会山行紀行文 2013年
 03.10(日)
晴れ後曇り・雪
(こもちやま)
子持山
1296m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
32名
(男性17名・女性15名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:10)=群馬天文台駐車場(10:00)…(林道)…登山道(10:50)…子持山(11:40-12:20)…無線中継所(12:40)…(林道)…群馬天文台駐車場(13:50)=新潟駅南口(17:40)
≪紀行文≫
                                   〜〜〜風にも雪にも負けないぞ!〜〜〜
 雨と雪と強風、思いっきり天候が揺れた日でした。                               
 本来の登山目標は、笠堀の大山を中心に、周辺の尾根を縦走することでした。しかし、前日の夜7時の気象情報を見て、強風下の雨・みぞれは、私を含めて年寄り集団には耐え難いほど辛いだろうと思い、笠堀方面の山行は諦めました。
 参加者の中には笠堀現地の大谷ダムに自家用車で直行する方が何名かおられましたが、その方々には電話で今回の山行参加は諦めていただくよう連絡を入れました。
 しからば、福島か、群馬か、長野かと考えた時、強風化下で雪が降ると、片側一車線区間がある長野や福島の高速道路は通行止めになるリスクが高いので、高速道路の通行止めリスクが低い群馬県に向かうことにしました。
 もともと雪と戯れることに主眼を置いて計画した山行でした。場所は違えても登山のコンセプトは守りたいので、前夜遅くまで気象情報と睨めっこし、三国峠から稲包山を目指すことにして床に就きました。

 朝起きて、パソコンで気象情報をチェックすると、気象模様はさらに悪化していました。専門家の予想が楽観から悪化傾向に修正される時には気を付けたほうが良い、こうした時には安全サイドに動いたほうが良いと思い、より南の子持山に登ることにしました。

 県境のトンネルを抜けると空気は穏やかで、いつもの群馬のお天気でした。新潟県走行中はバスがふらつくほど強い風が吹いていましたが、風もほとんどありません。これならば三国峠方面に行けるのではないかと気持ちが揺れました。
 BやB上設定なら早めに昼食を摂り、天候悪化の時間帯に備えれば何とかなる、行っちまえ!となったかも知れませんが、今回の山行はC上設定、慎重に、慎重にと自重して子持山に向いました。
 結果を見れば、自重して正解でした。帰りに目にした県境の峰々は雲に覆われ、雪が降り、強い風が吹いていました。

 子持山は一般的には、名所や見所の多い子持神社側から登られていますが、山頂の下場に鎖やハシゴが付いた岩場があるので、そこに雪が着いていると厄介だと思い、群馬天文台方面から、無線中継所に通じる林道を経由して、小峠からの登山道に乗って登りました。                     

 安全サイド、安全サイドと対応したつもりでしたが、標高1100m付近からは天候がくずれ、気温が一気に下がり、冷たい強風に煽られて、陽だまり山行のはずが震えながらの山行になってしまいました。

 まだのどかな陽気です。群馬県立天文台のバス用駐車場は広いので、ゆったりと出発準備をしました。群馬県立天文台はバスの後方、小山のてっぺんに建てられていて、駐車場の左からきれいな専用歩道が通じています。群馬県立天文台には大きな観光バスも来ていました。
群馬天文台の駐車場で出発準備 準備運動も怠りなく 前方カーブの先辺りから林道に入る

 我々は駐車場脇の車道を200mほど進み、右手の林道に入ります。
  林道はくねくねと曲がりながら、標高1200m弱の尾根上の無線中継所まで続いています。林道は日当たりが悪いからでしょうか、路上の雪はテカテカに凍っています。慎重に歩きました。
 駐車場から車道、林道を小一時間歩くと、林道が尾根の鞍部に交わります。
 終点の無線中継所まで林道を歩いて、無線中継所から尾根伝いに子持山の山頂に向かうのが、一番労力を要しない登り方なのですが、あまりにも安直なのと、単調な林道歩きにも飽きてきたので、鞍部からは林道を離れて尾根上を歩くことにしました。
 この尾根は曲がりくねった林道をショウトカットできるので、登山道も付けられています。
 しかし、あまり人通りが無いと見えて、多少藪っぽい道になっています。

 林道から尾根の鞍部に踏み込こもうとした時、ちょっとしたトラブルを起こしてしまいました。雪で隠れていた林道脇の側溝に足が落ち込んでしまいました。
 狭い側溝の場合、普通は片足だけが落ち込むのですが、どういう加減か両足がすっぽり落ち込みました。しかも悪いことにそこの部分が溜桝のように深くなっていて、水が膝を超え、長靴にたっぷり入ってしまいました。
 靴に入った水は、出入りがなければいずれ体温で暖まり、冷たくは無くなるのですが、不快感はずーっと続きました。

 林道をショートカットする尾根の道は、暫く進むと小峠からの登山道に合流します。
   
200mほど歩くとゲートあり 下が凍っているので慎重に歩く
側溝に足が落ち込んだ 林道をショートカットする尾根道

 合流点から先は小峠からの登山道なので、よく整備されています。そして程なく林道を横断して、子持山の山頂へと向かっていきます。

 登山道が林道を横断する地点(標高1100m程度)で雨がぱらつき、風も強くなってきました。雨はぱらついただけで、それも数分で終わりましたが、風は登るに従って強くなり、気温もどんどん下がってきました。
小峠からの登山道との合流点 合流点からはよく整備された登山道が続く  登山道が林道を横断する地点

 登山道部分は雪に覆われていて、その雪の上には足跡がたくさんついていますが、雪が硬かったり、かと思うと柔らかくて膝まで潜ったりで歩きにくいので、雪の脇を藪を避けながら歩きました。
 この風と寒さ、冷たさでは、山頂はタッチして即下山だなと思いながら山頂に立ちました。
 山頂に立つとびっくりで、思いのほか風がありません。山頂で景色を眺めている程のゆったり感は無理ですが、各自それぞれ風を避けれる場所で昼食を摂ることができました。
林道横断地点、林道上からの登山道 山頂直下、かじかみ震えながら歩いた  子持山山頂

 帰りは、風が強い尾根歩きを避けるため、さっさかと尾根伝いの登山道を無線中継所に向かいました。
無線中継所の直前で、アラレの音がし始め、無線中継所に着くと、雪が降ってきました。でも、無線中継所からは林道を歩けます。冷たい強風に煽られる心配がないので、気持ち的にはほっと一安心でした。
風にも雪にも負けないぞ 無線中継所、ここまで林道があります ようやく車道、林道長かった

 帰りは十分時間に余裕があったので、農産物直売所やコンビニに寄って帰りました。
 群馬県立天文台にも立ち寄ろうかとも思いましたが、生憎の天候で、展望は望めないし、寒いだろうし、すでに行っている人も多いので、今回は行きませんでした。(おわり)