会山行紀行文 2013年
 02.23(土)〜02.24(日)
晴れ
(たかさすやま)(きんときやま)
高指山・金時山
1234m
参加者 (紀行文) 1060 Y/S
17名
(男性5名・女性12名) (写真) 1427 H/N
≪コースタイム≫
≪23日≫
新潟駅南口(6:00)=山中湖IC(11:00)=山中湖交流プラザ キララ 昼食(11:15-11:55)=山伏トンネル登山口(12:10-12:20)…山伏峠(12:35)…大棚の頭分岐(13:00)…高指山(14:30-15:00)…上原登山口(15:35)…下原(15:45-15:55)=宿(16:20)
≪24日≫
宿(6:25)=足柄峠登山口(7:35-7:45)…金時山(9:10〜9:55)…矢倉沢峠分岐(10:25)…金時宿り石(11:05)…公時神社(11:25)…駐車場(11:35-11:45)=御殿場市温泉会館[入浴・昼食](11:55-13:25)=須走IC=新潟駅南口(21:35)
≪紀行文≫
                     〜〜〜山頂から眺める富士山は雪をたっぷりまとい、美しく、裾野を広げ雄大だ〜〜〜
≪2/23(土) ≫
 週末、今年一番の寒波が来るという気象情報があり天気が気掛かりだった。バスは定刻6時に新潟駅南口を出発。
 3ヶ所で途中乗車の人を乗せ、関越道をひた走る。出発時は曇っていた天気もみぞれ、雪、曇りと目まぐるしく変わる。
 道中、魚沼辺りの分離帯は雪の壁、さすが豪雪地帯だ。

 関越トンネルを抜けると路上の・・のりに雪がサラッと付いているのが見受けられたものの、晴れ。
 あの有名なノーベル賞作家、川端康成の「雪国」の逆バージョンが思い浮かぶ「国境の長いトンネルを抜けるとそこは青空の関東であった。」バスは鶴ヶ島より圏央道へ、八王子より中央道へ、大月を経て山中湖ICで降りる。

 昼食を山中湖交流プラザ きららでとり、今日の目的地の高指山の登山口の山伏峠に向かう。
 路面はカラカラに乾いていたが道路脇の所々に除雪され凍みたような雪の山が見られた。10分程して登山口に到着。
 登山口はバスを降りた先に「山伏トンネル東口」と標示された短いトンネルを通り抜けた右手の斜面から始まる。
 12時20 分登山開始。10p位の雪の積もった急斜面にいきなり取り付く。
交流プラザきららで昼食 山伏トンネル登山口に到着 雪の上を歩き始める

 幸い堅めの雪だった事や、鋲付きの長靴のお陰でぬがる事無く尾根道に出た。
 30分程すると、山伏峠に出る。大棚の頭から暫く行くと距離は短いが急な登り、やせ尾根を通過し送電用の鉄塔の脇を通り過ぎ、富士岬平へと続く。名前の通り本当は、ここから富士山が見えるのだろうが生憎雲の中。
山伏峠 大棚の頭分岐点 短い鎖場を通過

 更に進むと冬枯れの雑木林を通過し、高指山山頂に14時30分到着。
 登山道に雪は何時の間にか消えていた。山頂は南北に細長い台地にあり、結構広い。登山道の周辺はカヤトの原に覆われていた。
 さて山頂からの展望は?前面はカヤトの原、山中湖側に下るカヤトの原のスロープの先には山中湖側、その背後には富士山が見えるはずだが…残念。富士山は薄いカーテンを引いたように雲に覆われていた。
 方向を変えて眺めると、石割山、御正体山はくっきり見えた。昼食をとった交流会館辺りからは裾広がりの富士山がくっきり見え、展望を期待していたのだが、やはり午後から天気が崩れるのか…。しっかり防寒対策をしてきたせいでもあるのだろうが寒さは感じない。
東海自然歩道を歩く アブラチャンの原生林 残念ながら富士山は雲の中

 ゆったりとした時間を過ごし、15時下山にかかる。
 山頂から平野分岐にかかる雑木林も美しい。
 別荘脇の尾根道を通り、15時45分バスの待つ道路に到着。

 身支度を整え、宿に行く道すがら左手の方向の木の間越しに夕陽に染まったピンク色富士山が見え隠れした。
 顧みれば山頂からの展望は利かなかったものの。
 所々に見かけた冬枯れの雑木林の美しさに感動した。

