見て感じたことは、皆さん楽しんでいたことでした。
実際楽しいのです。こうして、技術と同時にたくましくなっていくのだとつくづく思った次第です。
おわり
|
|
今回アシストしてくれたKさんの模範演技です。垂直壁を難なく登って来ますが、安全のためロープでの確保は欠かせません。 |
ヘルメット見ただけで技量が分かります。このロープさばきは只者ではありませんね。岩上に根を張ったようにどっしりと、皆の確保をしてくれました。 |
|
|
|
1回やればコツも覚え、身も軽やかに降りて行きます。この方は一番若いFさんです。勿論初めて。この日のためにヘルメット、ハーネス、8環などを新調したとか、意気込みが違います。 |
猿も顔負けのKさん、沢歩きにも長けている有望株です。 |
初参加のHさん(エッチじゃなくイニシャル)。勇猛果敢、恐いもの知らず。すごい女性です。 |
|
|
|
謙虚で慎重で飾りっ気のないKさん。技術も体力も申し分なし、これで高所恐怖症なのですと。 |
初めてと言いつつ岩に取り付いて行ったNさん、病み付きになりそうとのご感想でした。若さですね |
見上げる皆さんの目は、和やかな中にも真剣でした。はてさてこの日の成果はいかに |
|
|
|