個人山行紀行文 12.10.19(金)〜20(土)
晴れ
(すりこぎやま)(あんぺいじやま)
摺古木山・安平路山

2169m 2363m
参加者2名
(男1・女1)

2052 M/T
≪コースタイム≫
≪10月19日(金)≫
摺古木自然園休憩舎(10:50)…分岐(11:40)…<直登コース>…摺古木山山頂(12:15-12:30)…白ビソ山(13:20)…安平路小屋(13:50)…安平路山山頂(14:35)…安平路小屋(15:10泊) 
≪10月20日(土)≫
安平路小屋(5:50)…白ビソ山(6:20)…摺古木山山頂(7:10)…<周遊コース>…摺古木自然園(7:30)…分岐(8:00)…摺古木自然園休憩舎(8:40)
≪紀行文≫
                             〜〜〜山は行ってみないと分からない!これもまた楽しみ〜〜〜

 中央アルプスの南端にある摺古木山と安平路山へ出かけました。
 安平路とは夕立や雷の巣である中央アルプス南部に平安を祈って付けられたとも言われています。

 飯田ICから国道153号、256号を経由して県道8号、そして東沢林道に入ります。心配なのは大平宿からの東沢林道です。
 当日朝、観光協会に電話を入れたら「この2日間雨がすごかったので、道の状態を心配している所です。落石に注意してください。」というお話。
 通行止めにはなっていないので、とりあえず行ける所まで行ってみょーっと、ダメなら歩くしかない。

 東沢林道の悪路はまるで電気マッサージ器にかかったよう、紅葉が素晴らしいが見る余裕がない。
 とうとう、轍にはまってしまいました。バックしたり、押したりでさあ大変・・・。
 ッ、忘れてました!四駆の切り替え。切り替えるとすぐに脱出。ああ〜助かった!難儀しつつも、ようやく摺古木自然休憩舎に着きました。
東沢林道入り口とトイレ いたるところに大きな溝 転落しそうな所が何回も

 摺古木自然休憩舎前には車が一台もない。どうやら山は貸切のよう。
 クマ除けの鈴を一ヶ追加することに。

 いよいよ出発です。登り始めは急登です。
 今日は小屋泊、水を汲みに行くのが嫌なので2日分の水に、ビールとさすがにザックが重い。
 遠くには恵那山も見えます。
 初めきつかった登山道も、じきに緩くなり整備も行き届いており快適な歩きとなります。
摺古木自然休憩舎、左が登山口 お天気と紅葉が素晴らしい 登り始めは急登

 50分ほどで、周遊コースと直登コースに分かれます。周遊コースは下山時に回ることにして、直登コースを登ります。
 直登と言っても程よい登りで歩が進みます。あっと言う間の摺古木山山頂。
 右手には雪を頂いた中央アルプス(初冠雪だったそうです)、その端っこにこれから向かう安平路山、そして白く輝く南アルプス、左手には御嶽山、真正面には遠く乗鞍岳と素晴らしい眺めです。
 ここでお昼を済ませ出発。摺古木山山頂からは一旦下ります。
振り返ると恵那山 刈払いがされ快適な登山道 摺古木山山頂

 白ビソ山までは小さいながら結構な数の登り返しの連続、ちなみに帰りに数えてみたら大小入れて約13回ほどありました。
 白ビソ山山頂は標識だけ眺めもない、そのまま林の中を進みます。
 前方が開け安平路避難小屋の赤い屋根が見えて来ました。
 外観は立派な小屋でしたが、戸がうまくあかない、中のドアのノブが壊れている。
 見た目より傷んでいましたが雨露防げるだけでもありがたい、一晩御厄介になります。
 さっそく、泊まりの道具を置いて、急いで安平路山へ向かいます。
白ビソ山頂 安平路避難小屋 安平路山を目指して

 快適だった道も、水場の標識を過ぎると刈払い無し、笹ヤブとなってきました。
 笹をかき分け足元を確かめながらの登り、最後は急登です。
 ようやく安平路山山頂、笹ヤブの中に標柱が一本あるだけ。眺めもありません。山頂を踏めたことに満足して下山。
 小屋は貸切、ここで今日のガンバリを祝して乾杯! 窓からは満天の星空、飯田の街明かりを楽しむことが出来ました。
林道のような登山道 笹ヤブ漕ぎ 安平路山山頂

 翌日は摺古木山周遊コース回りで下山。摺古木自然園はガスっており眺めはありませんでした。
 周遊コースというから楽な道かなと思っていたが、道は荒れており、時には沢の歩きもあり甘くはありませんでした。
 シャクナゲの木が多いので花の頃は素晴らしいのでしょう。
 戻った摺古木自然休憩舎前には車が3台増えていました。昨日、苦労した東沢林道、無事に下れますようにと祈りつつ出発。
 途中、2組の歩き組に会いました。この方が賢明かな?
摺古木自然園 沢の中の歩き 車が3台増えて

 東沢林道の悪路と登山道の笹ヤブ漕ぎを心配しての山行でした。
 東沢林道の悪さは評判通りでしたが笹ヤブがしっかり刈払いされており遊歩道のように歩きやすかったです。
 山は行ってみないと分からない!これもまた楽しみの一つです。大変歩きやすくラッキーでした。 おわり