個人山行紀行文 12.10.14日(日)
晴れ

クラカケ沢
(本名御神楽岳)

1266m
参加者6名
(男6)

(紀行文)1854 M/T
(写真)・・・・・・・
≪コースタイム≫

 登山口(7:30)…山頂(13:40-14:00)…登山口16:30
≪紀行文≫
                                 〜〜〜沢納め クラカケ沢〜〜〜

 好天の日曜日、今年最後の沢登りに誘われる。
 「美しいナメ滝が続き」の後が「30m2段の滝が最も手強い」とある。
 個人的には力量不足も、他のメンバーが強力だ。ここは勉強の意味もあり、喜んで参加させてもらう。

 駐車場は登山道と一緒。しばらくはそれをたどり途中から並行する沢に入る。
 広く、明るい沢、天気もよさそう。ゴーロが続き、次に緩やかな滑(ナメ)と変わる。
 穏やかさが逆に後半の厳しさを予測させる。
 30代40代の若手がトップを引き、60代のロートルをはさんでベテランの50代がラストを固める。
 ロートルと言っても1人は、なぜか朝一でまだ水も冷たかろうにただ1人果敢に「泳ぎ」を試みる猛者だ。
 玉野はとにかく足手まといにだけはなるまいとついていくのみ。

 第一関門、二俣の滝は慎重に捲く。
 次々と楽しめる滝を突破してゆき、最大のポイント30m2段の滝になる。
 直登も捲くこともできない。トップが右側のルンゼに取りつく。
 2か所ハーケンをうちながらついに滝上に出る。
 ホイッスルを合図に1人ずつ登る。フィックスしてもらったロープだけが頼りだ。この突破だけで1時間半かかる。
 リーダーは順調に行った方だという。
 さらに遡行は続き最後は毎度の藪漕ぎだ。
 斜度があり、足場が悪いため完全に腕力勝負だ。
 喘ぎながらも1時30分、ついに直下の登山道に出る、ビールだけ持って山頂へ。
 360°の展望。登った山、いまだの山、知らない山、ひっくるめて肴でかんぱいだ。至福の瞬間。

 私にとってはメンバーのサポートなしではいけない、とても貴重な体験であり、最高の沢納めになりました。