毎年秋の大祭の頃に大崎の八海山尊神社に参拝に来ます。
八ツ峰を仰ぎ見て一度は大崎口から登ってみたいと思いを抱いていました。
今年は紅葉の盛りの時に仲間を誘って薬師岳を目指しました。
そば処「宮野屋」さんの前から里宮に上り石段脇から取り付きます。
よく踏まれた杉林の道を進むと、次第に傾斜を増してジグザグ道に変わります。
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(国土地理院背景地図等データ利用許諾番号2011−005号) |
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石段を登って右から取り付きます |
杉木立の中を登ります |
下界はまだ濃霧の中のようですね |
2合目手前でアルミのハシゴと鎖場が現れました。
この後は小規模のハシゴと鎖場が連続します。 |
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2合目手前で長いハシゴを上ります |
小規模な鎖場が連続します |
カメバヒキオコシ(亀葉引起)亀の尻尾に似ていませんか? |
2合目半には霊験あらたかな金剛霊泉があります。大杉の根方に赤い帽子を被った石仏群の下から湧出しているのです。
この湧水は八海山尊神社の手水舎に引水されて新潟名水にも選ばれました。
すぐ上には立派な霊泉小屋が建っています。小屋から魚沼平野が一望です。周辺はブナ林に囲まれて雰囲気のある所なのですよ。 |
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2合目半の金剛霊泉は霊験あらたかです |
金剛霊泉の上にはよく手入れされた霊泉小屋が |
霊泉小屋から魚沼平野が一望です |
霊泉小屋からは傾斜も緩んでブナ林の道を登ります。
850m峰にさしかかった頃、突然頭上に県警ヘリが出現したのです。爆音を響かせてホバリングを繰り返しています。2日前に発生した遭難者を捜索していたのです。爆音に追われながら緩登1時間でロープウェー山頂駅の展望台の下に出ました。遥拝所の周辺は観光客で溢れています。 |
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小屋の周辺は気持ちのよいブナ帯です |
県警ヘリが救難捜索の最中でした |
遥拝所周辺は観光客でいっぱいです |
この先女人堂手前までほぼ平坦な道を歩きます。池ノ峰の最低鞍部から見上げる急坂の先には女人堂と視界を遮るほど大きい薬師岳が迫って見えました。
急坂を上って女人堂に着くと、その先さらに300mの直登が待っているのです。
祓川の小沢を渡たり、細くて滑りやすい浅草岳の急坂を登りつめていきます。 |
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目指す薬師岳は遥か先です |
女人堂が見えました |
浅草岳の草もみじが見事です |
最後の最後に20mの鎖場がありました。やっとの思いで登り上がった所がヤマトタケル尊の銅像が建つ薬師岳山頂でした。山頂は強風が吹いていて寒かったです。
薬師山頂からは展望が一気に広がりました。 |
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最後の難関20mの鎖場です |
薬師岳の山頂に到着です |
眼前に駒ケ岳とクシガハナです |
周囲はナナカマドの紅葉で真っ赤です。前方に今日の終点の千本檜小屋が見えました。
小屋の後ろに屹立する奇妙な形の岩峰が地蔵岳でしょうか?眼前に越後駒とその右に中ノ岳が屏風のように迫ってきます。
大迫力の展望を前にしてランチにしました。
でもゆっくりと楽しんでもいられません。秋の日暮れはつるべ落としにやってきます。それにロープウェーの最終便に間に合わないと歩いて下山しなければなりません。
秋の日短かを考えて、大崎口とロープウェー駅に配車するのに手間取り、取付きが遅くなってしまったのです。
大崎口からここ千本檜小屋まで約5時間もかかりました。ロープウェー駅まで下るには、あと1時間30分は見ておかないといけないでしょう。八ツ峰登頂は来年までお預けですね。
ロープウェー山頂駅周辺は遭難者捜索の救難へりが終日爆音を響かせて旋回を繰り返していました。遭難は当人も救難者にも難儀を強いるのです。遭難は起こしてはいけないのです。 |
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その右は中ノ岳がでんと構えています |
終点千本檜小屋と地蔵岳です |
終日救難ヘリが旋回していました |
ロープウェーは速いです。10分で下山したら大崎口で車をピックアップして、夕暮れの道を帰宅しました。
念願の大崎口コースは結構タフでしたが満足な1日でした。
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