雨中の雪山登山は辛いものです。それに不測の事態が起きるかもしれません。
そんな訳で2日後の晴天を待って5日の実施となりました。
『今回出られなかった人はゴメンナサイ。また次の機会にご一緒しましょう。』とリーダーから慰労のメッセージを預かりました。
今朝は雲ひとつない快晴になりました。先ずは入念にストレッチをして出発です。雪解けが進み増水して林道は沢のようです。
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歩いた軌跡(GPS)
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入念にストレッチをしました |
林道は雪解けが進んでいました |
雪解け水の流れの中を歩きました |
なだれ跡のデブリも越えて行きました。今日のパーティーはスキー隊4名とワカン組10名の編成です。 雪は締まって快調に歩けます。
雪消えの路脇には美味しそうなフキノトウが顔を出していました。
突然リーダーから「現在の位置を確認しなさーい!」と指示が飛びました。
檜又谷からの水流と蓬沢が合流する地点を見下ろす蓬沢の右岸斜面に居ることを確認しました。
「地図は仕舞っておいてはだめだぞー!」 |
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雪崩のデブリを越えて行きます |
スキー隊とワカン組です |
読図して位置確認をします |
杉林を抜けると視野が広がりました。 青空と雪山のコントラストがとてもきれいです。
対岸の斜面には雪崩跡が、ブナの幹周りはすでに根明けが始まっています。春ですね。尾根の取り付き地点に到着しました。
下山時の目印にとリーダーがペナント旗を立てました。
夏道はここから沢から離れて一本調子の急登で高度を上げていきます。もっとも夏道は雪の下なのでGPSで位置を確認します。 |
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一気に視野が開けました |
下山時の目印にペナントを立てました |
GPSで位置確認をします |
振り返ると真っ白な仙ノ倉岳が姿を見せ始めました。
ワカン組もスキー隊もぐんぐん登っていきます。
高度計は1080mを表示しました。胸突き八丁の急坂が続きます。
1250m付近から夏道は東へトラバースして行くのですが、われわれは尾根を直登します。 |
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一本調子の急登です |
スキー隊も頑張ります |
急登が続きます |
やがて緩斜面になって1330m地点に着きました。
足拍子岳からシシゴヤノ頭に続く峰々が屏風のように迫ってきます。
「ザックをデポして空身で往復するー!」とリーダーから指示が出ました。目前の稜線コルまで急斜面を登るのです。
稜線上は風が強いだろうと雨具の上に防寒具を着込みました。40度の急斜面を一歩一歩登って行きました。
脇を斜行していたスキー隊のO大先輩の姿がみるみる遠ざかりやがて、稜線上へ消えました。スキー隊は速いのです。
稜線上に飛び出しました。真正面に大源太山が見えました。「素晴らしい!」大パノラマです。 |
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1330m地点に到着です |
稜線コルを目指して登ります |
大源太山が圧巻です |
大源太山を囲むように七ツ小屋山から巻機山へ続く山々がぐるっと見渡せます。
みなさん「素晴らしい!」を連発して山座同定に余念がありません。
景色を楽しんだ後はスキー隊は滑降に移り、ワカン組もグリセードに尻セードで後に続きました。下りはあっという間です。
「嗚呼、楽しかったー。」元のデポ地点まで下りてきました。 |
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山座同定に余念がありません |
下りはるんるん |
尻セードは速いぞー |
リーダーが下見してランチのための取って置きの場所をみつけておいてくれたのです。
早速シャベル組がテーブルを作ります。
みんな並んで座って楽しいランチが始まりました。
雪のテーブルに持ち寄りの手料理が並びます。
楽しい時間は瞬く間に過ぎ、後は来た道を下るだけです。
3時前に全員無事に下山しました。 |
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楽しいランチ風景 |
今日は車窓からみえる雪山がとってもきれいです。
雪山を見ながら、お酒が美味しいとなれば、自然と山の歌で盛り上がる構図ですね。O先輩の名調子に全員が酔しれました。
今日は絶好の晴れ日と心憎いリーダーの計らいで大満足の一日となりました。 (おわり) |
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美味しそうなフキノトウが顔を出していました |
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