会山行紀行文 2013年
 01.09(水)〜01.10(木)
晴れ
(きたやつがだけ)
北八ヶ岳(横岳・茶臼岳)
2473m
(横岳南峰)
参加者 (紀行文) 2054 R/K
15名
(男性8名・女性7名) (写真)2051 S/T 1181 H/O
≪コースタイム≫
≪9日≫新潟駅(6:00)=北八ヶ岳ロープウェイ(10:25-11:25)…北横岳ヒユッテ(12:05-10)…横岳(12:20-25)…北横岳ヒュッテ(12:30)…三ツ岳(13:00)…縞枯山(14:20-30)…茶臼山(14:55-15:05)…中小場(15:20)…大石峠(15:30)…麦草ヒユッテ(15:40)
≪10日≫麦草ヒユッテ(7:20)…丸山(8:15-25)…高見石小屋(8:35)…中山展望台(9:30)…東天狗岳中腹(10:45)…黒百合ヒュッテ(11:05-30)…渋の湯(12:40-13:00)=縄文の湯(13:20-14:10)=新潟駅(19:00)   
≪紀行文≫
                                   〜〜〜まるで絵を観る様な美しさ〜〜〜
 「冬の八ヶ岳はものすごく寒い。まるで冷蔵庫の中に居るようだ。」以前そんな話を聞き、人一倍寒がりの私には縁のない山と思っていました。しかし、コース案内に“冬のアルプス入門コース”の文字。
 きっと写真で見るような青空の下、パウダースノーの中を歩けるに違いない。私は勝手に決めつけて参加を希望しました。
 恰も時は小寒。5枚しっかり着込んだうえ、防寒着を持って新潟駅に行ったところ、アレレ、皆さん結構軽装です。拍子抜けしてしまいました。
 バスは高速道をひた走ります。途中、梓川SAで白い北アルプスを見、やがて氷の張った諏訪湖を過ぎて八ヶ岳が遠望できると、いやが上にも期待が高まります。

 北八ヶ岳ロープウェイには予定より30分ほど遅れて到着しました。手早く支度を整え、スキー客と一緒に乗り込めば10分弱で2,237mの山頂駅に到着です。休憩所で昼食を摂り、11時半前に坪庭に歩き出しました。アイゼンがよく効き、雪がキュッキュッと音を立てます。
北八ヶ岳ロープウェイ乗場 山頂駅前でアイゼン装着して出発準備 出発しました

 出発から約1時間、北横岳ヒユッテを経由して横岳へ着きました。すぐ近くに蓼科山、その奥に北アルプスが聳え、まるで絵を見るような美しさです。
三ツ岳分岐 北横岳(南峰)山頂。正面は南八ヶ岳

 ヒュッテに戻って三ツ岳に向かう道は雪が岩を覆い、トレースを踏み外すと岩の隙間に転落する危険があります。
 到着した三ツ岳はゴツゴツした岩の塊でした。 
山頂発 北横岳ヒュッテ アイゼンを付けての三ツ岳の鎖場

 そこからコメツガの林の急坂を下り、やがて縞枯山の登りにかかると一気に歩行が苦しくなりました。
 ほぼ一直線の急登です。一日日目最大の頑張りどころでした。縞枯山山頂は木々に囲まれて眺望はありません。
三ツ岳を下ります 縞枯山山頂。この急登がきつかった

 少し進んで見晴のよい場所で写真タイムを取りました。
 北東には縞模様の美しい浅間山がどっしりと構え、南には明日登る予定の天狗岳が鋭角に突き上げています。縞枯山から茶臼山、中小場、大石峠と順調に歩いて、15時40分、Oリーダーの絶妙なペース配分により予定時刻丁度に麦草ヒュッテに到着しました。

 荷物の整理をした後は、夕飯までの間、だるまストーブが赤々と燃える土間に集まり、持ち寄りのお酒とつまみで盛り上がりました。
 夕食はご飯、味噌汁、ハンバーグ、温野菜、漬物です。お腹一杯いただきました。腹が膨れれば眠くなるのは道理。9時の消灯前に布団に入りました。
縞枯山からの赤岳と阿弥陀岳 茶臼山に向かいます 今晩の宿:麦草ヒュッテ⇒貸切でした

 翌朝は5時起床。朝食はご飯、味噌汁、オムレツ、海苔、ハム。一日の行動に備えて沢山いただきました。
 二日目は丸山への登りから始まります。体が慣れるまできつく感じましたが1時間弱で丸山山頂着。
 高見石小屋のスタッフさんがトレースを付けているところに行き合いました。道はコメツガの林の中を蛇行しているので、トレースや標識は道迷い防止にとても重要だと感じました。感謝。
二日目の朝。出発前です 休憩 中山峠からの樹林帯
 
 中山展望台を過ぎ、天狗岳へ向かう途中でダイヤモンドダストを見ることができました。
 鞍部で腹ごしらえをし、歩き始めたところで下山してくる3人に行き合いました。風が強くて登頂は断念したとのこと。 
樹林帯を行きます 東天狗岳と西天狗岳 東天狗岳に取りつく

 中腹から上は雪煙が見えます。私たちも東天狗岳へ三分の一ほど登ったところで引き返すことにしました。
東天狗岳撤退で下り 東天狗岳撤退で下り 東天狗から下山のメンバーと霧氷

 昼食は黒百合ヒュッテで摂りました。気温は約3度。風はなく、日が当たると暖かくて、とても良い気持ちです。
 食事が済めば後はバスの待つ渋の湯に向けて下るのみ。途中、ヒュッテへ歩荷する管理人さんとおぼしき人に行き合いました。荷物の重量は40sとのこと。すごい・・・。

 12時40分、渋の湯着。尖石温泉縄文の湯で二日間の汗を流しました。
黒百合ヒュッテ 渋温泉に下山 渋温泉に下山

 新潟着は予定通りの19時。
 まずまずの天候に恵まれて寒さも心配したほどではなく、とても楽しい山行でした。

 最後に特筆すべきは、折節ごとに見たCLさん、SLさん、LLさんの判断と行動です。とても迅速で頼もしく思いました。

 二日間一緒に歩いてくださった皆さんに感謝し、報告とします。
バスに到着