 さて、高指山ってどんな山?山名はタカザスヤマと読み、標高1174m、山中湖の北東にあり丹沢山塊の西端に位置する。
 今回歩いた登山道は東海道自然歩道の一部で山梨県山中湖村と神奈川県山北町の県境に添っている。
県境から西の方へ
登山口に到着 宿での夕食 河口湖湖畔で花火見物
≪2/24(日) ≫
 会の山行で今迄何人もの名リーダーにより何度も実施されてきたがタイミングが合わず行きそびれていた。そんな中、ある時旅行会社のパンフレットの表紙に金時山から見た裾広がりの富士山と“天下の秀峰 金時山 海抜1213m 静岡県小山町”と書かれた大きな標識の写真が載っていた。実を言うと金時山は金太郎伝説や童謡でしか知らなかった。
 山頂に行くとこんなに秀麗な富士山が見えるのかと衝撃を受けた。又、この景色を実際に見てみたいと山行の機会を待っていた。

 前置きが長くなったが、天気は晴れ、6時25分宿を出発。足柄峠を経て登山口に向かう。道路の積雪は無い。
 登山口に近づくと2、3カ所駐車スペースがあり、数台の車が駐車していた。登山者も何人か見かけた。
 バスは「ゲート前駐車禁止」の前迄行く。7時35分に着き、7時45分に歩き始める。
 暫くは道幅の広く傾斜の緩い道を歩く。10分位歩くと富士山を展望するビューポイントに出、それぞれ写真撮影。お色直し。
足柄峠登山口に到着 富士山が綺麗に観える 階段状の登りです

 更に10分程行くと人一人が通れる位の幅の鉄製の階段がある。

 手すりは高さ1m、直径6p位のアルミ製のパイプで作られている。こうした短い階段が12箇所ある。
 よく見ると区切り毎にパイプの上方にパソコンの縦書きの文字で干支(ね、うし、とら…)と印字された1p位の巾の紙が透明なテープで留めてある。グッドアイディア。

 お陰で急な登りも苦にならず、干支を数えながら和気藹々楽しく登ることができた。
梯子が12ヶ所あります 梯子には干支の名前が付いてある

 連続する階段を登り終えると間もなく空が開けて、山頂の金時茶屋がみえる。9時10分山頂到着。
 茶屋の建物を廻り込むと一気に視界が開け富士山が見えた。そして、パンフレットに載っていた「天下の秀峰 金時山…」の大看板も。
 皆さん富士山を見て、興奮気味。それぞれデジカメや携帯で写真撮影に余念がない。
 やや落ち着いてから、富士山とあの大看板を入れて集合写真を撮る。
 山頂から眺める富士山は雪をたっぷりまとい、美しく、裾野を広げ雄大だ。
 三ッ峠、石割山、御正体山、目を転ずると越前岳、その後方に愛鷹連邦、丹沢山塊の山並み、箱根の山々、大涌谷、眼下に仙石原、芦ノ湖…とまるで360度のパノラマだ。

 又、山頂は所々に大きな岩がゴロゴロしており、静岡県と神奈川県の県境になっている。
 茶屋が2軒あり、静岡県側に金時茶屋(金時娘で知られている)、神奈川県側に金太郎茶屋、どちらも女性の店主である。
 三角点は金太郎茶屋の軒下にある。ちなみに金時山は日本300名山の1座である。
芦ノ湖が観える 山頂からの富士山

 9時55分名残を惜しみながら下山。登山道は金太郎茶屋の脇から始まる。
 樹林帯から急坂を下り、一旦勾配が落ち着いて来ると矢倉沢峠の分岐に出る。
慎重に降ります 矢倉沢峠への分岐 金時宿り石

 公時神社へは分岐を右に下り、「金太郎伝説」のある宿り石を見て、奥の院、金時手鞠石を見ながら終点の公時神社に到着。
 参拝する。11時25分、全員無事下山。
金時神社に参拝 仙石原側の登山口に到着 温泉会館で入浴と昼食

 金時山は富士山や箱根、その周辺を取り巻く展望の山、人気のあるのも頷ける。
 「金時山バンザ〜イ!」「富士山バンザ〜イ!」
高指山山頂での集合写真 金時山山頂での集合写真